◆◇◆血の人形・再来事件(2020年)◆◇◆

《出来事》

1987年から経過すること、33年。(※1)
2020年10月19日、衆目が集まる中、一人の女性がマンションから飛び降りた。
これだけならば、一件の自殺事件にすぎない。
だが彼女の死体のポケットには、こう書かれた紙片が入っていた。
『崇拝するシラノの元へ、我が頭を捧げる』
そう、『血の人形事件』が、2020年の現代に再来したのだ。
そして1987年の事件と同じように、最初の事件から13日後の11月1日、多くの人が見ている前で女性が電車に飛び込んだ。
ポケットには、『崇拝するシラノの元へ、我が胴体を捧げる』と書かれた紙が入っていた。
その後も死者は続出し、11月23日現在までに合計4名が死亡している。
11月14日までに出た犠牲者3人に関しては、周囲の証言もあり自殺だと断定された。
また11月22日の4人目の犠牲者には目撃者はいなかったものの、警察の現場検証が行なわれた結果自殺だと判明している。

《管理人イマオカによる考察》

2020年現在、今まさに起こっているこの事件は、すべての特徴が1987年の事件と合致している。
血の人形事件の再来であることは、もはや疑いようがない。
単なる愉快犯だと考える向きもあるようだが、その説は現実的ではない。
一人目と二人目は死の現場を多くの人に見られており、自殺であることが明白である。
世間を騒がせるという目的のために、複数の人間が自らの命を使うなどということは、正気の状態でできることではない。
背景に、何か想像しがたい何かが動いていると考えざるを得ない。
また、現場の状況から推察するに、これらが殺人事件だったと考えることもかなり苦しい。
やはりこの事件は、1987年の『血の人形事件』の再来と考えるより他にないのである。
この事件が『血の人形事件』の再来───、すなわちなんらかの霊障事件だと捉えるなら、死者は今後も増えていくと予想される。
1987年の事件では、死者は合計6人。
紙片に書かれた文字では、『頭』、『胴体』、『右腕』、『左腕』、『右脚』、『左脚』の6部位。
事件はまだまだ続くと考えるべきなのである。

▼2020年、血の人形・再来事件の犠牲者一覧
2020/10/19(月)A.K(22)『崇拝するシラノの元へ、我が頭を捧げる』
└マンションから飛び降り死亡。
     ↓
2020/11/1(日)M.O(24)『崇拝するシラノの元へ、我が胴体を捧げる』
└電車に飛び込んで死亡。
     ↓
2020/11/14(土)F.E(21)『崇拝するシラノの元へ、我が左腕を捧げる』
└自室で手首を切って死亡。
     ↓
2020/11/22(日)S.Y(44)『崇拝するシラノの元へ、我が左脚を捧げる』
└マンションから飛び降りて死亡。
     ↓
2020/11/27(金)H.S(18)『崇拝するシラノの元へ、我が右腕を捧げる』
└農道の木の下で死亡。

※プライバシーに配慮し、イニシャルのみの表記としている。

(※1)当初23年と記載しておりましたが、正しくは33年でしたので修正いたしました。管理人イマオカ