魔女の下僕と魔王のツノ 11巻 感想 00026
魔女の下僕と魔王のツノ 11巻 感想 00027
魔女の下僕と魔王のツノ 11巻 感想 00028

 その願いを叶えたのがベティだった、

たった一言が砕くもの
 後日、偽物はビビアンにより徹底的に成敗!
 衝撃映像も、ホントは殺していない
 全く彼女も人がいい!

誰もお前を信じない

 何より、この言葉が彼を縛っていたのか
 誰も信じてくれなかったから

 でもベティは信じた、“信じて貰える”のだと

 開放したのは心もだったのだと。

 背景、砕けた鎖はそういう意図かしら

第63話
魔法で、“アルセニオの記憶”を覗いたビビアンは

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魔女の下僕と魔王のツノ 11巻 感想 00032

 悪党は、“愛する人のキスで戻れる”条件で蛇に

第63話「魔女の下僕と小さな主人3」
 魔女ビビアン、口調は荒くパワフルな人ですが
 アルセニオの記憶に、彼以上に怒り
 彼に風呂だの散髪だの!

 彼女は、当たりまえに心に寄り添う人

 さっと「故郷のスープ」を作ったり
 当たり前のように寄り添う

 たただ、目の前の人の為に大忙しになれる人

 この人、アルセニオ級に良い人じゃない!?
 
ビビアンは、“魔女迫害の宗教“”だと知っていた
なのになぜ助けた?

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)魔女ビビアン
 いいも悪いもあるか
 誰だって 心だけは自由なんだ

 信じるものは自分で決めろ


 あまり世界を単純にするんじゃないよ

 目の前にいる奴が
 どんな奴か

 ちゃんと自分で考えられるだろ

 自分を信じな


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 彼女は自分で判断し、自分を信じているのね

魔女の選択
 宗教に道徳を、良心を預けて育ったアルセニオ
 対し、魔女は「自ら選ぶ」のが基本か
 エリックもそうですし
 魔法だってそう

 性別にこだわらない姿勢と同じ

 極論すれば、アルセニオが受けた迫害も
 彼が持つ「性」への呵責も

 どっちも「常識」に惑わされてのこと

 本作は、一貫して「自分の選択」を大切にしてるのね

夜中、不意に暴れだしたアルニセオ
魔女曰く「膿が出てきた」のだ

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魔女の下僕と魔王のツノ 11巻 感想 00037

 繰り返す光景、心の膿は簡単には止まない

最初の患者
 作中、ごく当たり前のように皆を治してくれ
 時に、己の無力さに悩む“薬草魔女”
 ベティ最初の魔女稼業!

 頭で解って、住環境が安全で

 それでも、“今”さえ忘れさせてくる!
 過去ってのはしつこい!

 幼女には重すぎる患者

 でも「助けたい」と言ったのはベティだから

助ける重さ」も学ばせているのか

 助けるって簡単じゃあない!

第64話
青年に過ぎる恐怖、また嫌われたら…?

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 そしてしれっとビビアンに飛ぶブーメラン!

第64話「魔女の下僕と小さな主人4」
 親友サウロも、魔物化した自分を許さなかった
 もしも、また「許されなかったら」
 恐怖はいかばかりか

 でもね、悲しい人を見ると悲しいんだよ!

 すごく良い人が、アルセニオが苦しむ姿に
 ガン泣きしたベティの優しさ!

 これじゃアルセニオも、泣いてはいられない

 アルセニオ「自ら」乗り越える為に

 この関係が大切なのね

魔女と、魔法使いの“魔法”は違う
魔法使いは効率重視

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正解はないの 選択があるだけ だから楽しい方を選ぶようにしているわ(ビビアン』

魔女の魔法論
 魔法陣だの月夜だの、魔女の魔法は煩雑ですが
 本作は「楽しいから」と規定
 発想が面白い!

 てか万事に言える事じゃない!?

 人生って、選択の連続だけれども
 正解があるとは限らない

 効率で選ぶか、楽しさを重視するか

 魔女は「正解なんてない」と規定

 だから自由に選べるんですね

お馴染み「仕立て屋」さん
アルセニオ、“魔物”と呼んで後悔してしまう

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ごめんなさい… 俺も魔物って呼ばれるのはちょっと嫌なのに 普通に呼んじゃって…(アルセニオ』

自戒の言葉
 自分の何気ない言葉が、他人を傷つけてしまう
 アルセニオは、体験で深く学んだから
 傷つけられる側になったから

 だから余計に優しいのね

 その“偏見”の痛みを
 ベティには味わわせたくないから

 彼が過保護なのは、彼が傷ついた為

 傷つく辛さを知っているからか

ベティは「偏見」を知らない
知らないから、アルセニオを屈託なく信じた

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