国分恵子
国分恵子。
私は漫才師になりたくてこの世界に飛び込みました。
国分恵子は大した芸人にはなれなかったが、確かに幸せな芸人生活でした。
全て実話のお話しです。
宜しくお願い致します。
14/10/06 22:11 追記
また書き始めました。
宜しくお願い致します。
感想はナルシストの部屋にお願い致します。
全てカミングアウト、だって楽しかった青春だから。
14/10/15 20:33 追記
今同時進行でタロット…占い…ます 汗
書き始めました。
良かったら覗いてやって下さい。
苦情はナルシストの部屋へ。汗だく。
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国分恵子の恋愛なんて気になるよね?
実は爆弾発言なんだよ!
芸人さんとの恋愛は………
なかった…o(^▽^)oo(^▽^)o
誰も告ってくれなかったよ!
世の男性は喜んでるよね!
国分恵子がアイドルのままで!
真とずーっと付き合ってた!
真は無事社会人になったんだよ~★★
毎日来てたよ!
まこちゃんが!(-_-;)
国分恵子も弁当作ってた!
この国分恵子の手作りだよ!
幸せな男だよ!
真は!
国分恵子は身も固い女なんだよ!
もっと好きになるでしょう?
抱きしめたくなるよね?
ならない!
暗転
キラーズに外資系のサラリーマンさんが良く来てくれたんだよ!
関東の人でさ!
1人だけ独身だったんだよ!
みんな紳士だったよ!
下品な国分恵子には、少し眩しかったよ!
こんな女でごめんね!
この世界辞めてからなんだけど、車の免許取りに行ったんだ!
免許取ってその外資系の独身男性が、車の運転の練習に付き合ってくれたよ!
何故か繋がってただよ!
確か突然電話掛かって来た記憶だけ、今思い出したよ!
国分恵子は踏み切りに引っかかり、車半分踏み切りに残ったんだよ!
今思えば怖いよ!
でもその外資系の独身男性は、焦らなかったんだよ!
運良く電車が動く前に、信号が変わった。
車は傷だらけ。
今思えば、その外資系の独身男性は国分恵子を好きだったと思うよ!
罪な女だよ、国分恵子は。
えっただの勘違い?
暗転
毎年吉本はお正月になれば沢山の芸人さんが舞台を踏む。
でも、うめだ、なんば、京都、お正月に舞台に出れる人は決まってる。
年初めの舞台は、そりゃ~有名芸人さんのオンパレード。
私は五郎師匠におつきに決まっちょる!
五郎師匠
「今年は恵子に取っても良い年やから、恵子を入れてコントにする」
嬉しい事を言ってくれるよ!
親父っさんは!
3日は生のテレビに出れるんだよ!
五郎師匠
「正月にテレビに映った恵子の親も安心するやろう!」
恵子
「ありがとうございます」
コメディNO・1、国分恵子と書かれたか看板←めくり、←業界用語。
を看板を書く人が作ってくれたんだよ!
続く!
続かなくて良いってか!
暗転
3人でコントさせて貰ったよ!
国分恵子は振り袖着せて貰い~の!
師匠は紋付き袴着せて貰い~の!
羽根突きコント!
坂田師匠を真ん中で。
国分恵子と五郎師匠が羽根突きして、坂田師匠は蚊帳の外。
坂田師匠が
「俺も仲間に入れてくれやさ~~」
仲間に入れる時だけ、思いっきり羽をキツく飛ばし、坂田師匠は罰で顔いっぱいにスミを塗る。
てな、コント。
中々五郎師匠とも上手く羽根突き出来なくてね!
五郎師匠
「恵子…お前しっかりキャッチしろ!」
五郎師匠の目は法律でも変えたろか!
チビリそうな勢いなんだよ!
恵子
「すいません…頑張ります…」
とうとう丸刈りの秒読みが来たんだよ!
緊張すれば、するほど、手がかじかみ、コントの度に、羽落としてた。
失敗すると、恵子丸刈りやぞ!
と薄笑いする前田五郎師匠。
あぁ怖かったよ!
おかっぱ頭も今日が最後かも?
舞台10日間、テレビは一回出して貰ったよ!
