相棒 season 19 #8[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

相棒 season 19 #8[解][字]

【一夜の夢】
ドン底の男がセレブ婚で人生逆転!?
略奪殺人!?婚約者死亡の謎…
特命係が鉄壁のアリバイ崩しに挑む!!

◇番組内容
【一夜の夢】
路上で携帯電話を拾った宇野健介は、その中にあった“あるデータ”を見つけ、持ち主のセレブ令嬢・小早川奈穂美に結婚を迫る。その矢先、奈穂美の婚約者である資産家男性が他殺体で発見される。偶然にも健介と奈緒美が言い争いをしているところに居合わせた特命係は健介の関与を疑うが、犯行時刻にはアリバイが…。仕事にも金にも恵まれない健介が“結婚”にこだわる理由とは!?特命係が鉄壁のアリバイ崩しに挑む!!
◇出演者
水谷豊、反町隆史
森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、浅利陽介、小野了 ほか
【ゲスト】柏原収史、上野なつひ ほか
◇スタッフ
【脚本】金井寛
【監督】杉山泰一
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
☆最新情報はツイッターでも!
【ツイッター】https://twitter.com/aibouNow
【番組HP】https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 宇野
  2. 奈穂美
  3. 光一
  4. 婚約者
  5. 結婚
  6. 人生
  7. 星宮光一
  8. 養子
  9. 冠城
  10. 携帯
  11. 警察
  12. 事件
  13. 宇野健介
  14. 彼女
  15. 社長
  16. 伊丹
  17. 可能性
  18. 殺害
  19. 時半
  20. 勝手

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(ざわめき)

(宇野健介)
キャバクラ いかがですか?

ああ 大丈夫です。
(宇野)ワンセット3000円。

かわいい子 いますよ。
大丈夫です。

おい。 ちょっといいか?

なんだよ?
おい ちょっと離せ…!

(殴る音)

(宇野のせき込み)

(男)あそこは 俺たちのシマだって
前にも言ったよな。

(男)二度と顔出すんじゃねえぞ!

だから なんだってんだ!

いい度胸してるじゃねえか。
オラッ!

オラッ!
(蹴る音)

♬~

ううっ…!
(男)二度と来んじゃねえぞ おい。

(踏みつける音)
オラッ!

(男)行くぞ。
(男)クズが!

♬~

クズで悪かったな…。

ありがとうございました。

(小早川奈穂美)
ありがとうございます。

あっ…!

大丈夫? 怪我なかった?

どうも。
(宇野)おい…。

♬~

(宇野)うん…。 うーん うまい!

やっぱり
代議士の娘ともなると違うね。

俺なんかとは 住む世界が。
そろそろ返してくれない?

言われたとおり
食事にも付き合ったんだから。

ああ… これね。 はい。

ありがとう。
じゃあ 私は これで…。

データはコピーさせてもらった。

(奈穂美)えっ…?

人に見られて困るようなものは
ちゃんと消しとかなきゃ。

(杉下右京)珍しいですねぇ
君が おごってくれるとは。

(冠城 亘)いつもお世話になってる
右京さんを

招待したいと かねがね…。

誘った どなたかに
キャンセルされ

仕方なく僕に声をかけた。
まあ そんなところでしょうかね。

細かい事を気にするの
悪い癖ですよ。

フフフフ…。
ふざけないでよ。

(宇野)ふざけてなんてないさ。

君は もう 僕と結婚する以外
道はないんだ。

私 婚約してるの。

あなたと結婚なんて
するわけないでしょ。

あの… 大丈夫ですか?

あんたには関係ないだろ。

余計なお世話です。

さあ 行きましょう。
(奈穂美)ちょっと… 触らないで。

(キーボードを打つ音)

(着信音)

(星宮光一)もしもし。 …えっ?

わかった。 必ず行く。

おはようございます。
おはようございます。

右京さん。

昨日の女性
どこかで見たと思ったら…。

おや…。

与党幹事長 小早川泰造氏の
ご令嬢でしたか。

小早川奈穂美さん。 婚約中ですね。

相手は業界最大大手 家具販売会社
星宮家具社長 星宮光一。

他の男の入り込む余地
なさそうですね。

(角田六郎)
おはよう。 朝から暇か?

