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迷惑行為で図書館入館禁止の利用者、処分取り下げ請求



 土岐市図書館の職員の業務を妨げる迷惑行為を繰り返したとして入館を禁じた利用者から、処分を取り下げるよう申し立てる審査請求が市にあったことが10日、分かった。加藤淳司市長は同日の市議会定例会の本会議で、審査請求を棄却する裁決書案を諮問した。

 市によると、利用者は本の予約上限冊数の撤廃要求が認められなかったことをきっかけに、図書館の運営や職員の業務に支障をきたすほどの行為を繰り返すようになったという。

 市がまとめた裁決書案によると、2019年8月から同年11月にかけて、閉架書庫にある本の出庫を大量に依頼し、ほとんどをその日のうちに返却。多いときには1日に88冊を依頼した。また、特定の司書に図書館の改善点などを書いた手紙を読むよう強要し、拒否した場合はその場で手紙を読み上げるといったつきまとい行為などをしたとされる。

 市は利用者に対して迷惑行為をやめるよう2回にわたり通知したが、改善は見られず、昨年11月に入館禁止の処分に踏み切った。同年12月に利用者からの審査請求があり、棄却する裁決書案をまとめた。今後、議会の答申を受けて、請求について判断する。

カテゴリ: 政治・行政 社会