親を亡くした子どもなどに奨学金を交付している「あしなが育英会」は、新型コロナの影響で生活に困窮する家庭が増えているとして、奨学金を利用するすべての学生に２０万円の支援金をおくることを決めました。

　「あしなが育英会」によりますと、奨学生とその保護者を対象に実施したアンケート調査では３６．７％が「収入が減った」と回答していて、非正規雇用や障害がある保護者を中心に生活への不安を訴える声が寄せられたということです。

　「もう破棄してしまうものの中から頂いたり、その中から洗って食べられるほんの少しのものを食べてつないでまいりました。私たち親も自分たちが一日一食、食べられるか食べられないかの日もあります」（奨学生の保護者）

　こうした声を受け「あしなが育英会」は、全ての奨学生およそ７６００人に対し、１人あたり２０万円を緊急に交付することを決めました。１２月中旬には各世帯への送金を行う予定です。