真・東方夜伽話

永遠の密室

2009/04/13 00:02:26
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永遠の密室

下級奉仕種族

※誰てめえ
※エロシーンがほとんどですが、あまり濃いネチョでも無いかもしれない
※輝夜の能力について変なオリ設定が出てきます







































薄暗い六畳の和室。
小さな行灯の明かりに照らされたその部屋には何処かで焚かれた香が雅な香りで部屋に薄く満ちている。
ジジジ、と行灯から微かに油が燃える音がする以外は静寂に包まれ、ただ一人を除いて人の気配もない。
部屋の中央には大きな布団が敷かれており、そこに白い襦袢姿の輝夜がぼんやりと座っていた。

乱れた布団には二つの枕が転がっており、主が一人ではない事を伺わせる。
輝夜はそこで足を崩して座り、普段なら透き通るような肌を紅潮させ何かに耐えるように身体を緊張させていた。
時折、何かに焦れたように身じろぎをする彼女の呼吸は乱れ、明らかに尋常な状態ではない。
そんな状態でありながら、輝夜は懸命に頭を働かせる。

―― この部屋から脱出するために

そう、いつからなのか、どれくらいの期間なのかもわからないが輝夜はずっとこの部屋に閉じ込められていた。

(この部屋は私を閉じ込めるために作られてる)
(障子はこの部屋自体と捩れた空間でつながってて出る事もできない)
(私が出来る限りの力で壊しても駄目、そもそも一日で全てが元に戻ってしまう……)

この状況を分析しようと試みるが、誰もいない一人きりの状態では集中した思考を維持することができない。
己の思考のみに根ざした抽象的な精神活動を行おうとすると、まるで暴走したように思考が飛び飛びになってしまう。
恐らく部屋で焚かれた香が、怪しげな薬効で輝夜の身体に作用しているためだ。
この記憶や思考が曖昧な状態で、彼女は日付を数えるのをとっくの昔にあきらめていた。

記憶に頼れないならと、最初は柱に傷をつけて日数を数えようとした事もある。
が、どんなに長くても一日もたつと何事も無かったかのように傷が消えてしまう。
行灯の明かりも、何日も油を補給してないのにつきっぱなしなのに気づいたのはいつだろうか。

(これはまるで――)

香のせいか、あちこちに飛びがちな思考は輝夜の努力をあざ笑うかのように過去の出来事を脈絡も無く割り込ませる。

(使者から逃げて、竹林を見つけて、屋敷が)
(永遠の魔法でずっと同じ時間をって話をして)
(永琳と私が)
(私の力と永琳の術で)
(いい匂い)
(柔らかい感触)
(永琳の――)

いつものように思考が乱れ、全てが振り出しに戻る直前にガラリ、と音がして障子が開いた。
そこに立っているのは、赤と蒼の服に身を包んだ銀髪の女性。
見慣れたシルエットに輝夜が反応して呟く。

「えー……りん?」
「ごめんなさい、輝夜。遅れてしまって」

びくり、と輝夜の身体が震えた。そして身を守るように布団を引き寄せ、身体を隠す。
そんな輝夜の様子を見ても、何事も無かったかのように永琳は部屋に入り障子を閉めた。

「何もかもここで済ませられれば楽なんだけど、やっぱり外の様子を見たりしないといけないから。
 ああ、輝夜は何も心配しないでいいのよ?使者が来る要素はほとんどないし。
 でも、やっぱり満月の時は……」

ああ、永琳が前に外に出た日から一ヶ月たったんだった、と輝夜は思い出す。
いったい何回目の「一ヶ月」なのかは不明であったが、満月の日だけは永琳が外に見回りに出る。
だからこそ。この部屋の主である永琳がいないからこそ、今まで自分はここからの脱出を試みていたのだと。

輝夜をこの空間に監禁してるのは八意 永琳その人だ。輝夜のかつての師であり、そして今は共に罪を背負った忠実な従者。
恐らく何か深い考えがあるのだろう、と輝夜は思う。こうでもしなければ身を隠せないほどの何かがあるのだろうと。
この部屋で行われる行為にも、この香にも。
だが、これまで幾度と無く輝夜が永琳に意図を問うても、いつものような謎かけのような答えが返ってくることはなかった。

だからこそ、対等な状態でもう一度その考えを聞きたい。
きちんと思考のできる状態で、永琳の考えを聞きたい。
自分にとってもっとも近しい存在である彼女の心を、知りたい。