基本コメディNO・1の漫才のネタは五郎師匠が考えていた。
笑いながら、コントするが、楽屋に帰れば、強面の親父っさんに代わる。
五郎師匠
「しっかりキャッチしな、コントにならん!」
恵子
「すいません…」
想像出来ないよね!
私も知らないよね!
舞台ではお客さんも師匠の漫才を楽しみにしてただろう!
国分恵子の振り袖女なんて、あんた誰?
だと思ってたよ!
コントより、漫才の方が師匠にも、お客さんにも、確実だったのは間違いない!
それを国分恵子の為にコントを選んでくれた師匠には、感謝してるよ!
やっぱり五郎師匠は国分恵子を愛してたんだよ!
弟子として。
辞めた、あさひろ兄さんや、兄弟子すら、経験させて貰った事がない経験を。
国分恵子は経験させて貰えた!
幸せでしょ!
幸せなんてそんなに長く続くものじゃない。
またここまで弾けさせて貰い恵まれていたよ。
沢山好きな事をさせて貰い、弟子でも異例な短期弟子。
すぐに舞台にも上げて貰い、幸せだったが。
目指す漫才師への道はかなり遠くなってた。
漫才師になりたくて入ったこの世界。
沢山の人に可愛がられ、沢山の芸人さんに応援して貰ったが、目標は達していない。
養成所の1期生が顔を出し初めていた。
1期生でも目立った存在は。
ダウンタウン
ハイヒール
トミーズ
銀次政治
この4組が目立っていたよね!
漫才師として舞台に上がる前に、てみせ、と言うしきたりがあった。
てみせ、とは、会社の偉い人に5分位漫才を披露する。
それに合格しないと舞台に上がる事は出来ない。
勿論てみせ、はなんば花月のお客さんが帰った後、緊迫したムードで、てみせ、は行われた。
私は見に行った。
芸人の漫才師なら皆さん注目するよ。
弟子に付かない漫才師なんだから。
今までにはないパターの漫才に、皆口を揃えて吐いた言葉。
弟子に付いていない者に何が分かる者かと。
少し馬鹿にしていた。
弟子から上がり漫才師になった人達のプライドもある。
一気に全ての言葉を覆してくれたよ。
この4組は。
漫才のネタ、言葉使い、全て驚く事ばかり。
伸び伸びした新しい漫才に、皆さん驚きは隠せなかった。
分析すると。
弟子上がりは、どうしても師匠の影があり、弾ける事が出来ない。
養成所の人はその影がない分、好きに弾けて伸び伸びしてた。
これは弟子上がりVS養成所の生徒。
この垣根はすぐにとける事になった。
養成所に入り、すぐに、てみせ、して貰う彼ら彼女達に絶望した。
今までの自分はなんの為に、何故ここまでして、這い上がって来たのに、てみせ、すら受けれない国分恵子は?
積み木がガタガタ崩れる気持ちだった。
まず売れ出したのは、トミーズ。
富井さんが押していた。
雅のボクシングネタ。
観客は養成所上がり、弟子上がりなんて関係ない、面白さを求めている。
国分恵子は京都花月で、ダウンタウンと、ポケットミュージカルスに出ていた。
今考えると凄くない?
ダウンタウンだよ!
京都花月だったんだよ!
ダウンタウンは!
その当時のダウンタウンの印象は、若くして落ち着いていて、礼儀作法など教えてくれる人もなく、全くこの世界の空気が読めない、って感じだった。
やっぱり富井さんに押しのあったトミーズが先行していた。
今から考えられない話しだろぅ!
京都花月のイメージでもなかったよ!
ダウンタウンは!
嫌な顔して出来合いのコントさせられ、彼らの嫌な顔が思い浮かぶぜ!
私と3人でのコントだったんだぜ!
参っただろう!
忘れもしないよ!
師匠に思い糞叱られたのが、ダウンタウンとのコントの京都花月。
出番から出番までの間出掛けてしまった国分恵子。
五郎師匠も同じ出番だった!
まさかの失敗!
時間にトチッテしまった国分恵子。
師匠が楽屋の入り口で仁王立ちしていたね!