あら さすがに早いね。

えっ?
えっ 何? 聞いてないの?

(角田)いや この星宮家具の社長

今朝 他殺体で
見つかったんだとよ。

♬~

(パトカーのサイレン)

(伊丹憲一)星宮家具の若社長か。
(芹沢慶二)ええ。

(芹沢)朝6時過ぎに
警ら中の巡査が

土手に違法駐車してあった車の
持ち主を捜していて

遺体を発見したようです。
(伊丹)おい 死因は?

(益子桑栄)出血性ショック死だ。

刃物で腹をひと突き
ってやつだな。

凶器は 今のところ
見つかってない。

死亡推定時刻は?

昨夜9時から11時の間
ってところだろうな。

(出雲麗音)被害者の携帯ですが
最後の通話記録は夜10時でした。

相手は?

公衆電話だったので
特定できてません。

つまり 犯行時刻は
昨夜10時から11時の間って事か…。

(伊丹)光一さんの遺体が
発見されたのは

神堀川の河川敷です。

(星宮誠一)一体 誰が…。

遅くなりました。

呼んでないから。
警部殿…!

やっぱり来ましたね。
(芹沢)何 喜んでるんだよ! お前。

しかし 一流企業の社長を

人けのない河川敷に呼び出せる
人物となると

非常に限られますよね。

うん…。 何か心当たりは?

例えば
誰かに恨みを買っていたとか…。

何 勝手に聞いてんだよ。 ん?

もしかしたら…。
(伊丹)なんでしょう?

去年 社長の座を譲って すぐ

光一は
会社を合理化すると言って

40名以上のベテラン社員を
リストラしたんです。

じゃあ その中に

逆恨みをしていた者もいる
可能性ありますね。

リストラされた方の名簿を
見せて頂けますか?

はあ…。 上杉くん 案内して。

(上杉)はい。 こちらに どうぞ。

あっ…!
ついてきちゃ駄目ですよ。

ところで ご子息は 来月

小早川泰造議員のご令嬢と
ご結婚の予定だったそうですが

お二人 あるいは ご両家の間に
何かトラブルのような事は?

いや… ありません。

本人たちも
異存はないようでしたし

うちとしても
この上ない良縁でしたから。

そうですか。

それが どうして こんな事に…。

(奈穂美)お二人
警察の方だったんですね。

こんな時 押しかけて すいません。

警視庁特命係の冠城です。
杉下です。

なんでしょう?
光一さんの事なら

もう 他の警察の方に
話しましたけど。

実は ゆうべ あなたが
ご一緒されていた方の

連絡先をお聞きしたいと
思いましてね。

強引なプロポーズの彼です。

まさか あの人が光一さんを!?

いえいえ そういうわけでは…。

ちなみに
あの人とは どういう…?

落とした携帯を拾って
届けてくれたんです。

そのお礼に食事をしただけです。

(小早川泰造)
またぞろ 警察が何かね?

光一くんの事は残念だが

娘は 事件とは
なんの関係もないんだ。

妙な噂が立つのは かなわん。
遠慮してくれたまえ。

もちろん
知りたい事さえ わかれば

すぐに退散致しますので。

なんの事だ?

宇野健介…。

♬~

さっきの名刺は なんだ?
何があった?

大変な事になっちゃった…。

♬~

宇野健介さんですね?
えっ?

ああ あんたら ゆうべの…。

警視庁の杉下です。
冠城です。

警察が 僕に何か用でも?

星宮光一さんが
何者かに殺害されました。

星宮? 知らないなあ。
誰なんですか?

星宮家具の社長です。

あなたが ゆうべ ご一緒だった
小早川奈穂美さんの婚約者ですよ。

彼女の婚約者が殺された…。

ハハ… そりゃ ツイてるなあ。

これで 邪魔者は
いなくなったってわけか。

その運命 君が強引に変えた…
なんて事は?

