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磯遊び~はじめての採取~

海にでかけよう!

さぁ、待ちに待った夏休み。砂浜での海水浴もいいけど磯遊びもいかがですか?
磯場ではカニやヤドカリ、小魚たちがたわむれ海の自然と触れ合うことのできる最適な場所です。
お子さまたちの自然体験や夏休みの良い思い出づくりに磯に出掛けてみましょう!


磯ではこんな生物と出会えます

磯場にはいろいろな生物が生息しています。房総の海ではヤドカリやカニをはじめ、初夏から晩秋に掛けて南国の海にいるような綺麗な魚たちもいるんですよ!
ここではほんの一部ですが、房総の磯で見られる生物をご紹介します。


ヤドカリ

イソスジエビ

サラサエビ

ハゼ

カゴカキダイ

オヤビッチャ

チョウチョウウオ

フウライチョウチョウウオ

ソラスズメダイ

1.どこに行ったらいいの?

磯遊びは当然ですが砂浜ではできません。写真のような磯場が最適です。
房総半島には至るところに磯遊びに最適な磯場があります。

2.いつ出掛けるの?

場所を選定したら、おとうさんの休みに合わせて さぁ~海へ! っと言ってもいつでも磯遊びができるワケではないんですよ!
海には潮の流れがというものがあって4週間のサイクルで潮が動きます。これは夜空の月と連動して新月の時と満月のときには海の干満の差が大きくなり、その日を「大潮」と呼びます。
磯遊びにはこの大潮の前後を選びます。この大潮の日は一日に2回「干潮」といって潮位が低く(海水面が下がる)なり、普段は海水面下にある磯場が現れます。
干潮時の磯場には、タイドプール(潮溜まり)がたくさんできていてそこには海の生物が沢山取り残されていますので覗いて見て下さい。
磯遊びに行く際には事前に「潮位表」で大潮の日、干潮時刻を調べましょう。磯遊びには干潮時刻の2時間前に磯場に入るのがベストです。


3.海での注意点

海にはたくさんの危険が潜んでいます。注意を怠るとケガをするばかりでなく場合によっては死亡事故にも繋がり、せっかくの楽しい磯遊びが台無しになってしまいますので、次のことに充分注意し楽しく海と親しんで下さい。

①岩・貝殻 磯場は苔などでとても滑りやすくなっています。滑っての転倒したり、足にスリ傷ができたりしますので足元を充分注意する必要があります。
②高波 干潮時刻をすぎると潮位が徐々に増し、波も高く入り込んでいきます。波で押し寄せられて岩に叩きつけられてケガをしてしまうこともあります。
③毒魚 磯場にはゴンズイ・ハオコゼ・ヒョウモンダコ・ガンガゼなど、毒をもった魚等も生息していますので、このような魚には絶対に素手でさわってはいけません。
もし、間違って触ってしまったら、直ぐに医師に診てもらいましょう。
④陽射し 夏季における海辺の太陽光は、想像以上に紫外線が強いので日焼け止めを塗布するか、もしくはTシャツを着た方がよいでしょう。採取に夢中になりすぎて陽射しに当り続けると、軽度の火傷と同じ症状になりますので注意が必要です。
⑤漁船 深場でスノーケルを楽しむ場合、漁船やジェットボードなどと衝突し、死亡事故に繋がる恐れがあります。
特にマリンスポーツをおこなっている海域には近づかないようにしましょう。

4.磯遊びのマナー

磯場ではいろいろな生物と出会えることができますが、海を生活の場としている漁業関係者への配慮を忘れないでください。漁業権を持たない私たちには、無脊椎生物(エビ・ウニ・アワビ等)を採取することができません。仮に採取すると法律で処罰されることになりますので絶対に守ってください。
また、磯場ではサンゴ等が生育している場所もあります。採取に夢中になりサンゴを損傷してしまっては、海水魚が離れて今後採取ができなくなってしまいますので、自然環境は破壊しないように注意してください。
ゴミは当然に持ち帰り、きれいな海を守りましょう。


