今回は「テネシーウイスキー」、ジョージ・ディッケルNo.12を飲みます。
ジョージ・ディッケル社は、1870年にジョージ・A・ディッケルによって設立されました。
しかし禁酒法の施行によって廃業を余儀なくされましたが、1958年に再建されました。
同社は現在、ディアジオの傘下となっていて、I.W.ハーパーと並ぶアメリカンウイスキーブランドとなっています。
しかし、親会社の方針によって一時期生産が停止されたり、その後に販売拡大した時には原酒が枯渇するなど、ドタバタが続いているようです。
テネシーウイスキーの特徴は、サトウカエデ(メープル)の炭でろ過しますが、ジョージ・ディッケルはその炭の上に羊毛の毛布を掛け、そこに原酒を落として数日間かけてろ過をします。
また原料においては、トウモロコシが84%も使われていて、アメリカの法律上ではバーボンではなく、コーンウイスキーとされています。
今回飲むNo.12は、8~10年の熟成を行った原酒を使っています。一方でレギュラーであるNo.8は4~6年の熟成を行っています。
液色は少し濃いめの琥珀色です。
味わいは、アルコールの辛みがかなり強く、後から酸味が追いかけてきます。後味には苦みも得られます。
味わいは、苦みと酸味が入り混じったものになります。甘さはほとんど感じられません。
味わいは、苦みが先に出てきますが、すぐさま酸味に変わっていきます。
まろやかさを求めると面食らうでしょう。
750mL、アルコール度数45度、価格は3000円ほど。
これだと、レギュラーのNo.8のほうがちょうどよさそうに思えますが、どうも原酒不足に陥ったらしく、現状ではNo.12よりNo.8のほうが割高になっているようです。
もう一つのテネシーウイスキー
しかし禁酒法の施行によって廃業を余儀なくされましたが、1958年に再建されました。
同社は現在、ディアジオの傘下となっていて、I.W.ハーパーと並ぶアメリカンウイスキーブランドとなっています。
しかし、親会社の方針によって一時期生産が停止されたり、その後に販売拡大した時には原酒が枯渇するなど、ドタバタが続いているようです。
テネシーウイスキーの特徴は、サトウカエデ(メープル)の炭でろ過しますが、ジョージ・ディッケルはその炭の上に羊毛の毛布を掛け、そこに原酒を落として数日間かけてろ過をします。
また原料においては、トウモロコシが84%も使われていて、アメリカの法律上ではバーボンではなく、コーンウイスキーとされています。
今回飲むNo.12は、8~10年の熟成を行った原酒を使っています。一方でレギュラーであるNo.8は4~6年の熟成を行っています。
長期熟成されている?
グラスからの香り、液色
グラスからは接着剤の香りが強烈に鼻を突き、後からパイナップル、メープルシロップの香りが続きます。液色は少し濃いめの琥珀色です。
ストレート
先に昆布のような香りが広がり、後々からパイナップル、メープルシロップ、バニラ、メロンと続きます。味わいは、アルコールの辛みがかなり強く、後から酸味が追いかけてきます。後味には苦みも得られます。
ロック
昆布、接着剤、ライムの香りが一気に広がります。しばらくたつとバニラやメープルシロップの甘い香りも感じられますが、先の香りがかなり後を引きます。味わいは、苦みと酸味が入り混じったものになります。甘さはほとんど感じられません。
ハイボール
昆布の香りの後、接着剤を思わせるエステリーな香りが続きます。奥からはメロン、栗、メープルシロップ、バニラの甘い香りが追いかけてきます。味わいは、苦みが先に出てきますが、すぐさま酸味に変わっていきます。
まとめ
ジャックダニエルっぽさも感じられる印象ですが、ストレートでは長期熟成らしからぬアルコール感が強く、全体的にも苦みが目立ちます。まろやかさを求めると面食らうでしょう。
750mL、アルコール度数45度、価格は3000円ほど。
これだと、レギュラーのNo.8のほうがちょうどよさそうに思えますが、どうも原酒不足に陥ったらしく、現状ではNo.12よりNo.8のほうが割高になっているようです。
<個人的評価>
- 香り C: 昆布、パイナップル、メープルシロップ、接着剤。加水でライム、栗が加わる。
- 味わい C: 長期熟成らしくないアルコールの辛みが強い。全体的にも苦みが目立つ。
- 総評 D: 長期熟成と期待すると、がっかり感が強まってしまう。