15日、登録者141万人の人気ユーチューバー「ゆゆうた」が「何者かに命を狙われています。」という動画を投稿した。ゆゆうたの話によると、警察署から電話があり、「本日18時にスズキユウタ(ゆゆうたの本名)を殺害する」という内容のFAXが警察署に届いたという。
ゆゆうたが殺害予告を受けるのは二度目だ。今年6月19日にも同様の殺害予告があり、ゆゆうたはピアノ配信をしながら犯行予告時間を待っていた。この時、ゆゆうたは「皆さんに助けてほしい。見守っていて欲しい」と2時間もライブ配信をした。ゆゆうたはピアノを弾きまくり、殺害予告時間の2分前には真剣な面持ちでこう語っていた。
「まだ生きてる!ピアノ引けなくなるだろ、死んだら!俺別に命あーだこうだ言うよりも、ピアノが引けなくなるのが嫌だ!ずっとピアノ引いていたい!死ぬまでピアノ引いていたい!やだやだ、まだ引きたい曲がたくさんあるんや!」
今回もピアノ配信をしながらその時刻が来るのを待ち構えていたゆゆうた。緊張で下唇を震わせながら18時を迎え、「とりあえず僕の身は無事ですね」とカメラに向かって安堵した。
「ゆゆうた」はアニメソングや有名楽曲のピアノアレンジ、解説をメインに配信活動を行い、人気を集めている配信者だ。一方で、過激な下ネタアングラなものをネタ化するような行為をすることも多く、なにかとトラブルにもなっている。
とくに特定の人物を侮辱する文章を基にした楽曲は、2ch(現5ch)などから発祥した教団・恒心教に睨まれ、ゆゆうたへの嫌がらせのみならず、ゆゆうたの住むマンションの住人にまで、ゆゆうた名義で、包丁、サソリ、ピザ、金魚などが代金引換で送り付けられる事態となっていた。
2020年11月1日に、ゆゆうたは「僕の名前で爆破予告をした犯人が逮捕されました」という動画を投稿。今年6月に大手広告代理店・電通や東京都内の学校に対して、「スズキユウタ」を名乗りメールで爆破予告を送信していた犯人が逮捕されたのだ。しかし今回、またも殺害予告が届いた。配信者にとって、トラブルも話題性アップの材料という見方もあるが、こう続くとさすがに心中おだやかではいられないだろう。
ゆゆうたは今年の5月、恒心教の要求を受け入れ、前述した楽曲の使用を中止、動画を削除すると発表したが、恒心教は攻撃の継続を宣言している。ゆゆうたは去年の12月に引っ越してから半年で「また住所がバレた」とも明かしており、動画では「そっとしておいてほしい!」と叫んでいた。配信を続ける限り、粘着され続けてしまうのだろうか。