版権の引き上げをしている作家さんを見て思うのは、某社系列だけに「受賞作品の版権は○○社に帰属します」を盾に「その後の印税の二割を永久的に支払う」という要求をされたら、真に受けないでほしいなとは思う。版権は著作権と同義語だけど、出版社が持つのは著作権者からの一部委託と、出版権だけ。
スレッド
会話
返信先: さん
版権という昔の言い方は大雑把すぎて、罠になる。「受賞作品の出版権は一時的に○○社に委託されます」程度にしたほうが分かりやすい。著作者人格権(公表権・氏名表示権・同一性保持権)は譲渡できないが、著作権は財産権なので譲渡可能できるが、それをやるとわりとめんどくさいことになる。
1
8
21
某社は「いいや、版権は帰属します、とあるのだから権利がある」と言いだし「著作人格権は譲渡できないし、著作権を売り渡す契約書なんかありません」と返すと「でも」と、相手もあらゆる難癖をつけてくるので、著作権法のどこですか、と一個一個潰していくのがめんどくさい。実にめんどくさい。
1
12
20
ただ、私が一時間くらいで読んだ著作権で無理なことを相手弁護士に説明すると、諦めムードになってきて、私のほうが「立場上無理な要求してますが、大変ですね」と労る感じになった。
とくに功績のない私だけど、その私にボコボコにされてから、出版社がまず契約書となっていった理由にはなっている。
1
7
25
あとは技術書や版権ものを扱っていた新規参入レーベルが元々契約書文化だったので、急速に契約書文化が広まる。
新規レーベルに、以前は契約書なんかなかったよ、と説明すると「え、それ本当に会社なの?」と驚かれたものです。
1
7
21
今だと、一冊ごとに契約書が出るのが普通。新人でもベテランでも契約書を確認しない人はいない。人によってどこまで委託するかの違いがあるし、たまーに「この条項はあかんやろ」というのを混ぜてくる出版社もあるので。
1
14
22
当時は日本に著作権を扱う法律事務所が二軒だけで、しかも特許関係のついでに扱う、というなんとも頼りない感じ。今は著作権を扱える弁護士も多い。んで、分かりやすい漫画形式の著作権本が、裁判所の書店で売られているので、裁判前に買って戦うこともできるよ。
13
25
Twitterを使ってみよう
今すぐ登録して、タイムラインをカスタマイズしましょう。
アカウント作成