<今回のデマ>
- デマ:ペンシルベニア州議会が選挙違反があったことを認めて、州知事と州務長官あての共同決議を発表した。
- デマ拡散者:河添恵子(『夕刊フジ』にて)
- 事実:ペンシルベニア州議会の共和党議員の一部がそのような決議案を提出しただけで、採決にさえ至らず廃案になった。
トランプ信者は毎日毎日デマを流して、よくもまあそんなに色々デマを思いつくなあと感心してしまいますが、中には周回遅れのデマを垂れ流す奴もいます。ノンフィクション作家(?)の河添恵子が『夕刊フジ』にこのような記事を載せ、それがYahoo!に転載されていました。
ここに、このような記述があります。
激戦州の1つ、ペンシルベニア州の州議会は同月27日、今回の大統領選で、投票用紙の郵送や投票、集計に多数の違反があったことを認め、知事と州務長官に対し、以下のような共同決議を発表している。このブログを読まれている方ならもうご存知と思いますが、もちろんデマです。州議会が「多数の違反があったことを認め」た事実もなければ、「共同決議」など存在しません。
「すべての選挙が法律に沿って行われ、合法的な投票が正確に計算されることを国民に納得させる責任がある」「州全体の選挙結果について、調査が完了する前に認定しない」
実際にあったのは、「そのような決議案を共和党議員の一部が提案した」というだけです。それは実際には採決にさえ至らず廃案になりました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
門田隆将や加藤清隆や西村幸祐といったネトウヨはこのただの決議案をもとに「選挙結果に依らず州議会が選挙人を選ぶことが決定した」とデマを流し、 河添恵子は「州議会が違反を認めて共同声明を出した」とデマを流す。そして『夕刊フジ』がそれを垂れ流す。ネトウヨさんはネトウヨ情報以外を見ずに碌に事実関係も確かめずにデマを流すんですね。この程度のことも間違える奴が「ジャーナリスト」だの「政治評論家」だの「ノンフィクション作家」だの名乗るって、何のギャグですかね?
昨日今日も「ジョージア州で不正の証拠のビデオが公表された!」とトランプ信者たちが騒いでいますが、州の選挙管理員会はそれを明白に否定しました。ちなみに、州選管のトップのGabriel Sterlingは共和党員です。
河添恵子は「米大統領選をめぐる未曾有の事態-混乱と分断は、トランプ氏の『悪あがき』で片づけていいはずがない」と言っていますが、何百回でも言います。
トランプの不正選挙主張はデマであり、悪あがきであり、信者を繋ぎとめておこうという身勝手な愚行です。
そして、それを信じていまだ「不正選挙だ」「トランプ再選」などと言っている人に論理的思考力は全く存在しません。
以前も書きましたが、トランプは自分の支持者が客観的事実ではなく自分が信じたいものを信じる「情緒的なバカ」だと理解しているのでしょう。「トランプが負けるはずがない」という妄想を信じ込み、トランプが敗北宣言しない限りいつまでも支持してくれる。そしてバイデン政権の正当性を否定し、4年後に再び大統領選に出馬する際にまた自分を支持して投票してくれる。今の不正選挙主張は4年後への布石でしょう。トランプの掌で踊らされている「情緒的なバカ」がトランプ信者です。
河添恵子はトランプの不正選挙主張を「トランプ氏の『悪あがき』で片づけていいはずがない」と言っていますが、これは「トランプの悪あがき」で片づけなければならない問題です。それを「トランプの悪あがき」で片づけようとしない人たちが大勢いるのが信じがたいことですが、はっきりと「悪あがき」で「信者を繋ぎ留めておくための嘘」だと言い続けなければなりません。
間違ってるものは間違ってると言わねば、デマと事実が入れ替わってしまます。百田や門田のようなトランプ信者はバイデンが選挙を「盗もう」としていると主張し続けていますが、デマで選挙結果を捻じ曲げ選挙を盗もうとしているのは彼らの方であると言い続けなければなりません。
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