道なりの散歩 -純粋消費的録- | ||||
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大黒湯 | 福岡市博多区吉塚2-17-22 | 2006年5月16日 | 380円 九州上陸 | |
リニューアル中の住宅地の中に BEAM BOXとは? |
JR吉塚駅は博多の隣の駅。吉塚という住所で数軒リストに載っていたので比較的簡単に探し出せるものと思っていたら、なんと駅前はマンションやら新しい住宅が立ち並んでいて銭湯がある雰囲気がない。駅から少し歩いたところに住宅地図があり、そこに2軒銭湯が掲載されていて助かった。 そのうちの一軒、大黒湯に向かう。向かう途中も新しい住宅が多く、ほんとに営業しているのか不安になる。駅から5分ほどの住宅地の中に大黒湯を発見。なかなか味のある建物。外観と入り口のつくりについては、関西の銭湯とはかなり違うようだ。裏手では新築工事が進んでおり、隣は更地になっている。たぶん新しい家に立替中なのだろう。銭湯を営業していく条件としてはかなり厳しいのではないだろうか。 全体にこじんまりとしている。靴箱に鍵はない。脱衣場には丸いプラスチックの籠があり、みなさんこれを使っているようだ。客は着替え中が一人、中に一人という状態だったので、混んでいる時にどうかはわからないが。金属製のロッカーもあるが、小さくて鍵がかかるのかどうかも不明。確かめるのもなんとなくはばかられて。 浴室はほぼ全面タイル張りでシンプルな構成。浴槽の雰囲気は京都のものとわりと近いのではないだろうか。手前から水風呂、電気風呂、深いメインである。湯の温度は普通。カランは反対の壁に7つ。すごく熱い湯が出る。天井はちょっと特徴があって、湯気抜きの部分に向かってはすごく緩やかな傾斜の四角錘状なのだが、湯気抜きの部分は比較的狭い代わりに垂直に近い傾斜になって上方に向かっている。しかも、換気扇がついているだけで、明り取りを兼ねた「開き」はない。 なんといっても一番きになるのが、脱衣場にある「BEAM BOX」という装置(?)だ。たぶん、今は使われていない様子なのだが、一種の健康器具なのか。なにか体によい“線”が出るような仕組みになっているのだろう。あと、飲み物の入った冷蔵庫がおいてあるのだが、これは普通の小型冷蔵庫で、中がまったく見えない。扉に価格表が貼ってあるのでたぶん現役だと思うが、確証はない。 |
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