[PR]

 大分県大分市は5日、新たに10歳未満~80代の男女18人が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。3日連続で過去最多に並ぶ人数となった。18人中12人が別府市在住で、うち8人の感染経路が不明。県は同市で市中感染が広がっているとみている。県内の感染者は計378人となった。

 5日の感染者はほかに大分市3人、豊後大野市2人、杵築市1人。大分市では、過去に複数の感染者が出た飲食店で新たな感染者が2人確認された。この店での感染者は計6人となり、県と市はクラスター感染が起きたと判断した。感染経路不明者は別府市の8人で、3日連続で8~10人と多い状態が続いている。

 直近1週間の大分県内の感染者数は計105人。うち感染経路不明者は計41人で、新規感染者に占める割合は39%となっている。

 感染状況を示す「ステージ」を判断する指標に照らすと(5日午後4時現在)、重症者病床の利用率は2・4%でステージ1(ステージ3は20~50%未満)だが、全体の病床利用率は21・1%でステージ3(同20~50%未満)。1週間の感染経路不明者の割合39%はステージ2(同50%以上)。総合的な判断では現状はステージ2となるが、県感染症対策課の藤内修二課長は「(医療提供体制への支障を避ける対応が必要とされる)ステージ3が迫りつつある」と話した。

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