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■餌付け用のエサ
STEP-1:冷凍アサリ |
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餌付けの基本はアサリを使用します。アサリを買ってきたら、先ずは冷凍保存しておきます。
冷凍したアサリを包丁で開き、殻ごと与えます。
採取の翌日にはアサリを突付き始めます。2~3日程度アサリを与え続けて下さい。
※注意:アサリを与える期間が長くなるとアサリしか食べなくなり、次のステップに進められなくなることもありますのでご注意下さい。 |
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STEP-2:アサリ+人工餌 を練ったものを貝殻へ塗布 |
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「アサリを擂り潰したもの」と「乾燥餌」を練り合わせ、アサリの貝殻へ塗布します。
その殻餌を冷凍保存し、冷凍のまま与えます。アサリと勘違いして突付き始めます。
こちらも2~3日程度与え、次のステップへ進めます。 |
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STEP-3:人工餌のみを貝殻へ塗布 |
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次は人工餌だけを練ったものを貝殻へ塗布します。そして、STEP-2同様に与えます。
ここでしばらくすると舞上がった餌を突付くなるようになります。ここまで到達したら貝殻餌を与える前に乾燥餌を直接与えて下さい。きっと食べるはずです。 |
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STEP-4:人工餌を直接与える |
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人工餌を食べれば餌付けは卒業ですが、この時期は突付くだけで食べない魚もいますので状態をよく観察し、食べなければ痩せ細ってしまいますので前段階に戻ってください。 |
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■餌付けの注意点
採取した魚をいきなり本水槽に入れて上記の餌付けをおこなっても、先住者たちがアサリを食べるだけで採取した新参者は、餌を食べれずに落ちてしまいますので、餌付け専用の別水槽で餌付け作業をおこなうようにしましょう。
餌付け水槽を設置するスペースがない、また設置の予算がないからといって、水槽内に隔離ケースを設置した餌付けは止めましょう。通常の飼育で餌付けをおこなっていない状態であっても、濾過容量が充分でない場合が多く、そのような水槽で餌付けをおこなうと水槽全体のバランスを崩してしまう可能性が充分にあります。
当方の場合は60cmの高さの低いランチュウ水槽を4分割にして餌付けの段階毎に魚を分けて餌付けしています。(この水槽の高さであれば、貝殻の除去などメンテがおこないやすいメリットがあります。)採取魚は個々に餌付けのスピードが異なりますので、上記のように4段階に分けて餌付けをおこなうのがベストです。
次に、沢山採取できたからといって、数多くの魚をいれても必ず優劣ができて弱い魚は採餌できずに落ちてしまいます。1ブース5匹が上限でしょう。
また、餌付け中は水質の悪化が激しいので最低でも週1回水量半分の換水が必要です。(60cm水槽で上部・外部濾過など使用し、濾過能力が弱い場合)この換水を怠ると高亜硝酸値により、魚が落ちてしまいます。
アサリの餌付けは水が汚れるからといってアサリを避ける方もいらっしゃいますが、人工餌への切替のタイミングが難しく栄養が偏り、魚が落ちてしまう場合が多いようです。従って、餌付作業は水質悪化が当然となりますので、定期的な換水作業が必要です。
■餌付エサの作り方
①アサリのむき身 |
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冷凍アサリを解凍し、むき身をすり鉢に移します。アサリの余計な水分をキッチンペーパーで取り除きます。 |
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②アサリを擂り潰す |
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アサリ擂り潰してミンチ状にします。アサリが細かくなるまで擂り潰します。
右の写真は擂り潰しが終わった状態です。
この作業を二日酔いの状態でおこなうと、気分が更に悪くなるのでやめたほうがいいでしょう。 |
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③人工餌を混ぜる |
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擂り潰したアサリに同量の人工餌をよく混ぜ合わせます。
練った状態は少し固めのほうが良いでしょう。 |
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④貝殻へ塗布 |
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アサリと人工餌を練り合わせたものをアサリの貝殻へ塗布します。
貝殻へ塗布が完了したら冷凍保存し、餌を与える時は冷凍のまま与えます。 |
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