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 大分県が、新型コロナウイルスの県内の「第3波」(11月6日~今月7日)で感染が確認された249人の感染経路などを分析したところ、25%が会食や接待を伴う飲食を通じて感染していることが分かった。広瀬勝貞知事は8日、会食や接待を伴う飲食をするのかどうかも含めて、年末まで慎重に判断するよう県民に呼びかけた。

 県の分析では、感染者249人のうち、「感染経路不明」が81人で最多。次いで「友人・知人との会食」と「家族間」がいずれも54人、「職場」が31人と続いた。「接待を伴う飲食店」の8人と「会食」を合わせると25%に達する。

 8日に対策本部会議を開いて対応を協議した広瀬知事は、記者会見で「経路不明の方も、マスクを外しての会食が要因ではないかと心配している」と述べ、会食への注意を促した。

 また、年代別でも分析したところ、60代が52人と最も多く、50代が43人、40代40人と続いた。県内の第1、2波ではいずれも20代が最も割合が高かったが、第3波では、60代以上が80人と感染者の32%を占め、入院者では86人のうち60代以上が45人で52%に高まることも判明した。

 広瀬知事は、高齢者や基礎疾患がある人に、人混みなど「3密」を避けることも呼びかけた。一方で、現在の感染状況については「総合的に判断すると、医療への負荷が蓄積しつつあるステージ2に踏みとどまっている」との認識を示した。政府の飲食店支援策「Go To イート」は制限しない考えを示し、「行くときに十分注意してもらうことで、なんとか食い止められないかと思っている。行くなら気をつけて、ということとGo Toを続けることは矛盾しない」と語った。(中島健)

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