わたしの前回のブログを読み、「吐き出したくなった」「寄稿させてくれ」と言ってくれる人がいました。
わたしにキスマイを教えてくれた二階堂担の友人です。
友人もまた、「快感インストール」に傷付けられた1人です。
友人からの「配信を邪魔したい訳では無いという一欠片のオタク心」を尊重して、このブログは12月15日13時頃には削除いたします。
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キスマイの、かっこいい3人の方ではなく、舞祭組の二階堂高嗣が好きだというのが私のアイデンティティとなったのはいつからだっただろうか。
ファンになってから7年と少し、気が付いたら周りには緑色の小物が増えていた。いつしか「二階堂くんのことが好きな子」と認識されるようになっていた。その認識は、今もあながち間違ってはいない。
今、私は曖昧な言い方をした。はっきり好きだと言えなかった。快感インストールの件である。二階堂担として、1人の人間として少しだけ思いを吐き出すことを許して欲しい。
受験勉強真っ只中にありTwitterの通知を切っているため、カウントダウンが行われていることは知らなかった。それでもやっぱり二階堂さん大好き人間として小耳に挟んではいた初主演、詳細をタップする指の高揚感といったらなかった。
目に入ってきたのはいかにも冴えない見た目をした自担が女性に囲まれている図(申し訳ないがこの時点で北山さんは目に入っていない)。待ってくれ、どういう状況だ?と塾の自習室で1人パニックに陥る。見なかったことにしよう、とブラウザを閉じて、家に帰って落ち着いてから見た。
率直に「あー、ドラマ見なくてもいいかな」と思った。その次に来た感情は「違う、これじゃない」だった。さらにその次には「気持ち悪い」がやってきた。不快感がゆっくりと確実に私に噴射された。
私はこの作品を楽しんでいる人達を特段貶す気はない。それだって個々の大切なものの見方だ。私にそれを否定する権利はないし、配信中止だって望んでいない。ただ、傷つく人がいると知って、それを認めて欲しいだけなのだ。だから、ここから先を読み進めるかは読者一人ひとりにお任せする。
当該作品の何が私にとって駄目だったのかを明確にしておきたい。言いたい事のほとんどはこのブログの主が言ってくれているのでそちらの記事を見て欲しいのだが(キスマイを大好きだった - 夢幻じゃ、足りない)、私からは1点だけ補足しておく。
もともとキスマイどきどきーんは子どもとキスマイが戯れる番組だったはずだ。少なくともそういう内容で始まった。キスマイファンの中には小さい子供を持つお母様方も多い。そういう層が楽しめる番組ではなかったのだろうか。
長年やってくれば、番組内容が変わってくることだって当然ある。キスマイBUSAIKUだって初期からお悩み相談、未解決事件等々いろいろあって今に至る。しかしそれは、本人たちが「やりたいことをなんでも自由にやっていい」理由にはならないと私は思う。自分たちのファン層を把握することはアイドルとしての最低限のプロ意識だ。
ここまで許せない理由がひとつ思い当たる。私には同じく二階堂担の友達がいる。彼女は父親からそれこそ胸を触られるなどの性暴力に苦しんでいた。かなり近くにいたはずの私は、その友達のTwitterを見つけるまでそんなことは知らなかった。
被害を受けた側はなかなか周りに相談できないところが、性的な要素を含む暴力のタチの悪さである。果たしてこの作品はそこまで配慮が行き届いているか。私はやっぱり怖くて見られない。だから、「見ない」という選択肢で自分を守っている。
二階堂さんはブログで、「半端な覚悟でやっていない」と言った。「この作品を愛している」と言った。「口に出すのは見てからにしてほしい」と言った。ああ、やっぱりなと思った。
彼は何が悪いかが分かっていないのだ。あまりにも素直で真っ直ぐすぎる私の大好きな彼の性格が、違う方向を向いているのだ。あなたのラブシーンがあるから見たくないわけじゃない。こっちだってそんな半端な覚悟であなたを推していない。
「見ない」という選択肢をどうか許して欲しい。口に出すのは見てから、と自担に言われている。見られなくて、視聴率に貢献できなくてごめんなさい。でもどうしても無理です。あなたの思う通り、笑える自信が無いから。あなただって人間なら、無理してまで見て欲しくはないでしょう?
これまで二階堂さんの好きなところを聞かれたら、二階堂担ならきっと誰もが口にする、声・指・泣きぼくろの3点セットに加えて私は「プロ意識」と答えていた。
自分の役割を把握して周りを見て動けるバランサー。そんな二階堂高嗣が好きだ。嫌いになりきれないのだ。嫌いになりきれないから辛い。私は一旦ファンをお休みしたいと思う。
「それくらいの愛だったんだ」と思ってくれて結構だ。二階堂担としての私よりも、1人の女性として、1人の人間としての私が『快感インストール』を拒否している。それはきっと、間違ったことではない。むしろ正常だと信じたい。
この件を通してまた魅力的に成長した彼らを応援できる事を祈って私はファンをお休みする。新国立に立つ頃には戻ってきたいなぁなんて淡い期待を抱いて。
大好きな人が間違った方向を向いている時、そっと軌道修正してあげるのもファンの役割だと思う。批判的意見は誹謗中傷とは違う。キスマイもdtvも、そしてキスマイのファンも、1つの人生経験として、「アンチ」「フェミ」と一蹴せずに少しだけ否定的な意見にも耳を傾けて欲しいと切に願っている。
好きなら応援するのが正しいって空気に自分がおかしいんじゃないかと思ってました。
見てから判断って言ってる人がたくさんいて、見ました。
正直後悔してます。
映像が忘れられません。
考えたくないのに深夜一人考えて苦しくなります。
ファンをお休みする勇気すごいと思います。
お休みってTwitter来ないとかですか?テレビも見ないですか?
止めようと思うんだけど、やっぱり気になって来ちゃって肯定ファンの言葉に傷ついてます。
とりあえず見なきゃはじまらないと思い見ました。でもやっぱり入り込めなかった。
そうなんです、エッチな内容とかじゃなくて、なぜこれをやる必要があったか分かりません。ベッドシーンやキスシーンが嫌な訳ではないことを自担には理解して欲しい。そして北山さん、自分でやればよかったじゃん。自担巻き込まないでと思ってます。だから自担をおやすみしようとは思いませんが、北山さん見る目は確実に変わりました。
>>ユミエ様
記事を書いた二階堂担の者です。コメントありがとうございます。
1話を見たのですね。偉いと思います。応援することが義務になってしまうのは辛いことですよね。実際、私は今も二階堂さんが好きだけど、応援するのはしんどいという心持ちなので、ファンを一旦お休みするという決断をしました。
ファンを休むというのは「意識的に避ける」のではなく、「見なきゃ」や「応援しなきゃ」という義務感を自分の中から取り除いていく作業で、その過程で本当に「応援したい」と思えたらまた戻ってこようと思います。Twitterは使用を控えて、テレビは映ってたら見る程度にするつもりです。参考になるでしょうか。
無理せず、その時々の自分に合った方法で応援することが大事だと思います。ユミエさんのファン活動が楽しいものになるよう願っています。