はあ? 僕が殺したっていうの?
さあ どうでしょう。

そうか…
彼女と結婚するためなら

それぐらい
すべきだったのかもしれないな。

まあ 誰かに先を越された
今となっちゃ 手遅れだけど。

ちなみに
昨夜 あのレストランを出たあと

どこで 何を?

彼女と別れたあと
もう一軒 飲みに行ったな。

あっ…。 ここです。

あの…
もうそろそろ いいですかね?

仕事遅れると ペナ厳しいんで。

(中島 剛)ああ ああ…。
このお客さんなら 覚えてます。

来店して すぐに…。

(中島)失礼します。

あの 近くに 遅くまでやってる
薬局ってないですか?

(中島)薬局ならありますよ。
でも 8時までだったかな?

(岡本大輝)いえいえ
9時までやってますよ。

そうか。

9時半か…。 もう終わってるな。

来店は9時30分…。

帰ったのは いつか わかります?

いや どうだったかな?
昨日 混んでたんで…。

レジ打ったのは?

(花牟礼静香)
あっ 私です。 確か…。

(操作音)

お帰りは11時半です。

おや レジの情報だけで
人物を特定できるんですか?

スマホのアプリ決済だったんで
覚えてたんです。

うちでは珍しいので。

ああ なるほど。

犯行時刻は10時から11時の間。

9時半から11時半まで
この店にいたとなると

アリバイ成立ですかね?

いかにも ですねぇ。
ん?

来店直後に
店員に時刻を確認させ

帰りもアプリ決済で
店を出た時刻を残しておく…。

いかにも ではありませんか?

確かに その間
ずっと店にいたかどうかも

確認できませんしね。
ええ。

(携帯電話の着信音)

もしもし?

(宇野)「おめでとう!」

「婚約者
誰かに殺されたんだって?」

「今 僕のところに警察が来たよ」

もしかして… あなたなの?

そんなわけないだろう。

僕には
れっきとしたアリバイがある。

ねえ それより 今から会って
僕たちの未来について考えない?

未来って…。

結婚だよ!

式の日取りとか
新婚旅行先とか

いろいろ決めなきゃ。 だろ?

本気で言ってんの!?

もちろん。
あっ わかってると思うけど

君には
拒否権なんてものはないから。

ハハハハ…!

人けもなく
殺害にぴったりの場所ですね。

でも 犯人は
どうやって こんな所で

星宮社長
呼び出したんでしょうね?

奈穂美さんの携帯を
宇野が拾っています。

その中には 星宮社長個人の
携帯番号もあるはずです。

なるほど。 携帯に電話して

奈穂美さんの事で
話があるとでも言えば

応じざるを得ませんね。

ここ
誰か住んでいたようですねぇ。

ちょっと…。

右京さん。

おや 事件当日の夕刊ですか。

つまり 住人は

事件の日の夕方までは
ここにいた。

これ ひょっとすると
ひょっとしますよ。

ひょっとするって?

事件を目撃した可能性が
ありますよ。

だが 事件に関わったら

不法占拠をとがめられると思い
慌てて引っ越した。

しかし 相手が誰だか
わからないんじゃ

捜すの無理ですよね。

♬~

(青木年男)どうぞ!
お望みどおり

宇野健介の過去を
調べてあげました。

これは貸しですからね。
役に立つねえ。

宇野には前科がありました。

6年前 閉店後の飲食店に侵入し

売上金を盗んで
逮捕 起訴されています。

執行猶予付きの判決で
収監はされてませんが。

裁判記録に 情状酌量を求めた
母親の証言が残っていますねぇ。

墨田区の高校を卒業後
就職した工務店が倒産。

その後 日雇いの肉体労働など
職を転々とした揚げ句

体を壊して働けなくなり
金のために盗みを働いた…。

事件の翌年 母親は病死。

宇野は その後も
立ち直る事なく

今も 違法な客引きをして
生計を立てている。

あまり恵まれた人生とは
言えないようですね。

(青木)そんな男が 大物代議士の
令嬢と結婚するために

婚約者を殺害した
というんですか?