それが輝夜の望みだった。
この部屋からでなければいけない理由だった。

ふと、輝夜の心に先ほどの思考の残滓が浮かぶ。
本来なら内に秘めておくべき事なのだろうが ―― 香の薬効なのか輝夜は自分の衝動を抑えることができない。

「永琳、これ……永遠の魔法、よね?」
「……ええ。満点ではないけれども概ねその通りよ。この空間は輝夜、貴女の力を使って維持されてるわ。
 ただし、永遠の魔法と違って強制的に力を汲み上げるように組んだから貴女の意思では打ち切ることはできない。
 もちろん他にも色々と仕掛けはしているけど」

滔々と語りながら外出用の道具を片付け、いつものように永琳は服を脱ぐ。
躊躇いもせず、この部屋では肌をさらすのが当然とでもいうかのように。
そして、服の下から現れるのは輝夜の少女めいた儚げな美しさとは違う、均整の取れた、しかし確実に女を感じさせる身体。

下着に覆われた豊かな胸や魅惑的な曲線を描く腰を隠そうともせず、そのまま四つん這いになり輝夜ににじりよった。
あたりに漂う香を圧してむわり、と香る永琳の匂い。身じろぎするたびにゆさり、とゆれる乳房。
そして輝夜の瞳に写るのは頬を染め羞恥を覚えつつも自らの欲求に耐えることができなかった女の、顔。

その光景に過去の記憶から引き出された衝動が身体を貫き、輝夜は小さくこくり、と唾を飲み込む。
今まで、この状態では感じたことの無かった永琳に対する欲望。
目ざとくそれに気づいた永琳が羞恥と欲情に染まった顔のまま、とても嬉しそうに微笑む

「輝夜……私の身体で興奮してくれてるのね?」

情欲に濡れたかすれた声にうろたえた輝夜が叫ぶように否定する。

「やだっ!……違う、違うの!」

輝夜は、顔に血を昇らせ美しい黒髪を乱して激しくかぶりを振る。
決定的な変化が起きるはずのないこの空間で自らの心に浮かび上がってきたその情動の意味に輝夜は戸惑い、混乱していた。
何かに怯えたように永琳から距離をとろうとする。

それを沈めるかのように輝夜の小さく華奢な手に永琳の手が重ねられる。
その冷たい手の感触に、沸騰しかけた輝夜の頭がすっと冷え、引き寄せられるように二人の視線が交錯した。

「大丈夫、輝夜。貴女がここで何を感じても、何をしたとしても……それは全部私のせいだから。
 私が悪いのだから、自分を責めたりしないで」
 
目を伏せてしばらく沈黙したのち、意を決したように永琳が言葉を続ける。
 
「……ごめんなさい、輝夜。本当なら私は貴女を守らなければならないのに。貴女に贖罪をしなければならないのに
 でも、欲しいの。貴女がたまらなく欲しいの。逃亡中だって、この竹林を見つけた時だってずっとずっとそうだった。
 貴女の為だと言いながら、どこか喜んでる自分がいて、それが許せなくて」
 
頬を上気させ、興奮で微かに息を荒げながらも永琳が輝夜の前で独白する。
それが自分の罪悪感を少しでも薄めるための行為なのか、それとも別の何かなのか。
どちらかはわからないが、それを聞いて輝夜は何もいえなくなってしまう。

「自分が罪悪感だと、贖罪のためだと思っていたことが違うところから出てきたなんてわからなかったわ。
 だって、こんな、こんな……自分を焼き尽くすような感情は初めてだったから。
 貴女が私の名前を呼ぶたびに、私に触るたびに、どんな業火が私の中で荒れ狂っていたかわからないでしょうね。
 私の中の醜い感情が貴女を壊してしまう前に……いえ、私と貴女の関係を壊す前にどうにかできたら、よかったのだけど。
 私が死ねればよかったのだけど」

何かを恐れているかのように輝夜に重ねられた手に力が入る。
先ほどまで普段通りであった永琳が。
輝夜と違い香の影響を受けないはずの永琳が。
良き従者であり、良き師でもあった永琳が。

輝夜の前で情緒不安定な小娘のように揺れていた。

「愛してるの、輝夜。身体だけでもいい。貴女に触れて欲しい。貴女に触れたい。貴女が欲しい。
 ……貴女のものに、して欲しい。せめて、身体をふれ合わせているときだけでも、私のことを想って欲しい」