5.採取に必要なもの

①網2本
できるだけ大きな網で、網目は細かいものが最適です。
熱帯魚ショップにあるLLサイズのネット網や、釣具店にも採集用の網が置いてありますので、はじめはこの様な網で充分です。
②シュノーケル 水中の生物を確認する為には、必要なアイテムです。
夏季にはディスカウントストアーにも安価なものがありますので用意してくださいね。
③靴 ビーチサンダルは滑りやすく、ケガの基になりますので絶対にやめましょう。
磯場で遊ぶときは、足の指を露出させないようにマリンシューズや運動靴を必ず履いてください。
④イケス
ショルダーの固定が桶部分についているものがよいでしょう。蓋についているものだと、桶の重さにより蓋が外れ、せっかく採取した魚に逃げられてしまいます。

6.採取方法

先ず、網は2本用意します。そして両手に網を持ちながら海中を覗いて下さい。魚を発見したら、魚と岩との位置関係を確認し、岩の隙間など魚が逃げて行ってほしくない方向、もしくは魚の後方に網を構えます。そして、逆の手の網でゆっくりと魚の頭の方から、構えた網の方へゆっくり追い込みます。
そうすると魚は逃げようとして構えた網に飛び込んでいきます。
魚がいたからといっても、一気に網を動かしてしまうと別の方向へ逃げてしまいますので、焦らずにゆっくりと網を誘導してください。


7.漁港採取

磯遊びついでに近くの漁港も覗いてみましょう!
防波堤の岸壁でもチョウチョウウオやいろいろな魚を見ることができます。
ここでは、漁港採集に必要な道具や採取方法をご紹介します。

①タモ
網枠は50~60cm程度の大きなもので、編地は細目のものを選びます。
竿の長さは4.5~5.4mで硬調なものを使用します。竿が柔らかいと、水圧で竿がしなり、魚が追い辛くなります。
②水汲みバケツ
防波堤から海水面までは高低差があるので、海水を汲む為には、このようなバケツが必要です。釣具店で購入できます。

採取方法

防波堤の足元を覗くと、豆チョウが壁際を泳いでいる姿を発見できます。魚を発見したらタモを沖の方へ沈め、魚に気付かれないよう徐々に網を近づけていきます。
魚は途中でタモに気付き、逆方向に逃げようとしますが、逃げる前方へタモを動かします。すると、またタモと逆方向に逃げようとするので、更にタモを逃げる前方へ動かしながら、防波堤の壁面へと近付けていきます。すると、豆チョウは壁面によって逃げ場ををなくし、錯乱状態となり一旦、動きが止まります。そのタイミングで素早く壁面に塞ぎ込むと、網の中へと飛び込んでいきます。
但し、晩秋のある程度成長したチョウは、横に逃げずに下の方へ潜り込んでしまうこともあるので採取にはテクニックが必要です。
また、壁面にカキ殻が多く付着している場合は、カキ殻の隙間に逃げ込んでしまったり、タモがカキ殻に引掛かったりするので、慎重にタモを誘導して下さい。


7.持ち帰り・運搬

ヤドカリや魚が採取できたら、自宅で飼育してみましょう。自分たちで採取した磯の生き物を鑑賞するのはとても楽しいものです。
但し、沢山採れたからといって無闇に数多くの魚たちを持ち帰っても、始めて飼育する場合は死なせてしまう場合が殆どです。
海水魚は淡水魚の飼育と異なり、ある程度の飼育設備が整っていないと飼育は難しいので、責任をもって飼育できるだけの魚たちを持ち帰って下さい。
その為にも海へ出掛ける前に飼育設備について学んでおきましょう。(具体的な飼育方法については、当サイト「飼育雑記 > 海水魚飼育方法」を参考にしてください。)
採取場所から自宅までは距離があるので酸欠防止と、夏季の車内は高温となりますので、断熱対策に注意しなければなりません。
バケツだけでは、せっかく採集した生き物が酸欠と高水温で帰路の途中で死んでしまいます。
上手に持ち帰る為には、次のようなものが必要です。

a.クーラーボックス
車が揺れても水がこぼれず、気温上昇にも耐えられるものが良いでしょう。
b.エアレーション 乾電池型のものが釣具店にあります。固定フックがついているものがクーラーボックスに引掛けられて便利です。
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