VMware NSXData Centerの導入成果と今後の展望
平準化されたネットワーク運用管理で負荷軽減
神戸高専のモデルケースでは、上記の2つのステップの結果として属人的だったポリシー管理から脱却し、ネットワーク環境の大幅な運用改善を図ることができました。
「これまで1人の教員に頼っていたファイアウォールのポリシー管理が、現在では情報系の3人の教員で分担して行われるようになりました。セキュリティポリシーを熟知しており、なおかつVMware vCenter ServerのGUIを操作できるITリテラシーさえ待ち合わせていれば、誰でも高レベルに平準化されたネットワーク運用管理が可能なのです。その意味では今後、他の工学系の教員や職員との間でもネットワーク運用管理を分担することが可能になると考えられています」と小泉氏は話します。
属人化の解消が情シス部門の働き方につながる
なお、神戸高専における今回のVMware NSX Data Centerの導入は、SB C&S株式会社の検証ラボに実機を設置し、そこに集った神戸高専、SB C&S株式会社とそのパートナーの3者が、さまざまな問題点をその場で協議し、解決を図りながら設計・構築にあたるという形でプロジェクトが進められました。
「このモデルケースを通じて蓄積されたVMware NSX Data Centerの活用ノウハウは、現在では他の多くのパートナーの間にも広くトランスファーされています」と小泉氏は話します。
「一人情シス」という言葉に象徴されるように、以前の神戸高専と同様にネットワーク運用管理の負担が一部の社員に集中し、属人化している企業は少なくありません。そうした中で深刻な課題となっているセキュリティを強靭化すると共に、属人化を解消することで運用負荷を軽減し、ひいては情報システム部門の働き方改革にも貢献していくソリューションとして、VMware NSX Data Centerに対する期待がますます高まっています。
記事でご紹介した神戸市立工業高等専門学校 様の事例については下記の事例記事をご覧ください
VMware NSX Data Center については下記のサイトでもご紹介しています。