かつての愛弟子に吐露される自分勝手な、欲望。
それを自覚していながら止めることが出来なかった彼女に輝夜は言葉をかけることができない。
なぜならば、それは自分が過去に地上に対して抱いたものと同じだったから。
遠くにあって手に入らないものに焦がれる気持ちを、わかってしまうから。

輝夜は、自分の手が永琳の涙に濡れた顔に触れるのを感じた。

「永琳……」

香の効果なのか。共感が生んだ幻影なのか。それ以外の何かなのか。
永琳の言葉に、輝夜自信にもわからない色々なものが交じり合った感情が腹の底から湧き上がり、心を満たしていく。
何かを言いたかったはずなのにそれが頭から抜け落ちてしまい、自分をじっと見つめる永琳の瞳しか目に入らなくなる。
その綺麗な瞳の中には、美しい少女が情欲に蕩けた不似合いな顔で、鏡のように輝夜を見返していた。

***

「ん……くぅ、ふ……んんっ」

ぴちゃぴちゃと響く水音。輝夜から合わせられた唇を永琳は貪るように吸いたてる。
いつのまに含んでいたのか、永琳の唇から半ば溶けた固形物が唾液を伴って送り込まれた。

「んっ……」

それを飲み下したした輝夜の喉がこくり、となる。それを確認して、永琳は微笑みつつ身体を離す。
輝夜が嚥下した薬の効果はすぐに現れた。

「うう……熱ぃ」

白い襦袢に隠された秘部に走る痛みと熱。皮を引っ張りながら肉が拡張していく感覚に輝夜は呻く。
数秒後、可憐な少女の身体には不似合いな布の盛り上がりが股間に出来上がる。
その、雄の肉を想起させる隆起は下から布を押し上げ、輝夜の呼吸にあわせてぴくりぴくりと上下にゆれる。

初めての情交の時にも盛られた、肉根を生成する薬。

一日たてば永遠の魔法の効果で消えるそれで、永琳を何度も蹂躙した記憶が輝夜によみがえる。
股間のそれが生み出す情動と、香の効果でもたらされた衝動に逆らえず自分の欲望を叩き付けた記憶。
柔らかいそこに自らを突きこむことしか考えられなくなり、初めての感覚に何度も何度も白い液体を中に注ぎ込んだ初めての夜。
彼女が自分と同じ乙女であることを知った、初めての夜。

あの時、苦痛に眉をひそめる永琳の表情を見ても自分を止めることができず、
うわごとのように謝罪の言葉を呟きながら腰を振り、泣きながら何度も絶頂を極めた。
だが、その時の永琳は苦痛に顔をゆがめつつ優しい目で自分を受け止めたことも思い出す。

その瞬間、輝夜の胸の奥に甘い痛みが生まれ、同時に身体の一部分が熱くなる。
股間の布を押し上げる角度が急になったことを感じ、顔に血が上るのを自覚する。

「……輝夜、今日は私がしてあげるわ」

膝立ちの輝夜の襦袢の帯を解くと、はらりと合わせられていた布が開き、滑らかな白い肌が露出する。
夜気に晒され、部屋にぼんやりと浮かぶ思春期の少女の裸。
小さな乳房や、滑らかな曲線を描く腹、そして女性らしさを感じさせるもまだ未成熟な腰。
そして無毛のそこにそそり立つ不似合いな肉根。

成人男性のものと同じ程度の大きさでも、華奢な少女の身体についている光景はグロテスクさと巨大さを感じさせる。

「んっ……えー、りんっ!」

輝夜の情動を支配する猛る肉を鎮めようとでも言うかのように、永琳がそっとそれに手を添えた。
永琳の女性らしさを感じさせる繊細な指に直接触れられて、身体に電撃のような快感が走る。
心臓がバクバクと鼓動を早くする。

いったいどんなことをされてしまうのだろう。
期待と、未知への恐怖が輝夜の身体を走り抜け、白い肌を朱に染めていく。
それがそのまま雄の器官に反映され、期待するようにびくびくと震えるのを感じて羞恥でますます顔が赤くなる。

