新型コロナ 児童・生徒の感染の6割強が家庭内、学校内は2割 さいたま市教委
2020年12月9日 09時44分
さいたま市教育委員会は七日、今年四〜十一月に新型コロナウイルスに感染した市立学校の児童・生徒五十二人のうち、最も多い感染の経路は「家庭内」の三十五人(67・3%)で、「学校内」は十一人(21・2%)だったと発表した。
県は新型コロナ感染防止のためとして、県立高校の部活動を冬休み開始から来年一月三日まで原則中止とすると発表している。一方、市教委は「部活動に起因する感染経路は確認されていない」として、閉校する二十九日〜来年一月四日を除いて市立中学・高校の部活動を中止しない。
市教委健康教育課によると、感染者が出た市立学校は小学校二十校、中学校十三校、高校一校の計三十四校。教員と子どもを合わせて五人以上の感染者が出た小学校が二校あった。
感染者の内訳は、小学生が三十四人、中学生が十八人、高校生はいなかった。教職員は八人で、小学校が六人、中学校と高校が各一人だった。児童・生徒の感染者数は六月以降は一桁で推移していたが、十一月は急増して二十四人だった。
市内での感染が増えていることなどを受け、市教委は四月に策定した感染防止マニュアルを部分改定した。換気で窓を開けて室温が低下する場合は、制服に上着を重ね着してもよいこととする。また、教員はマスク着用を原則とし、フェースシールドやマウスシールドだけで過ごす場合は、周囲の人と十分に距離を取ることなどを新たに加えた。 (前田朋子)
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