そんな事したって
無理に決まってるじゃないですか。

ところが

そいつは自信満々なんだよ
お前みたいに。

(舌打ち)
ただのおかしい奴としか思えない。

考えられるのは
拾った奈穂美さんの携帯の中に

何か弱みを見つけ 脅迫していた
という可能性でしょうかねぇ。

同感です。 そうじゃなきゃ

あんな強引なプロポーズ
無理ですからね。

弱み握って
結婚しろと脅してるんですか?

金でしょ!

ええ 僕も
そこが引っかかっています。

なぜ 結婚にこだわるのか。
金を要求するだけならば

殺人を犯す必要もありません。

確かに。
(携帯電話の着信音)

えっ?
なんか面白い事になってきたぞ。

どうした?

小早川奈穂美の友達の友達が
興味深い事 書き込んでて…。

おお ちょっと…。 あっ 右京さん。

婚約披露パーティーは
予定どおり開催ですか…。

婚約者が殺されたっていうのに!?

ご無沙汰しております。
今日は ありがとうございます。

お招き頂きまして
ありがとうございます。

(奈穂美)よく入れましたね。

警察手帳
それなりに威力あるんで。

で 今日は なんでしょう?

婚約者が亡くなられたにも
かかわらず

婚約披露パーティーが
予定どおり行われるのは

どういう事なのか
気になりましてね。

それこそ
大きなお世話だと思いますけど。

来るんじゃないかと
思ってましたよ。

おやおや こんな所で
お目にかかれるとは。

彼の事も呼んだんですね。

それより 確かめました?
僕のアリバイ。

ええ。 9時半から11時半の間

教えて頂いたバーに
いらしたようですね。

これで全ての問題は解決だ。
さあ 早速 始めましょうか。

さあ…。

皆さん 今日は お集まりくださり
ありがとうございます。

婚約者だった光一さんが
亡くなった事は

私にとっても
大きなショックでした。

(奈穂美)しかし そんな私を
支えてくれる方との出会いがあり

私は 前を向いて歩く
決意をしました。

私の新しい婚約者を紹介します。

(どよめき)

(奈穂美)宇野健介さんです。

(ざわめき)

皆さんが驚くのは
無理もありません。

私と奈穂美さんが知り合って
まだ日も浅いです。

(宇野)しかし 私ほど

奈穂美さんを愛する人間は
いません。

私は 奈穂美さんを必ず…

幸せにします。

(ざわめき)

(拍手)

(一同の拍手)

こんな席にまで
乗り込んでくるなんて

どういうつもりなんだね?

お嬢様に一言 お祝いの言葉をと。

あきれたね。

君たちは
一体 何を追ってるんだ?

もちろん
星宮光一さん殺害の犯人ですよ。

その件なら
娘は無関係だと言ったはずだ。

お嬢様の 新しい婚約者の事が
気になっています。

宇野くんが事件に関係している
とでもいうのか?

ええ。 我々は そう考えています。

その根拠を聞かせてもらおう。

申し訳ありませんが
捜査に関わる事ですので。

そういう決まりですので。

では 失礼します。

それにしても タイミング良く
娘に近づいた宇野を

全く疑う事なく受け入れたとは
誰も思えませんけどね。

疑っていたとしても 脅迫され

認めざるを得なかった
という事かもしれません。

だからこそ
我々に探りを入れてきた…。

それに
婚約者が亡くなったばかりで

新たな婚約者と
パーティーを開く…。

普通では考えられませんよねぇ。

冠城くん。
はい。

戻りました。
(角田)おう。

課長… 暇か?

馬鹿!

追ってた男って
田淵洋治だったんだって?

ええ。
Tabシステムズの社長でした。

課長 ご存じですか?

(角田)ああ。
昔から黒い噂がある奴だよ。

黒い噂?

