2020-12-08

派遣エンジニアが起こした事件理不尽だった件

どもども。僕はしがない派遣エンジニアです。

某零企業から、某大手企業派遣されています

派遣先はお堅い職場です。

コロナのご時世ですが、リモートの「リ」も聞いたことありません。

万が一、データ漏洩した場合とんでもないことになりますからね(しらんけど

そんな職場ですが、わたくしは2年ほど勤めています

お堅い職場ゆえに息苦しさもありますが、それが心地よかったりもします。

というよりも派遣という気軽な身分が合っているのかもしれません。


さて本題に。

こんな職場へ今月、新しい新人さんが入ってきました。

新人といっても50代のベテランエンジニア、Aさんです。

もちろん派遣です。

Aさんはどうにも「優秀ではないエンジニア」のようでした。

かろうじてプログラミングはできるけど、IDEの使い方、フレームワーク等はほとんど経験がないご様子。

何でもかんでもプロパーさんに聞いて回るので、「そんなことくらい自分で調べて!」と怒られていました。

かにネットで調べれば済むことです。

Aさんはそんな感じの方です。

で、案の定

着任して3日でドキュメント整理という名の戦力外通告をされていました。

そんな時、事件は起こりました。


会社役員から「こんなメールが届いたけど、どうしたらいいの?」とシステム部門に連絡があったのです。

それは決算に関わる重要メールだけど、身に覚えがないのだそうです。

私のチームがその担当システムだったため、すぐに調査しました。

その調査中にも、ほかの役員から「なんだこのメールは?」と問い合わせが入ります

チームは慌てふためきます

時間が経つにつれ、経理部プロパーの方々が駆けつけ、システム部長経理部長まで駆け付け、一大事になったのは、社内事情に詳しくない僕から見ても明らかでした。

「原因はまだわからんのか!!?

原因究明は長引きました。

というのも。

その決算プログラムは、15年前に作られたPHPプログラムで、度重なる改修の結果「よくぞここまで!」というくらいのスパゲッティになっていたからです。


社内にシステムの詳細を知る人間はおらず、ドキュメントも歯抜け状態

プログラムを追うしかない状態でした。

操作ログほとんどないシステムだったため、難航しました。


チームの派遣3名+プロパー1名は、徹夜調査





その結果、1つの仮説が導き出されました。


あいつがバッチを起動させたのでは?」

あいつ」というのは、例のベテラン新人エンジニアAさんです。

翌日、出勤してきたAさんは問い詰められました。

もちろんAさんは否定しました。

「私はまだ着任したばかりで、そんなことできっこない」と。

かにその通りです。

「これをクリックしただろ?」

と、プロパーさんは画面の秀丸を指さしました。

それはシステムドキュメントでした。

その中に、1つのURLが書かれていました。

プロパーさんはそれを指さしました。

「あぁー、押したかもしれませんね・・・


そのURLは、決算システムの年次バッチ臨時に走らせる大変恐ろしい物だったのです。

しか2005年の。


Aさんはプロパーに激詰され、システム部門臨時会議で罵倒され、経理部門でも罵倒され、役員の方々への謝罪行脚に出かけていきました(プロパーさん、システム部長経理部長を伴って

Aさんはまだ帰ってきません。

僕はAさんになんて声をかければいいのでしょうか?


そもそもAさんのどこに非があったのでしょうか?

Aさんが支給されたパソコン秀丸は、ワンクリックでURLを開くようになっていました。

問題バッチURLは、パスワード必要なく。


もし誰かに非があるとするならば、秀丸ではないかと思うのです。

  • とんだとバッチりだな

  • 副作用(メール送信、データの更新、削除など)のある処理を、HTTP GETで起動できるように設計してはいけないっていう例じゃねーかなこれも 管理者用初期化URLを踏んでWebサービスのデ...

  • お硬い職場でも、ネットにはつながるんだ。 本格的なところだとネット禁止とかだよね。

  • 秀丸さんの既定値は「クリックで選択、ダブルクリックで開く」じゃないか?

  • タイトルを流し読みしかしていなかったから、「ボンクラだと思われていたオジサンプログラマーが突如起きた危機を鮮やかに救う話」だと思って途中まで読んでた

記事への反応(ブックマークコメント)

ようこそ ゲスト さん