帰るまで時間をトチッた事すら分からない国分恵子。
叱られましたとも。
はい。
師匠
「何 時間トチッテのじゃ!時間にトチルなら辞めてしまえ!」
ごもっともだよ~~♀♀♀
叱られて当然だよ~::
あのダウンタウンを待たせた国分恵子。
彼らに謝れと詰め寄る師匠。
謝りましたよ~
はい。
謝りました~
彼らは冷静沈着なイメージだった。
才能はその頃からぐんぐん筍が目が出来ように。
私はもう限界かなぁと感じ始めた。
東京にも進出計画を立てていた会社は、東京にダウンタウンを持って行く計画をしてた。
上下関係やら縛りのない、養成所の人がイキイキしていた。
内心羨ましかったよ!
放送用語に引っかからない程度だけで、後は好きに弾けていいんだからさ!
弟子にはそれが自然と出来なくなってる。
まず師匠に恥をかかせては行けない事が、頭の中で勝手に切り替わる。
弟子上がりなのか?
養成所上がりなのか?
まず古い師匠様は受け入れられなかったよ!
こんな私すら受け入れる事が出来なかった。
何故もう少し早く養成所が出来ていたら、自分だって相方見つけて弾けてた!
もうこの世界に入り四年近く過ぎてたよ!
もう少し早ければ…
国分恵子の存在が別人になっちゃってた!
なんば、うめだ、京都、には支配人がいた。
よく支配人は会社の人に劇場を入れて欲しいとお願いしてた。
一番の嫌な事が代役これが私には一番の苦痛だった。
私は京都花月の出番で、今回の代役はなんば花月、代役の台本は前の日に受け取った。
ポケットミュージカルスの中の芝居の準役。
セリフを多く目立つ芝居。
私の京都花月のポケットミュージカルスは、国分恵子が居なくても幕は閉じる役。
さすがの国分恵子には辛かったね。
舞台のどの辺でどのセリフを吐く、全く稽古なしの、ぶっつけ本番なんだから。
1日の準主役。
1日すればまた京都花月に帰る国分恵子。
これだけが屈辱な気持ちだったよ!
国分恵子で出来るなら、国分恵子を使えば良いのに。
このきっかけから、もう国分恵子には、辞める決意が出来ていた。
予告編にも登場した、嫌いででしゃばりになった姉が、見合いで結婚が決まった。
余興よんで盛り上げて上げたかった国分恵子。
ぼんち、まさと兄さん、ひびき兄さん、礼子師匠の弟弟子、京山福太郎兄さん←浪曲界の重陣。
来て貰う事になったんだよ!
さすが浪曲界の重陣、京山福太郎兄さんの「娘よ」
最高だったね!
会場がすすり泣いたよ。
ご、ご、五郎師匠が来て下さった。
ビックリだよ!
今日の結婚式の話も場所も言ってたが、師匠まで駆けつけて下さった。
師匠は私を預かっている事、男女の区別なく、扱ってる事など、親戚連中に話したよ。
ビックリだね!
師匠のスピーチが滞りなく終わり、さっと帰って行ったよ。
なかなかやるよね!
だてに毛抜きで白髪抜かすだけのオヤジさん!
まさと兄さんやひびき兄さんも楽しかったよ!
姉の結婚式は華やかで、立派な結婚式になったよ。
でも、もう国分恵子が辞める決意してたんだよ!
いつ、どのきっかけで師匠に話すか?
だけ、
そのきっかけをいつ話すか…
きっかけは色々な環境が作ってくれたよ。
吉本に入りずっと付き合って来た、真が社会人になり、会社の事務の女の子と、付き合う事になり、国分恵子は、振られちゃった!
養成所も2期生が入って来て、銀次政次だけが、敗北したが、後はグイグイと頭角を表せて来たよ。
ダウンタウンは東京進出の話が出てた。
富井さんから、東京にいた、木村さんへと、バトンは代わる、木村さんが、大阪でも、権力発揮した。
今の会社の社長なんて、昔はまだ新人の社員だったんだよ!
今じゃ手の届かない存在らしいけどね!
養成所の生徒がどんどん舞台を占領し始めた。
ある日私は師匠をなんば花月の前の喫茶店、ロマンス、に呼び出した。
師匠がなんば花月の出番の時に…
やっと決心したよ…
師匠に辞める話しをするまで、何と言おうか、どんな内容を話そうか?