月に一度の警戒で外にでる永琳は、帰ってくるたびに輝夜を悦ばせる性知識を仕入れてくる。
蔵書から得たであろうその知識は輝夜の身体を使った実践であっという間に洗練され、性の快楽に輝夜を狂わせる。
女の身でありながらも永琳の女を味わい、忘れられなくなった輝夜にとって、
それは地上の民にとっての真実の月以上に自分を狂わせる危険な何かであった。

その間も永琳は添えた指をゆるゆると動かしながら、輝夜のそそり立つそれに顔を近づける。

「ああ……輝夜の……私にちょうだい」
「え……うそ、やだ、そんなっ!永琳っ!……ああああっ、あああ―――ッ!」

唇が肉に触れた。

輝夜はこれから何をされようとしているのかを悟り、驚愕のあまり行為を止めようとするが、
ゆっくりと亀頭が飲み込まれていく感触に声が乱れ、頭の中が快楽で白濁する。
裸の尻に回された手が、逃げようとする腰をがっちりと固定しその濡れた口内に飲み込まれていく感触を嫌でも意識させられる。
そしてゆっくりと舌が肉根の先端を包み込もうと蠢いた瞬間。

輝夜は永琳の口腔に射精していた。

「あっ、や、やぁ、あああ、あぁ―!」
「ん……っ、ぐぅ、ごほっ、げふっ……ん……」

尊敬する女性の口を性器のように使う興奮に身体が震え、びゅくびゅくと粘性の液体が勢いよく放出される。
喉の奥に突然の射精を受け、むせて唇を離す永琳の顔に輝夜はガクガクと身体を震わせ白い欲望の証を浴びせ続けた。
永琳ねっとりと喉に絡む液体に咳き込むのを我慢し、目を瞑ってたっぷりと顔に輝夜の精液を浴びる。
そして、まるでもったいないとでも言うように顔にかかった輝夜の精液を指で拭って丁寧に味わった。

「ん……輝夜の、美味しい」
「やだ、駄目よそんな……汚いから、舐めないで……」

まだ固さを保ったままひくひくと震え、白濁液を滲み出しながらそそり立つそれに情けない気持ちになりつつも輝夜は永琳に懇願する。
口腔で雄の性器を愛撫され、自分の出した液体を味わって飲み込まれるなど輝夜の想像の枠外であった。
ましてや自分のそれを美味と形容されるなどとは。
自分の穢れた欲望が永琳に飲まれ、味われるなどとは。

輝夜がそう考えた瞬間。
ぴくんと肉根が震え、ゆっくりと角度を取り戻していく。

「あ……な、んで……」

自分の身体が性欲に滾る証を目の前に突きつけられて輝夜の心が欲望に引き裂かれる。
美味そうに永琳にしゃぶられた自分の肉根。噴出す白い液体を飲み干す永琳。
その表情を見たい。永琳を自分の欲望で汚したい。もっと永琳の口を味わいたい。
そんな欲望が身体をぐるぐるとめぐる。

「もっとして欲しいのね、輝夜?」

自分の眼下で跪き、上目遣いで自分を見つめる永琳に輝夜は暫く躊躇い…そして欲望に屈するように小さくと頷いた。

***

「ん……あぁ、あっあっ……あ―」

永琳が膝立ちのままの輝夜の股間に顔を埋め、ぴちゃぴちゃと音を立てて口腔での奉仕を続ける。
永遠の魔法で日が変われば元に戻ってしまうためか、輝夜は生成された肉根の感覚にいつまでも慣れない。
そのため、柔らかい舌で舐められ舌先でそれを刺激されるたびに上ずった声をあげ、永琳の頭を掴んで腰を逃がそうとしてしまう。

だが、輝夜の腰をしっかりと固定した永琳はそれを許さない。
白く小ぶりな尻肉に両手の指を浅く沈ませ、いきり立つ輝夜の肉をしゃぶり、口蓋や舌の腹、舌先を使って追い詰めていく。
最初は歯を当ててしまうこともあった永琳だが、急速にコツを飲み込み、今では輝夜を限界寸前の状態に維持していた。
慣れない刺激を連続で与えられ、逃げることも終わることもできない状態の輝夜は上半身を弓のように反らし、
耐えるように身体をくねらせながらうめき声をあげる。