表向きは
システム開発会社の社長ですが

裏では こんなものを
作っているようですよ。

(角田)オンラインカジノで
使われているシステムだ。

まあ システム作ってるだけなら
違法とは言えないが

どうやら 田淵は
銀龍会がやってる裏カジノ経営に

かなりの額を出資してるって噂だ。

(角田の声)中には
VIP専用の店舗もあって

毎晩 数千万の金が
動いているらしい。

年間 数十億の金が

田淵と銀龍会に流れてる
っていうんだから

とんでもない話だよ。

そんな人物と奈穂美さんが
関係があった…。

奈穂美さんも 違法行為に
手を染めている可能性ありますね。

それを
宇野がつかんだとしたら…。

ええ。
小早川代議士の進退に関わる

大きなスキャンダルに
なるでしょうねぇ。

結婚を認めざるを得なかった…。

もし その 宇野って奴が持ってる
証拠なりが手に入ったら

真っ先に知らせてくれ。
裏カジノ摘発の突破口になる。

(中園照生)杉下 冠城!

ああ… これは どうも…。

おや これは お珍しい。
参事官 何か?

お前ら
また勝手な事をしてるようだな。

どこからのクレームですかね?
まあ 予想はつきますがね。

よりによって
与党幹事長 小早川先生から

直々に連絡があった。

お前たち
ご令嬢の婚約者に

疑いをかけているというのは
本当か?

まだ
確証には至っておりませんが

調べるに足る疑いは
十分にあるかと。

まさか 手を引けと?

勝手にしろ。
はい?

小早川先生は お前たちに

娘の婚約者の身の潔白を
証明してほしいと

おっしゃっている。

だから 勝手にしろ。 以上。

(小出茉梨)どうぞ。

どうも。

それにしても
小早川先生も災難ですよねえ。

娘婿になるはずだった方が
殺されてしまうなんて。

小早川代議士
ご存じなんですか?

ええ。 芸者時代に 何度か
お座敷に呼んで頂きました。

豪放磊落に見えて その実
繊細な心配りのある方だとか。

うん!

私の誕生日 どこかで調べて

フフ…
プレゼントをくださいました。

なかなか
できる事ではありませんね。

我々も 見習って…。
フフフ…。

でも 先生

やっと いい後継ぎが
見つかったというのに

また これで振り出しか…。

もしかして 小早川代議士は
娘婿の星宮光一さんを

自分の後継者にしようと
考えてた…?

アハハハ… 嫌だ 嫌だ。
これは私の勝手な想像ですよ。

想像… ですか。

ハハ… あっ
おなかすいてらっしゃいますよね。

今 すぐに 何かお作りしますね。
フフフ…。

しかし どういう
風の吹き回しなんでしょうね。

「捜査しろ」なんて。

我々に 宇野を逮捕させ
排除するつもりなのでしょう。

しかし それは諸刃の剣ですよ。

逮捕された途端 脅迫のネタが
公になる可能性も…。

そうならないように 当然
何か手を打っているはずですよ。

♬~

(殴る音)
(宇野)うっ…!

あんたたち よほど暇みたいだね。

ええ 窓際部署ですので。

随分 派手にやられたみたいだね。

もう ツイてないっすよ。

空き巣と鉢合わせして
このとおり…。

となると やはり

単なる空き巣狙いでは
ないようですね。

はっ?

ここに来る前に
あなたの部屋を見てきました。

押し入れはおろか 畳までめくって
何かを捜しているようでした。

そこまでするのは どうしても
手に入れたい何かがあったと

考えるのが普通です。

あなたを襲ったのも
それが見つからず

あなた自身が持っていると
思ったからではないでしょうかね。

僕が 何か 宝物でも
持ってるとでも?

襲った者たちにとって
宝物以上だろうな。

それが 奈穂美さんの携帯に
入ってた データのコピーなら。

君は 奈穂美さんの携帯の中に
脅迫のネタを見つけ

彼女に結婚を迫ってる。

そう考えると
彼女への自信満々のプロポーズも

小早川代議士が
それを すんなり受け入れたのも

納得いくんだけど。

その上 僕は
奈穂美さんを手に入れるために

彼女の婚約者を手にかけた。
そう言いたいのかな?

冗談じゃありませんよ。

小早川先生が
奈穂美さんとの結婚を許したのは

僕という人間を認めたからです。

聞いてみるといい。
星宮なんかより 僕のほうが

よほど 奈穂美さんにふさわしいと
言うはずだから。

おや まるで 星宮光一さんを
よくご存じのようですね。

知らなくたって わかるよ。

どうせ 苦労知らずのボンボンに
決まってる。

苦労して生きてきた僕のほうが
よほど 小早川家にはふさわしい。

だけど その小早川代議士の
息のかかった者たちが

君を こんな目に
遭わせたのかもしれないな。

あっ 痛い 痛い 痛い!
痛い 痛い 痛い 痛い 痛い…!

