山形県内でも21億円以上の被害が確認されているジャパンライフを巡り、警視庁などは元幹部らを詐欺の疑いで逮捕しました。元幹部には県内の2人が含まれています。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、ジャパンライフの元会長・山口隆祥容疑者(78)と元幹部ら合わせて14人です。元幹部の中には当時エリア責任者だった高畠町山崎の会社員・本田雄一容疑者(38)と山形市鳥居ケ丘の修理業・佐藤孝毅容疑者(41)の2人が含まれています。
合同捜査本部ではこれまで県内でも家宅捜索を行い今回の逮捕に繋げました。
ジャパンライフは、磁気治療器のオーナーになれば、そのレンタル料として年6パーセントの配当金が得られるなどとうたい、巨額の資金を集めていましたが、2017年に経営破綻しました。
合同捜査本部によりますと、14人は共謀して2017年ごろ、債務超過の状態にあることを知りながら利息や元本を支払うなどと偽り、顧客12人から合わせて約8千万円をだまし取った疑いがもたれています。県内の被害者は少なくとも400人、被害総額は21億円に上っています。
1億円以上の被害にあった県内の女性は心境をこう語っていました。
(被害者女性)
「眠れない。やっぱり。だってコツコツと貯めてきたお金だもの。情けない」
県内ではおととし12月、27人が集団提訴し、元幹部らを相手に1億4000万円の損害賠償を求めています。今回の逮捕を受け県被害対策弁護団の向田敏団長は。
(県被害対策弁護団・向田敏団長)
「14人と多くが逮捕されたのでかなり組織的な犯罪と見られている。民事事件の立証、責任追及に役立つと考えている」
合同捜査本部はジャパンライフが全国のおよそ1万人から2100億円ほどを違法に集めたとみています。