「やだっ……もう、やだぁ……お願い、永琳……出させ……て」

そう口に出した瞬間。
ぴちゃぴちゃと音をたてて弱い刺激を断続的に与えていた永琳が、大きな音を立てて輝夜のそれを強く吸いたてる。
敏感な先端を舐めしゃぶられ口腔全体で刺激された輝夜はあっさりと限界を突破した。

「ひっ……あっ、ああっ、ああああぁぁあぁあ―――っ」

これまで焦らされていたために訪れる圧倒的な開放感に絶叫する。
びゅくびゅくと永琳の口内に射精するたびに、嚥下する動きにあわせて蠢く舌や口腔が輝夜の肉根をさらに刺激する。
永琳の鼻にかかった声が耳を打ち、輝夜は自分の欲望が永琳に嚥下されているのを意識させられた。

「ん……んく、ふぅ、ん……」
「えい、りん、……んああっ……あ、あああ、あ、あ―……」

逃げることができない腰が震え肉根が最後の精を吐き出すと、永琳はその先端をちゅ、ちゅ、と吸いたてて残った精液を搾り出す。
そして、それをこくん、と嚥下した後に、力を失い半起ち状態の肉根を名残惜げにゆっくりと口腔から引き出していく。
柔らかい唇で肉根が扱かれ、輝夜は身体をぴくぴくと震わせて切なげな声をもらした。

顔を上げた永琳の唇と、輝夜のうなだれた肉根の先端が淫らな糸で繋がり、ぷつりと切れた。

指で唇を拭い、ひざ立ちになった永琳は力の抜けた輝夜を抱きしめると頭に手を置き優しく撫でる。
永琳の匂いに包まれた輝夜は、解いた銀髪にくすぐったさを感じながら細い腕でゆるく抱き返し、
下着に包まれた柔らかい肉の双球に顔を埋めながら荒い呼吸をゆっくりと整えた。

「気持ちよかった?輝夜」
「…………うん」
「また、してあげるわね」
「……………………うん」

自分の胸に顔を埋め、耳を赤くしながら微かな声で返答する輝夜を見て永琳は小さく微笑んだ。
腕に抱いた輝夜の華奢な肩や、滑らかな肌の感触、小ぶりながらも確かに存在が感じられる柔らかい胸の感触に陶然となる。
サラサラと指の間を抜けていく美しい黒髪を弄りながら輝夜の呼吸が落ち着くのを待つ。

布団の上で膝立ちで抱き合ってしばし、永琳は、ふと自分の腿に固いものがあたるのに気づいた。

「……」
「……」

輝夜が、モジモジと身じろぎをしている。
そのたびに固くなったそれが永琳の裸の腿に擦り付けられ、ぬるぬるとした跡を残す。

(輝夜、またしたくなったのね……)

それに気づいた永琳は深い悦びが自分の腹の奥から湧き上がってくるのを感じた。

幽閉されている輝夜と違い、永琳は永遠の魔法の効力圏外に出ることでその身に歴史を刻むことができる。
それは歴史の蓄積により永琳が変化していくことができるということだ。
輝夜に初めてを捧げた夜から少しずつ永琳は積み重ねてきた輝夜との「歴史」。
初めは痛みが大きかった交わりも、今では輝夜の一方的な攻めに女の悦びを感じることができるようなっていた。

その身体が、激しく疼く。
輝夜が欲しいと。輝夜に蹂躙されたいと。輝夜に身も心も満たされたいと。
それが仮初のものであるとしても輝夜に求められるだけで永琳は疼くような高揚を感じずにはいられなかった。

そんなことを考える自分の愚かさ醜さに辟易としながらも、そこから目を逸らす。
今はまだ何もかもを焼き尽くす熱で荒れ狂う激情に身を任せ、ただ自分の腕の中で慣れぬ欲情に身を焦がす輝夜を感じるために。

「したいのね?輝夜」

永琳の確認の言葉に輝夜はびくん、と身を震わせ硬直した。
だが、同時に背中に回された輝夜の腕にかすかに力が入り、わずかに肌の密着感が増す。
輝夜が自分を求める熱を確かに感じた永琳は、艶を帯びた声で続けた。

「私もしたいわ……輝夜、私に……頂戴」

***

永琳が輝夜から身体を離す。

永琳が手を背中に回すと、ぷちりと金具が外れる音がして胸を覆う豪奢な刺繍の施された下着が外れた。
ぶるり、とまろびでる量感たっぷりの柔らかそうな乳房。その先端で乳首が小さく自己主張をしている。
次に膝立ちのまま、上半身とおそろいの意匠の腰を覆う小さな布に手をかけた。

