ソウル=鈴木拓也
韓国で3日、日本の大学入学共通テストに相当する「大学修学能力試験」が行われ、約49万人が受験した。新型コロナウイルスの感染が再び急増するなか、感染者35人(1日現在)や感染が疑われて隔離中の400人以上の受験生も試験に挑んだ。
韓国教育省によると、今年は新型コロナの感染を防ぎつつ、受験の機会平等を保つための対策を実施。隔離中の受験生のために、全国113カ所の試験場を用意し、症状のある受験生のためには、病院でも試験が受けられるようにした。一般の受験生の試験会場でも感染防止のため、机にアクリル板が設置され、試験中もマスクの着用が義務づけられた。
韓国は日本以上の学歴社会と言われ、例年は試験会場前に受験生を応援する後輩らが詰めかけるが、今年は自粛が求められた。3日朝、ソウル市内の試験会場を訪れた高校3年の男子生徒は、「新型コロナで大変だけど、みんな条件は同じ。一生懸命勉強したので結果を出したい」。予備校に通う男性は「マスクしながら試験に挑めるように練習してきた」と話した。(ソウル=鈴木拓也)
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