ネットワークHDD NASの削除されたデータや
ファイルを復元する方法

内野 博

• カテゴリ: HDD復元・復旧

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オフィスやご家庭でPCを使用している皆さんは、HDDに大切なデータを保存していると思います。また容量が増えてきた時は、PCのHDDに加えてUSBで接続する外付けHDDにてデータを記録・管理している方も多いでしょう。PCに内蔵されたタイプや外付けのHDDは、基本的にPCと1対1の接続になります。USB接続のHDDは、複数のPC間でのデータ共有には不向きです。これに対してネットワークHDD(NAS)は、ネットワークに接続する為1対多といった複数のPC間におけるデータ編集に最適です。

続いては、ネットワークHDD(NAS)の紹介をすると共に、データが削除される場面についていくつかの例を挙げていきたいと思います。そして、その後は削除されたNASのファイルやデータを復元する手順について紹介します。

Part1：ネットワークHDD(NAS)のデータを誤って削除した場面

ネットワークHDD「NAS」は、Network Attached Storageの頭文字から名付けられました。ネットワークに直接接続する事が可能で、同一のLAN上に存在する複数のPC間でデータやファイルの共有と編集が可能です。またPCだけではなく、同一のネットワークに接続したスマートフォン、タブレットのデータをPCで編集する事や、外出先からデータの編集を行う事も可能です。LANに対応したNASを使用している時に、データやファイルを削除するのはどの様な原因があるのでしょうか。

NASに保存された必要なデータを誤って削除してしまう事があります。一部のNAS製品の中には、Windows PCのエクスプローラーから開く共有フォルダからデータが削除された時、「trashbox」という名のゴミ箱フォルダが作成されます。NASから削除されてゴミ箱フォルダに一時保存されたデータは、拡張子を開く、コピーしてバックアップすれば復元できます。しかし、ゴミ箱フォルダからも削除されたデータは復元出来ません。

またNASを意図せずに初期化したケースでは、失われたファイルを復元する為に「データ復元ソフト」が有効です。更に初期化だけではなく、NASをフォーマットしてしまった時も大切なデータが削除されてしまいます。NASのラインナップには、データを削除した際に作成されるゴミ箱機能がない製品もあるので、データの管理には注意して頂きたいと思います。続いては、上記にあげた原因によってNASから削除されたデータやファイルを、Wondershare社製高機能データ復元ソフトRecoveritで復元する手順を紹介します。

Part2：Recoveritで削除したNASのデータを復元する手順

ステップ1 削除したNASのデータ元の保存先を選択します。

削除したデータ元に保存したハードディスクドライブ(ディスク C, D, E, F, G) を選択して「開始」ボタンをクリックして開始します。

ステップ2 パソコンのハードディスクをスキャンします。

Recoveritは自動的にスキャンします。あとは見つけたファイルのプレビューができます。

ステップ3 紛失したファイルを復元します。

Recoveritはスキャンで見つけたファイルを復元する前にプレビューすることができます。復元したいファイルに「復元」をクリックして復元が可能です。データを元の紛失したハードディスクに保存しないでください。

同一のネットワークに接続した複数のPC、スマートフォン、タブレットでデータを共有・編集する事が可能なNASはとても便利なHDDです。 NASからデータが削除された時に備えて、高度な復元機能でありながら数ステップの簡単操作なRecoveritを、PCにインストールする事をお薦めします。

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