コロナ感染を実名で公表、つらかったのは噂話 女性市議「誹謗中傷がまるで正義かのよう」
2020年12月11日 14:17
  コロナに感染したことを実名で公表した市議会議員。公表後、待ち受けていたのは根も葉もない「うわさ」でした。「思いやりの心」こそが、誹謗中傷などの問題解決につながると訴えます。
 感染を実名で公表した津市議会議員山路小百合さん
 感染を実名で公表することを決断した市議
 
  「最前線でご尽力されている医療従事者までもが、心ない言葉の暴力にさらされており、解決に向けての対策がより必要なところです」(津市議会議員 山路小百合さん)
新型コロナに関する誹謗中傷対策について、議会でこう訴えたのは、津市議会議員の山路小百合さんです。
山路さんは9月中旬、新型コロナウイルスに感染しました。
「議会が終わった翌日、朝は平熱でしたが、夜になってからだるさがあったので、これは議会疲れだなと思いました」(津市議会議員 山路小百合さん)
週が明けると次第に嗅覚障害の症状も出始め、PCR検査で陽性と判明。その後山路さんは、ある決断をしました。
「議会の会期中だったので、職員とも会っていました。どの議員か特定されないと、濃厚接触者の特定ができないので、やっぱり公表すべきかなと思いました」(津市議会議員 山路小百合さん)
感染者として実名を公表したのです。議員6人などが濃厚接触者とされましたが、いずれも陰性でした。
 新型コロナに関する誹謗中傷対策について、議会でこう訴えたのは、津市議会議員の山路小百合さんです。
山路さんは9月中旬、新型コロナウイルスに感染しました。
「議会が終わった翌日、朝は平熱でしたが、夜になってからだるさがあったので、これは議会疲れだなと思いました」(津市議会議員 山路小百合さん)
週が明けると次第に嗅覚障害の症状も出始め、PCR検査で陽性と判明。その後山路さんは、ある決断をしました。
「議会の会期中だったので、職員とも会っていました。どの議員か特定されないと、濃厚接触者の特定ができないので、やっぱり公表すべきかなと思いました」(津市議会議員 山路小百合さん)
感染者として実名を公表したのです。議員6人などが濃厚接触者とされましたが、いずれも陰性でした。
津市議会の感染発表文
 公表後、根も葉もないうわさが
 
  感染の公表後、励ましの声に支えられる一方で、山路さんを苦しめたのは、根も葉もないうわさです。
「自分のことのうわさはいっぱい聞こえてきて、今も聞こえています。自分が関わった飲食店の方と、食事していないのに10分程度話しただけなのに、そこでコロナをもらったとか逆に感染させたとかうわさが流れました。つらい思いをさせてしまったので、そこが一番つらかったです」(津市議会議員 山路小百合さん)
新型コロナに感染して支え合うことの大切さを痛感したという山路さん。「思いやりの心が問題解決につながる」と信じ、訴え続けます。
「コロナは見えないですよね。形があるものではないので、それを人に、感染者にすり替えて的にして、まるでそれを言うことが正義かのように、憂さ晴らしをしていると思います。そんなのはおかしいと思います」(津市議会議員 山路小百合さん)
 「自分のことのうわさはいっぱい聞こえてきて、今も聞こえています。自分が関わった飲食店の方と、食事していないのに10分程度話しただけなのに、そこでコロナをもらったとか逆に感染させたとかうわさが流れました。つらい思いをさせてしまったので、そこが一番つらかったです」(津市議会議員 山路小百合さん)
新型コロナに感染して支え合うことの大切さを痛感したという山路さん。「思いやりの心が問題解決につながる」と信じ、訴え続けます。
「コロナは見えないですよね。形があるものではないので、それを人に、感染者にすり替えて的にして、まるでそれを言うことが正義かのように、憂さ晴らしをしていると思います。そんなのはおかしいと思います」(津市議会議員 山路小百合さん)
「差別への恐怖におびえる」感染した女性(画像はイメージです)
 感染者が語る恐怖「本当に怖いのは、人間だった」
 
  いわれのない「うわさ」から「差別」へと発展するケースもあります。
「名前や住所がネット上にさらされて、自殺したとか家が燃やされて引っ越したとか、まるで殺人犯のような扱いを受けました。かかりつけ医までもが引っ越したんですか?と聞いてくる始末です。」(三重県の女性)
新型コロナに感染した三重県の女性が、メ~テレに寄せた声の一部です。
すでに回復し、退院から半年以上経っているにもかかわらず、女性への差別的な言動は、今も続いているといいます。
「菌を持っているんだから近づかないでと、今でも周囲の人から言われるんです。出かけるのが怖くなって、引きこもりがちになってしまいました。感染して思い知ったのは、人間の恐ろしさです」(三重県の女性)
「本当に怖いのは、コロナウイルスではなく人間だった」と語る女性。
見えない再感染への不安に加え、目に見える差別への恐怖におびえながら暮らしています。
 「名前や住所がネット上にさらされて、自殺したとか家が燃やされて引っ越したとか、まるで殺人犯のような扱いを受けました。かかりつけ医までもが引っ越したんですか?と聞いてくる始末です。」(三重県の女性)
新型コロナに感染した三重県の女性が、メ~テレに寄せた声の一部です。
すでに回復し、退院から半年以上経っているにもかかわらず、女性への差別的な言動は、今も続いているといいます。
「菌を持っているんだから近づかないでと、今でも周囲の人から言われるんです。出かけるのが怖くなって、引きこもりがちになってしまいました。感染して思い知ったのは、人間の恐ろしさです」(三重県の女性)
「本当に怖いのは、コロナウイルスではなく人間だった」と語る女性。
見えない再感染への不安に加え、目に見える差別への恐怖におびえながら暮らしています。
差別防止を街頭で呼び掛ける三重県の職員
 コロナ差別解消に向け行政も動き出す
 
  こうした事態を受け、行政も対策に乗り出しています。
今月4日、三重県志摩市のスーパーなどで行われた啓発活動。
三重県のほか、志摩市や伊勢市など、7つの自治体が連携し、感染者などに対する差別の防止を呼びかけました。
「いつ誰が感染してもおかしくない状況です。コロナ差別を自分自身の事と捉えて、決して許されないということを共通認識として持ってほしいと思います」(三重県南勢志摩地域活性化局総務生活課 濱口恵理子課長)
 今月4日、三重県志摩市のスーパーなどで行われた啓発活動。
三重県のほか、志摩市や伊勢市など、7つの自治体が連携し、感染者などに対する差別の防止を呼びかけました。
「いつ誰が感染してもおかしくない状況です。コロナ差別を自分自身の事と捉えて、決して許されないということを共通認識として持ってほしいと思います」(三重県南勢志摩地域活性化局総務生活課 濱口恵理子課長)
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