ゆっくりと準備を整えていく永琳の身体から輝夜は目を離すことができなかった。。
そして自分の肉体の変化によって、己が永琳に欲情していることを否応なしに意識させられる。

輝夜に注視されている事を意識しながら永琳はするり、と小さな布を腰から下ろす。
行灯の明かりに照らされて、一瞬だけ布と股の間が細い銀の糸でつながったのが輝夜には見え、思わずこくりと唾液を飲みこむ。
胸や尻に程よく肉のついた、柔らかそうな身体。
くびれた腰は自分よりも強く女を意識させ、抱きしめた時の感触が記憶からよみがえる。
そして永琳の女の部分から香る発情した匂いで掻き立てられる強い劣情。

それが自分に生やされた雄の器官から来る衝動なのか、香によって思考がおかしな方向に向いているだけなのか
……それとも、それ以外の何かなのか。輝夜にはわからなかった。

わからなかったが、素直に永琳が欲しいと、自分のものにしたいという感情が身体に満ちていく。

永琳はぼんやりと自分の身体を凝視する輝夜に恥ずかしそうに微笑むと、その華奢な肩を掴んで仰向けにゆっくり倒れこんだ。
どさり、と布団の上で絡み合う二人の肉体。身長差からちょうど永琳の胸に輝夜の顔が埋まる。
永琳は足を大きく開いてその間に輝夜を迎え入れ、愛しげに頭を抱え込むと掠れた声で囁いた。

「……輝夜、貴女の好きなように、して」

暫く無言で抱き合っていた二人だが、輝夜がすこし身を起こして腰を進め、興奮でぬるぬるとした肉根で開花した女肉を探る。
あたりには二人の乱れた呼吸と、輝夜が入り口を探る微かな水音だけが響いた。
腰を動かし位置を調整していた輝夜は、ちょうどいい場所を探り当ててぴたりと動きを止めると、切羽詰った声で確認する。

「永琳……その、ええと……い、入れる、わね?」

何回もしているはずなのに慣れない行為。その不思議な感覚に戸惑いつつも輝夜が返事を待つ。
先端に触れる肉の震える感触に我慢の限界がくる寸前。
永琳は無言でこくりと頷いたのを確認した輝夜はゆっくりと華奢な腰を押し進めた。

「あ……あああ――、あ――っ」
「ん……ふぅ、ん」

くぷぷ、と微かな音を立ててひどくぬかるんだ女肉に固く熱をもった肉根が沈んでいく。
永琳のそこはきつく侵入者を締め付け、それだけで輝夜は蕩けた表情でみっともなく声を漏らした。
挿入された永琳は、度重なる輝夜の進入でこなれた肉壁から伝わる悦びをこらえるように自分の口から漏れでる声を噛み殺す。
そして腰を最後まで進め、掻き分けた肉の奥に先端がこつりとあたった瞬間。

輝夜は白い尻を震わせて粘り気のある液体を永琳の身体の奥深くに吐き出した。

「ひぅっ!……あぁー、ああ、あー……」
「ん……」

抱きしめた小さな身体がびくびくと震えるたびに永琳の身体の奥に液体が叩きつけられ、それだけで幸せの熱が全身にジワリと広がる。
輝夜は身体を暴れまわる射精の感覚にうめきながら、本能的に腰を小刻みにゆすって断続的に快楽を搾り出す。
奥深くまで差し込まれたそれは、腰の動きに合わせて永琳の身体の奥をこつこつと叩き、彼女の疼きを増幅させた。
しばらく断続的に訪れる快楽に呻いていた輝夜は、柔らかい胸に顔を埋めて小さくつぶやく。

「……その……ごめんなさい」
「いいの、輝夜が気持ちよくなってくれれば私はそれでいいのよ」

そう言いながらも、身体の奥の疼きに耐えられなくなった永琳は無意識に腰を微かに揺らし、
薬で変化させられた輝夜の形をはっきりと感じるように締め付けてしまう。

「んっ……」

輝夜は、永琳の腰の動きと締め付けに呻きをあげた。

驚いて顔をあげると、自分でも何をしたのか理解不能だとでもいうように困惑した表情があった。
輝夜に凝視されていることに気づいた永琳は、耳まで紅色に染めて視線を逸らす。