看護師さん 来てくださーい!

しかし 厄介ですね。

脅迫のネタが
奈穂美さんの違法行為だとすると

小早川代議士は 何がなんでも
隠そうとするでしょ?

そうすればするほど
宇野の思うつぼ。

確かに 謎ですねぇ。

(伊丹)特命係は 一体 何を調べて
いらっしゃるんでしょうか?

(青木)痛いなあ!

中園参事官が
特命係を泳がしてると聞いて

子分の青木なら なんか知ってると
思ったんですけど

こいつ なかなか しぶとい。

誰が子分だよ。

ん?

我々の動きが気になるという事は

もしかして
捜査に行き詰まってます?

うるせえよ。

リストラされた42名 全員
アリバイが成立してしまって…。

そこまで
正直に話さなくていいんだよ!

あっ… ちょうど よかった。

目撃者捜しには人手が必要です。
ご協力願えますか?

目撃者?
ああ…。

これ なんですがねぇ…。

♬~

どうですか?

ありませんね。
では 次 行きましょう。

ありがとうございました。
ありがとうございました。

なんで 僕まで…。

つべこべ言わずに捜すの。

乱暴は よせ!

(木島義男)熱っ!
あちちち… あっち~…。

♬~

ああ… 間違いないようですね。

(木島)おお! ありがとう!

これがないとな
熱くて大変だったんじゃ。

ハハハハハ…。

(木島)ハハハハ… あんたら
わざわざ これを届けに?

いえ その事ではなくて…。

あなた ここに移る前の日の夜

殺人事件を目撃していませんか?

(木島)見とらんわ。

本当に見ていませんか?

暗かったし
わしは 目が悪いからのう。

(木島)声なら聞いたけどな。
声ですか?

(男性)よう。

(男性)28年ぶりだな。

(木島の声)そのあと
ちょっと気になったんで

行ってみたんじゃ…。

うわあ…!

(麗音)これが
星宮光一さんの略歴です。

ちょっと拝見。

おや 星宮光一さんは
養子でしたか。

旧姓 井口とありますねぇ。

元々 母一人 子一人の
家庭で育って

ちょうど10歳の時に 星宮家の
養子に入ったみたいですよ。

10歳…。
ちょうど28年前の事ですねぇ。

養子に入る前の住所は墨田区。

確か 宇野健介も
墨田区出身だったはず。

2人が知り合いだった可能性
ありますね…。

宇野健介って誰だ?

その事は おいおい…。
お… おいおい?

冠城くん 我々は
大きな勘違いをしていたようです。

宇野が最初に目をつけたのは
奈穂美さんではなく

星宮光一さんのほう
だったんですよ。

だとしたら 事件は
全く違って見えてきますね…。

ええ…。

用心に越した事はないと
思いましてね。

もし これを警察に渡せば

ここに映っている連中と
あなたとの関係は

すぐにわかるだろうな。

なんの事かね?

全く身に覚えがないがね。

そうですか。

じゃあ これは警察に…。

あっ… ひょっとして 今
僕を消そうなんて考えてます?

やめたほうがいいですよ。

その瞬間 あなた自身が地雷を踏む
仕掛けになっていますから。

では…。

待ちなさい。

君は 一体 何が望みだ?

僕を
あなたの後継者にして頂きたい。

本気で言ってるのか?

本気でなけりゃ
こんな事には耐えられない。

私の秘書から始めなさい。

ありがとうございます。

それでこそ 僕のお義父さんだ。

(小早川)
警察は 君を疑っているようだ。

光一くんの件だ。

(宇野)ああ…
特命係とかいう連中でしょ?

心配には及びません。
全く身に覚えのない事です。

(小早川)せいぜい気をつける事だ。

頑張りますよ。

僕は生まれ変わるんです。

♬~

(ドアの開閉音)

亡くなられた星宮光一さんの
実のお母様ですね?

