今回はブレンデッドスコッチウイスキーから、「ラングス シュープリーム・デラックス 」を飲んでみます。

ホテル向け限定のウイスキー

langs_1_ラングス シュープリーム・デラックス は、ラング・ブラザーズ社が製造、販売し、アサヒビールが輸入しているブレンデッドスコッチウイスキーです。

ラング・ブラザーズ社は1861年にギャビンとアレクサンダーのラング兄弟によって創業されました。

1876年に南ハイランド地方にあるグレンゴイン蒸溜所を買収しました。ラングスのキーモルトには、このグレンゴインの原酒が採用されています。

現在、ラング・ブラザーズ社はイアン・マクロード・ディスティラーズ社の傘下にあります。

ラングス・シュープリーム・デラックスは、グレンゴインを主体とするモルト原酒を7年以上、それに5年以上熟成させたグレーンウイスキーをブレンドして作られています。

なお日本では一般向けには販売せず、現在アサヒビールはホテル向けに限定したボトルとして販売しています。

比較的まろやかな佳作

グラスからの香り、液色

グラスからはラムレーズンの甘い香りが主体として感じられます。
液色は中庸な琥珀色です。

ストレート

軽くアルコールの刺激を感じた後、ラムレーズンの香りが全体に広がります。奥からはリンゴ、ハチミツ、樽からのウッディな香りも続きます。
味わいは、先にアルコールの辛みがあるものの、その後は柔らかい酸味と甘みが主体になります。

ストレートでも比較的飲みやすいです。

ロック

ラムレーズンとともにライムのさわやかな香りもプラスされます。しかしリンゴやハチミツの甘い香りが薄れ、代わりにシナモンのようなスパイシーさを持つ香りが得られるようになります。

味わいは、苦みが強まり、酸味にもとげを感じるようになります。

ハイボール

ロックで感じられたライムの香りは抑えられ、再びラムレーズンがメインになります。リンゴの香りもかすかに感じられますが、ハチミツの甘い香りは感じられません。

味わいは、苦みが抑えられ、軽い酸味の後に甘みが広がる印象です。

まとめ

ホテル向け限定とされていますが、香りや味わいは甘くてまろやかな印象がしっかりしていて、安っぽさを感じさせず、比較的多くの人に受け入れられるブレンドになっています。

700mL、アルコール度数40度、価格は2500円ほど。
大手の12年物のブレンデッドスコッチに比べると割高感は否めませんが、比較的飲みやすいボトルなので、不満を感じる値段ではないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: ラムレーズン、リンゴ、ハチミツが主体。加水でライムも加わる。
  • 味わい B: ストレートでも辛味は少なくて飲みやすい。甘みがメインだが、加水で苦さも出る。
  • 総評 B: それなりのまろやかさ、飲みやすさがあって、悪いとは思わない。