そして、冒頭のやり取りが始まる。A氏が「返す意図はないと」と言うと、圭さんがこう切り返す。
〈圭「あの、すみません。『返す』というか、元々『贈与』を受けているというふうに認識しておりますので」〉
佳代さんも「婚約中のことなので」と続く。しかし、A氏も反論する。
〈A「たとえば僕が最初から『もうこのおカネは全部使っていいですよ』と。入学金の一部から全部含めてですよ。最初から『差し上げます』と。(注:そういったことを)言った覚えは僕は一言もない。婚約している間だから、僕から動いたおカネは贈与っていうのは成り立たないと思うんです」〉
佳代さんは婚約がスタートした頃から、様々な形で金銭を要求してきた。
〈お給料日前の為又々パピー(注:A氏のこと)に助けて頂く事になるかもしれません〉('11年3月15日に佳代さんがA氏に送ったメール)
「助けて頂く」「ヘルプ」など、佳代さんの言い方は様々だが、時にはハッキリと「借りる」という言葉を使うこともあった。
〈申し訳ありませんが当分の生活費をお借りしても良いでしょうか〉('11年3月16日のメール)