カワウはなぜ羽をよく広げてるの?
物子「私、カワウを何回か観察したことがあるけど、カワウってよく羽を広げてとまっていない?」
探偵「そうそう。羽を広げた姿勢はウのなかまの特徴の一つだね。何をしているんだと思う?」
博「羽を広げるのは、ああ気持ちがいいって伸びをしているんじゃない。」
物子「あのね、カワウはただ伸ばすだけじゃなくて、長い間ずっと広げたままでいるのよね、探偵。もしかすると太陽にあてて消毒しているのかな。」
探偵「太陽の光にあてているのは正解だけど、消毒は少し考えすぎかな。」
博「じゃあ、羽を乾かしているっていうこと?」
探偵「そうだね。カワウは水に潜るのが得意な鳥だけど、そのために一つ体の秘密を持っている。普通の鳥は、羽に油を塗って水をはじくようにしているんだけど、ウのなかまの羽は水をはじかない。そのために水に入っても、浮力が少なくなって潜りやすいんだ。そのかわり水中で行動していると羽がびっしょりぬれてしまうから、水から上がった時に乾かす必要が出てくるわけだね。」
物子「カワウはカモよりも泳いでいる時に、体が沈んで見えるけど、それもそのせいなのね。」