2020年01月19日
こうとしか生きられない人
一昨年の春に入院した後、癌との闘病生活を強いられつつ、これまでとおりの活動を継続したまま、昨年末にぎりぎりのところで入院された福岡地区合同労組のTさんが、年明けの1月17日にホスピスへ転院した矢先に、あっという間にこの世を去ってしまった。
そう、最期は、あまりにあっという間だった。
合同労組のつきあいが30年以上になるとすれば、その逝き方はあまりにあっという間としか言いようがない。
もちろん、「もう長くない」というTさんの声を聞きながらの数ヶ月ではあったし、年末には「遺言」とも言えるような、これまでにはないこれからのことを「言い渡され」もした。
そこまで段取りよく逝かなくてもいいだろうとうくらい、Tさんにしては、段取りよく逝ってしまった。
まあ、最期のお願いくらいは、受け止めるしかなかったけど。
誰もが認める寡黙というか、活動家にしては多くを語らない人だっただけにである。
中小零細企業の労働者の一人の首切りも許さないというスローガンを掲げて40数年、スローガンだけではなかった。
その合同労組運動の理念だけは、引き継ぎたいと思うが、果たして・・・・である。
とりあえず、まだTさんが、その辺をうろうろしてそうなので、引き継いでることにしておこう。
継続中の合同労組の「零細企業」争議を引き受けている真っ最中なので、これが終わったらしばらくして、ゆっくり考えます。
たぶん、私もTさんと同じような種類の人間で、「こうとしか生きられない」のか。