(井口啓子)はい。

光一さんを養子に出されたあと

今のご主人と
すぐに再婚されてますよね?

(啓子)はい。

光一が 今の主人を
とても嫌っていて…。

結婚も 駄目になりかけたんです。

そんな時 養子を探している
ご夫婦がいるという話を聞いて…。

それが 星宮夫妻だった。

はい。

ちょうど その頃 星宮家具が
大きくなりかけた時で…。

ぜひ 光一を
後継ぎとして 養子に欲しいと

そう言ってくださって…。

それが こんな事になるなんて…。

それは お願いした

光一さんの
子供の頃のアルバムですか?

はい。
よろしいですか?

はい… どうぞ。

拝見します。
はい。

あっ… この少年は?

宇野くんです。

宇野… 健介くんっていったかな?

光一が その頃
一番仲良くしていた友達です。

そうですか。
はい。

やはり 2人は
知り合いだったようですね。

冠城くん。

♬~

なんのお話ですか?

28年前

3人で よく ここで
遊んでいたのでしょうかねぇ。

これは 宇野健介さん。

これは のちの星宮光一さん。

そして これは あなたですね?

うちでは珍しいので。

健介 何やっても
うまくいかなくって

運にも 人にも見放されて…。

だから 私ぐらい
味方になってあげなきゃって

そう思って…。

それが 彼のアリバイ工作を
手伝った理由でしょうか?

そんな事…。

(杉下の声)
従業員である あなたならば

彼を 裏口から外に出す事が
できました。

そして 彼のアリバイを証明する
アプリ決済。

あなたが 彼の携帯を預かれば

本人でなくとも可能ですね。

知りません!
私は そんな事してません。

彼は ずっと 店にいました!

本当です…。

その夜 宇野が
星宮光一さんを殺害した事は

まず 間違いありません。

だとすると
あれほど仲の良かった友人を

なぜ 殺さなければ
ならなかったのか…。

我々は その答えが
28年前にあると見ています。

花牟礼さん…。

28年前に 何があったのでしょう?

(ざわめき)

もう時間だぞ。

宇野くんは どうした?

(鐘)

いいんですか?
もう 式の時間では?

待たしときゃいいんですよ。
主役がいなきゃ 始まらない。

それより まだ 僕に何か?

今回の事件の謎が
全て解けたので

そのご報告にと思いまして。

やっと 星宮を殺した犯人が
わかったんですか?

いいえ 犯人は
最初から わかっていました。

あなたです。

♬~

そこまで言うなら
確かな証拠があるんだろうな。

今回の事件の発端は

あなたが 奈穂美さんの携帯を拾い
その中に…。

これを見つけた事でした。

(宇野)それを どこから…?

このデータは あなたにとって
何よりも重要なもの。

預けるとすれば
彼女しかいないと思いました。

今頃 奈穂美さんにも
捜査の手が伸びてるはずです。

(ノック)

♬~

(小早川)なんだ? 君たちは。

警視庁組織犯罪対策部です。

お嬢さんに 大事なお話が。

♬~

最初から 犯人は あなただと
見当はついていましたが

ひとつ 大きな謎がありました。

あなたは なぜ
奈穂美さんの弱みを握りながら

金銭の要求をせず
奈穂美さんとの結婚を望み

そのために かつての親友を
殺害しなければならなかったのか。

あなたの真の狙いが
わかりませんでした。

しかし その謎が
ようやく解けたんですよ。

28年前 星宮家に
養子に行くはずだったのは

あなたのほうだったんですね?

星宮家の家政婦が
君の母親の知り合いだった。

彼女は
病弱な 君の母親の身を案じて

星宮夫妻が後継ぎを探してる事を
教えた。

母親から
その事を聞いた君は悩み

当時 親友2人に相談した。

(光一)行ってほしくない。
(宇野)えっ…?

(光一)行くなよ。 俺たち
ずっと一緒だって約束しただろ。

(静香)私も行ってほしくない。

そうだな…。

俺 行かないよ!

