新型コロナ
「医療現場 ヤマ越えず」 知事会見 県内新たに2人感染
2020年12月6日(日)(愛媛新聞)
県は5日、新たに2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2人はこれまでの感染者の関係者で、中予地域の医療関係者(年代、性別非公表)と東予地域の30代の男性会社員。新規事例は確認されなかった。県内の感染確認は計341人となった。重症者は5人。臨時会見した中村時広知事は「入院患者は減少傾向だが、54人おり、医療現場の闘いのヤマは越えていない」とし、負荷をかけないため感染防止対策の徹底を呼び掛けた。
県発表の医療関係者に関し、独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター(東温市横河原)は病棟勤務の看護師と公表。看護師は外来診療などの業務には関わっておらず、保健所に相談の上、外来は通常通り実施しているとした。県によると、病院内に濃厚接触者は確認されていないが、4日に職員や患者8人を検査し全員陰性。5日も54人の検査を実施している。
今回の感染者2人は家庭内の会食や生活上の接触をきっかけに他の家族らに感染が広がっている事例の関係者で、累計の感染者は9人となった。
4日に感染を発表した四国電力伊方原発(伊方町)構内で修繕工事を担当する四電グループ従業員の事例では、原発関係者ら67人の陰性を確認。中村知事は、現時点で原発内で感染拡大していないが、慎重に調査中と述べた。
また、これまでに入院患者と職員計2人の感染を公表した愛媛労災病院(新居浜市南小松原町)の事例は、必要な調査と検査が終了し濃厚接触者もいないため「封じ込めが完了した」とした。
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