国内での正式な会見としては9月に就任して以来初となることから、記者からは新型コロナウイルス対策など、国民への説明の機会が少ないことが指摘された。これに対し菅総理は「機会があるときに、そこはぶらさがり(取材)などでメッセージを発信させていただいている。政権として、そうしたコロナをはじめとする対応策については、もっとしっかりと発信できるようにしていきたいと思う」と答えた。
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■「“安定のガースー”という感じだった」
とはいえ、そうした菅総理の意図が伝わりにくいとの声も少なくない。秋本議員は「確かにそう感じる方もいらっしゃるとは思う。やはり饒舌な安倍さんと比較すると、結構無口な菅さん、という感じなので、私もメッセージ性が弱いとは思う。ただ、例えば“3密を回避してください”など、同じことを繰り返し言っているのであって、そこを小池さんはキャッチーに言っているということだ。私は菅さんに近いからはっきりと言うが、仮にプレゼンのプロを付けたとしても、キャラクターは個性でもあるし、70年生きてきた方に変えろといっても変わらないと思う。ただ、メニュー出しをして、“こういうところを強く打ち出した方がいい”というところについてはスタッフが付いているし、2050年のカーボンニュートラルに向け、“コロナの対策の後はグリーンの話だ”といった指南があったと思う」とした。
■医療従事者「ビジョンを示して欲しい」
リディラバ代表の安部敏樹氏は「プレゼンがうまい必要はないと思うが、もう少し具体的な施策に踏み込んで欲しいところがあった。病床が圧迫されている病院への支援もそうだし、ひとり親世帯はもちろん、貧困世帯全般への支援策も欲しい。転職を考えている医療従事者や、進学を諦めてしまいそうになっている子どもたちが安心感を持てるようなメッセージの発信があると嬉しい」と訴えた。
秋本議員は「病床の問題については、三次補正と来年の当初予算でしっかり手当をしていくと明言しているので、これからフォローされていくと思う。一方、ひとり親の支援について言えば、確かに少し発信が弱かった部分がある。ただ、あの短い会見の中で細かく説明をするというのはちょっと難しかったと思う」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)