「あ……その、今のは筋肉の不随意運動で……ちがうのよ、信じて輝夜」

今更何を言っているのだろうか。
先ほど自分を欲しいと、はっきり口に出して言ったのは誰だったのかと輝夜は思う。
数え切れないほど身体を重ねたはずなのに今まで見たことも無い、輝夜を求め、気持ちよくなりたいという生の反応。
それに気づいた時、永琳の中で萎えていくはずの輝夜の肉根が固さを取り戻していく。

「ね、えーりん」
「あ……か、輝夜、またしたく……」
「私のこと、もっと欲しくなっちゃったのね?可愛い」
「はぁうっ……」

腰をゆっくりと動かしながら輝夜は胸の谷間から永琳の顔をうかがう。
顔を逸らした永琳の顔が、燃える様に紅くなるその様が新鮮な感動を輝夜にもたらす。
かつての超然とした師が。冷徹で万能な従者が。情交のさなかですら心のどこかが暗く冷静だった永琳が。
こんな反応をするとは。

その身体をぎゅっと抱きしめて輝夜は腰のグラインドを徐々に激しくしていく。
永琳の心臓の音が煩いほど激しく聞こえ、輝夜の胸の奥にも甘い痛みが広がる。
輝夜は複雑なひだが肉根にもたらす快楽に呻きながら何度も腰を打ちつけ、湧き上がる感情を載せて囁いた。

「ん……はぁ、ね、えーりん……私はえーりんの……ふっ…ことっ……大好き」
「ふっ、んっ、んっ……な、ああっ、そんな、そんなっ……あああぁっ」

愛を囁くと、永琳の女肉がきゅうと輝夜を締め付け、何かに耐えるように永琳の手がぎゅっと布団を掴む。
先ほど出したばかりの精液と新たに分泌された白い粘り気のある液体が混じりあい、激しい水音があたりに響き渡った。
腰の動きにあわせて身体をくねらせ、奥に固い肉を突きこまれるたびに押さえた永琳の口から嬌声が漏れる。
かつて自分を教え導いた怜悧な美貌が蕩け、自分の肉根を従順にくわえ込む様に輝夜の身体が悦びに震える。

身体を密着させ、柔らかい乳肉に強く口付けをし、腰を振るたびに体が溶けてしまうような快楽に心を支配されて輝夜は女の味に溺れていく。
輝夜の行為なら全てを受け入れ気持ちよくなってしまう永琳の肉体は、乱暴な愛撫にもしっかり反応して、強烈な快楽と幸福感で主を乱れさせた。
永琳は体をゆすりながら、肉根が引き出されると未練たっぷりに肉が絡み付き、突きこまれれば歓迎するように暖かい肉襞で締め付ける。

肉根を貪欲にくわえ込む女肉にあっというまに訪れる輝夜の限界。
それと同時に、未熟で単純な腰使いであるにもかかわらず永琳は終わりに向けてあっけなく追い詰められ甘い悲鳴をあげた。

「あっ、あっ、輝夜、かぐやっ……ひぅ、んっ、ひぃ、だめ、だめよっ」
「えーりん、好きっ、あ、あい、して、あぅ、あ、やぁぁあ」

口では拒否しつつも、永琳の足は輝夜の腰にからみつき、もっと、もっととせがむように身体を揺らす。
輝夜を迎え入れるように奥の壁が降りてきて、腰を突き入れられるたびにコツコツと押し上げられる。

「ひぃん、くぁあ、そこ、だめなの、だめ、あああっ」
「きもちっ、ふぅ、いい?ね、えー、りん……イって、うぅん、私で、わたしでイって?ね?あ、ああ、あーっ」

そして輝夜が腰を突き出し、こりこりとした最奥の壁に肉棒の先端を押し付けた瞬間。
絡みつく肉襞の蕩けるような感覚に絶頂に達した輝夜は永琳の柔らかい身体を力いっぱい抱きしめ、女肉の奥に精液を流し込む。
それと同時に快感に蕩けた顔で呻きながら永琳も絶頂に押し上げられた。