悩んだよ………
そう気持ちは、フランダースの犬のラストシーン。
ネロとパトラッシュはお互いに相方がいた。
国分恵子は餓死寸前まで1人佇んで居た。
師匠がロマンスと言う喫茶店に現れた…
師匠
「何の用や?」
恵子
「師匠には大変お世話になりました、私は漫才師になりたくて、この世界に飛び込みました」
師匠は黙って聞いていた。
私
「新喜劇などに出して貰い、コントやテレビまで出して貰いました、でもこの世界に入り、やりたい漫才師への道は、望めなくなりました、もうこれ以上この世界に居ても、漫才師を目指せないなら、辞めたいと思います、師匠には返せるだけの、恩恵を貰いましたが、お返し出来ない事だけが、残念です」
師匠
「すまなかった、恵子を礼子、恵太師匠から預かり、1人前の漫才師に、舞台に上げてやれず、十分な事もしてやれず、申し訳けなく思う」
涙が止まらなかった。
私
「普通ならみなしごになった私を、ここまで育てて貰っただけでも、感謝しています。
新たな道探して頑張ります」
師匠
「お前なら、社会でも可愛がって貰えるやろう、何かあればいつでも力になるから…」
私
「1つお願いがあります」
師匠
「何でも言ってくれ」
私
「礼子、恵太師匠につかせて貰い、国分恵子と言う名前を貰いました、前田五郎につかせて頂き、最後なんですが、前田の弟子の名前下さい」
そう前田五郎に弟子に付いて、私だって最後に、前田を名乗りたかった。
これが最初で最後の師匠へのわがまま。
師匠
「好きな名前あるんか?」
私
「あります」
師匠
「前田の下に付けなさい」
世に出ることすら、可愛がってくれた先輩方に、知られる事もなかったこの名前。
国分恵子=前田つくし。
春になると土手から芽を出す、花男より早くこの名前が好きだった。
最後に貰った前田つくしは舞台に上がる事すらなかった。
初めに書いた様に弟子なんて腐る程やって来た。
その分自然に消えていた。
こずえ、みどり、姉さんとこだま、ひびき兄さんが発起人を努めてくれて。
国分恵子のお別れ会を開いてくれた。
当然五郎師匠も特別招待で。
沢山の芸能人さん、落語家さん、色々沢山集まって下さった。
もう若くして亡くなられた、若いこずえ姉さん!
私が大好きなオバケのQ太郎のキャラクターが好きで、Qちゃん、P子、O治郎のぬいぐるみを記念品として下さった。
こずえ姉さん
「恵子ちゃんの一番欲しい写真撮ってあげるわ」
恵子
「ありがとうございます、私五郎師匠とのスーショット写真が嬉しいです」
五郎師匠は照れていたのか?
やはり国分恵子が好きだったのか?
なかなか、うん、と言わなかったが、仕方ないかなぁ←オッサン値打ちこくな!
2人のツーショットをカメラにおさめた。
後日この2人のツーショット写真をパネルにして、裏には沢山の芸能人さんの寄せ書きが、書いてあった。
アパートを引き払い、キラーズや辞め、もう国分恵子=前田つくし は廃業した。
うめだ花月には。
前田五郎師匠の手書きの。
御礼状
この度一身上の都合に依り五月三十一日を以て廃業することに相成りました。
かえりみますと昭和五十五年タレントとして出発して以来早や六年の月日がたちました。
その間皆様方の厚情に対して厚く御礼を申しあげます。
本来なら一々参り御礼を申し上げる所でございますが、この紙面をお借りして深くお礼を申し上げる次第でございます。
ありがとうございました。
昭和六十一年五月三十一日
吉本興行タレントご一同様
国分恵子
改メ
前田つくし。
と書かれた五郎師匠の御礼状がうめだ花月の楽屋に貼られていた。
……★皆さんありがとう★……
その後2次回もいき煙たい師匠は抜いて朝までドンチャン騒ぎをしたんだよ!
五郎師匠も言ってた!
弟子の送別会なんて恵子が最初で最後だと。
幸せだったでしょう?
関西版
長原せいき←漢字知らん。
留守電に、お疲れ様でした。
ってメッセージくれたよ!