やっぱ そうだよな。

(冠城の声)君は 友情を取り

母親に
養子の話を断ってもらった。

だが 1カ月ほどして…。

これ やるよ。
いいの?

うん。

ありがとう。

じゃあな。

元気でな!

(冠城の声)光一さんが
親の仕事の都合で

遠くに引っ越す事になり
君たちの元を去った。

ところが 28年後の今になって
それが嘘だった事がわかった。

驚いただろうな。

光一さんが 星宮家に養子に入り

星宮家具の社長と
なってたんだから。

それを知った時

あなたは 恐らく
こう思ったはずです。

「あいつが俺の人生を奪った」と…。

フッ…。

やるもんだな 警察も。

(宇野の声)あいつと奈穂美が
載った記事を見たんだ。

俺との あまりの違いに
愕然としたよ。

光一…?

裏切ってたんだよ。

あの時から あいつは
俺たちを裏切ってたんだ。

嘘までついて 星宮家の養子の座に
納まってやがったんだからな。

その後 あなたは 光一さんに
会いに行ったんですね?

ああ。

土下座でもさせて
殴りつけてやるつもりだった。

宇野健介様という方は

存じ上げないと
申しておりますが…。

そんなはずないよ。
もう一度 ちゃんと聞いてくれよ。

(宇野)光一! 光一!

光一… 俺だ。 健介だ。

おい…!

(宇野の声)あの のろまな光一が
俺の人生を乗っ取って

セレブなんて
言われるようにまでなってた。

ハハハ…
笑いが止まらなかったよ。

(宇野の声)それで 俺は

あいつを陥れるネタを探しに
あいつの周辺を嗅ぎ回った。

じゃあ
奈穂美さんに近づいたのも?

ああ そのためさ。

あっ…!

(宇野)怪我なかった?
どうも。

(宇野)おい…。

♬~

(宇野の声)予想外の収穫だった。

あいつを陥れるどころか

人生を逆転できるって思ったんだ。

(宇野)28年ぶりだな。

奈穂美の話って なんだ?

なんで お前が
奈穂美を知ってるんだ?

(宇野)全部 知ってるよ。

お前が 奈穂美の結婚相手に
ふさわしくない

盗っ人だって事もな。

なんだって?

(刺す音)
(光一)うっ…!

悪いけど…
俺の人生 返してもらう。

(刺す音)
(光一)ああっ…!

(宇野の声)
あいつは 俺から盗んだ人生を

もう十分 生きたんだ。

だから 殺したっていうのか?

俺の人生が どんなもんだったか
あんたらに わかるはずがない。

何をしても うまくいかない…。

どれだけ努力をしても
報われない…。

どん底から
はい上がろうとしても

頭を押さえつけられて
身動きが取れない。

ドブネズミみたいな人生だ。
ハハハハ…。

でも 違ったんだ。

俺の本当の人生は

もっと ピカピカに
輝いたもののはずだったんだ。

それを取り戻そうとするのは
当然だろ?

あなたは
大きな思い違いをしています。

あなたの これまでの人生は

たとえ それが どんなに苦しく
惨めなものであったとしても

あなた自身が選び取った
紛れもない あなたの人生ですよ。

それを 他人のものと
すり替えるなど

できるわけないじゃありませんか。

ましてや
そのために殺人を犯すなど

あまりにも愚かすぎます。

もらっていきますよ。

さあ… ほれ 行くぞ。

罪を償って

もう一度 人生やり直せたら
いいんですけどね。

ええ… 今は そう願うしか
ありませんねぇ。

(伊丹)おい! 何やってるんだ!

(芹沢)コラッ! 戻ってこい!

皆さん!
どうも お騒がせしました。

最後ぐらい
自分でケリつけますよ。

皆さんは どうぞ

この先も 楽しい人生を!

♬~

(衝撃音)

(伊丹)救急車!
(芹沢)救急車 救急車…!

出雲! 救急車! 呼べ! 早く…!

「お前を絶対に許さない」

犯行予告かもしれませんね。

罵詈雑言だらけで
見るに堪えません。

(茉梨)匿名で好き勝手 書くのって
卑怯だと思いません?

使い方次第ですね 匿名は。


:)