「やだ、イく、かぐや、イっちゃう、ひぃ……あああっ、ああああぁ―――っ!!」
「うう、……えーりん、えーりんっ……うぅ、ううぅああっ、うああっ!」

もう四回目だというのに激しい勢いで精液が放出され、断続的に子宮に叩きつけられる。
愛しい人の欲望を最奥に受け止めて、幸福感と暴力的な快楽に永琳は法悦の表情でうっとりとそれを味わった。
そして輝夜はまるで絞り上げるように収縮する膣穴に、腰が抜けるような快楽を味あわされて頭の中が真っ白になっていた。

快感の頂点に達しひくひくと痙攣しながら無言で抱き合う二人。

しばらく荒い呼吸があたりに響いていたが、ゆっくりとそれが収まっていく。
顔を紅潮させ、時折快楽の余韻でぴくりと身体を震わせる永琳から輝夜がぬるりと自身を引き抜いた。
短い呻き声をあげる永琳の身体にぴったりと身を寄せると、今だ乱れた呼吸で半開きになったその唇に自分の唇を重ねる。
鼻にかかった声をあげ、差し込まれた舌に反応して懸命に舌を絡めてくるその姿にまたしても輝夜の身体が反応してしまう。

輝夜を狂わせるその甘い肉体。
全てを許されたその身体に、身も心も囚われ依存性のある薬に溺れるように永琳を求める。
芳しい香りが立ち込める部屋で、次の満月がくるまでまで何度も何度も。
出ることも入ることも出来ない、二人だけの密室で。

欠けた月の夜に、二人の嬌声がいつまでも響きわたっていた。
実験その2。比較実験のためにふたなりもの。
ネチョスレに部分的に投下したものを書き直し。
でも、しかし……うーん。

永遠の魔法の解釈はキャラメルや香霖堂の歴史だかのくだりを読みかえすのが面倒だったので適当で済ませました、すいません。


>1. 点 名前が無い程度の能力 様
少しでも楽しんで頂けたのなら幸いです
個人的にこの二人は関係からなにから色々とエロ要素満載だと思うのです

>最近、氏が精力的に投稿して下さって、一ファンとしてとても嬉しい
そんな事を言われるとどう反応していいのかわからず挙動不審になってしまいます…
投稿に関しては複数作品をちびちび同時進行してるので、
投稿時期が雨季と乾季のようにスイッチする仕様となってます

>ななし 様
ふたなりには慣れてないので不安でしたが、そういってくださるとすこし安心します
えーてるは最近見ないのでまた自給自足対象が増えてしまうのかと、ちょっと悲しい思いですが

>3. 点 名前が無い程度の能力 様
永琳は背景設定からしてエロいので…
この作品が使用に耐えたのでしたら、えーりんのエロさのお陰かもしれません

>4. 点 名前が無い程度の能力 様
誤字報告(?)ありがとうございました

永琳と輝夜の関係はエロスが大変豊富だと思うのですがあまり見ませんね
あんなちっさい娘さんに尽くすとか、その娘さんが折り紙つきの美少女だとか、
過去の所業で引け目を感じてるとか、元師弟関係とか、二人だけの逃避行とか、
二人で暮らしてたとかエロすぎると思うのです

>ふたなりだけど輝夜の少女っぽさが引き立つ描写が大変良かった。
力不足ではありますが、西瓜に塩のような描写を心がけました

> 謳魚 様
永遠亭は罪を背負っているキャラが多いというか、罪は永夜抄のテーマのひとつなのかもしれません
それはそれとして普通にちゅっちゅする話も書いてみたいというか読んでみたいものですが
下級奉仕種族
http://byakhee.blog13.fc2.com/
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
少女で師弟で監禁でしかも生やすとは、背徳も一周回って
既に求道者の域ですね。けしかりません。



最近、氏が精力的に投稿して下さって、一ファンとしてとても嬉しい。
だがそのおかげで俺まで精力的になってしまった。
2.ななし削除
えーてる美味しいですわ…
しかも素晴らしくネチョいとはッ
3.名前が無い程度の能力削除
流石いなばの師匠。安心と信頼のエロさ。100人ヌいても大丈夫。
4.名前が無い程度の能力削除
ふたなりだけど輝夜の少女っぽさが引き立つ描写が大変良かった。
そしてえーりん…悪い大人!えーてるの背徳感は凄まじいな。萌えた。

ところで
>一日たてば永遠の魔法の効果効果
となっていますが、効果が一つ余分ではないでしょうか?
5.謳魚削除
二人は永遠の少女。
永遠亭には背徳が良く似合ったりそうじゃなかったり。