それから、自分で車の免許を取り、今や一流商社の、カタログ販売のベルメゾンの会社に契約社員で入社したんだよ!
芸人の世界では、支配人、なんだよね!
一般社会は、支店長、この切り返しが出来なくて、良く「支配人って安物のキャバレーじゃないんだから!」注意されたよ!
まだこの会社な当時大阪二部の企業だったけど、今は東京一部の大企業だよ!
親の知り合いの紹介で金融機関に入ったの。
あっ
真は私と別れて、すぐその女性とも別れたらしい。
今真とはメールやラインしてる。
独身らしいよ。
会うことは今の所ないけど、一度懐かしくて、電話では長く話したよ!
もう30年前位になるよ。
人間には、良い事、苦しい事、山あり谷ありって言うけど、この後訪れるなんて、思わなかった。
予告編の生活が……
あの世界の罰なの?
幸せを一生分使ってしまったのか?
また新たに幸せが訪れるのか?
分からない。
長々馬鹿、アホ話にお付き合い頂きありがとうございました。
決して後悔もなく、楽しかった時代を、残したかった。
突然思い付いた、呟き話しにレスありがとうございました。
今活躍している人も、決して手は抜けないと思います。
あなたの代わりは沢山いますから。
皆さん頑張ってね。
……★暗転★………
*作品講評*
『国分恵子』である。
前田五郎との師弟関係を小説にした私小説である。
前田五郎といえば坂田利夫とのコメディNo・1で知られる元吉本興業の漫才師 30年ほど前に、筆者は前田に師事していた。
ほんとうは歌手になりたかったのに、ひょんなことから漫才師の師弟をもつことになってしまったのだ。
活動期間は4年半と短かったが、いろんな経験ができたので、ふり変えると幸せな芸人生活だったという。
人懐っこい性格から様々なタレントに可愛がられたことが分かる。
登場人物は省略。
関西芸能人の芸人が中心。
もちろん当時の彼はは現在のような地位を確立したわけではない。
でも若さゆえのパワーがみなぎっている。
80年代の関西の芸能シーンをかいま見ることが出来る1作だ。
●私小説であるが、ちょっとした芸人交遊録の様相を呈している。
当時の思い出と一緒に多くの芸人たちの名前が実名で綴られているかもしれない。
最初に弟子入りした礼子、恵太師匠に大切にされ、周囲からの妬まれるほど活躍のチャンスを与えられたのは筆者の人徳のなせる業であろう。
その後、師匠が亡くなり前田の世話になる。
新しい師匠のもとでも主人公は可愛がられることになる。
ビックネームの芸人たちの若かリし日のエピソードや、師匠と弟子との関係性、またあまり知る機会のない芸能界の裏側などが軽いタッチで描かれ、たいへん読みやすい作品に仕上がっている。
筆者にとっては、懐かしい青春時代の思い出であり、読者にとっては興味深い内容だろう。
国分恵子の反省問題は続く。
『国分恵子』だが、これはエッセイではなく小説だ。
実体験に基づいてはいても小説として発表するからには小説の要件に満たさなければならない。
小説の要件とは「人間を描く」ことがある。
これは実際に見聞きをしたことをそのまま綴るということを意味しない。
それではただのドキュメントである。
ドキュメントならノンフィクションライターに任せればいい。
実際に関西の芸能界に身を置いた筆者がやるべきは、そんなことではない。
30年前の関西芸能界の熱気、師弟関係の機微、ライバルの嫉妬、等々、ポジティブなこともネガティブなことも恵子というフィルターを通して描写することだ。
何故なら、それこそが「人間を描く」ということの本当の意味だから。
したがって前田五郎に実際に師事していたとしても師匠を登場させる必要はない。
人間がしっかり描かれていれば実名である必要はない。
「ひょっとすると、恵子の師匠って前田五郎かも………」程度に思ってもらうだけで十分。
「もしかしたら、吉本興業のモデルかな?」
「モデルが誰か読者にされるうちは物語として不適格だ」くらいに考えよう。
最後に……。
小説にこだわる必要はない。
たとえばエッセイなどでもいいだろう。
身辺雑記や芸能界にいたころのこと、等々、題材には事欠ないはずですよ。
これが当時「国分恵子」が出版社から頂いた回答でした。
記念なので記載しました。
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