空港検疫「陽性」過去最多 五輪ありき入国緩和で感染加速

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 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、東京五輪の開催に向けた準備が着々と進められている。27日は来年の「海の日」を開会日前日の7月22日、「スポーツの日」を開会当日の翌23日、「山の日」を閉会日の8月8日に変更する五輪祝日移動法が成立。五輪ありきで海外との往来を再開させる入国緩和はなし崩しに拡大させ、空港検疫で判明した今月の陽性者は過去最大に増加。水際対策もグラついている。

 27日は海外から成田、羽田、関空に到着した男女20人の感染が判明。今月の累計陽性者は313人に達し、1カ月当たりの過去最多を日々更新している。厚労省は「国内の感染の拡大は国内由来と考えている」(検疫所業務管理室)と言うが、本当に大丈夫か。


 政府は5月の緊急事態宣言解除後、ビジネス往来などを中心に入国規制を徐々に緩和。10月からは、14日間の待機や公共交通機関の不使用などを条件に、全世界から中長期の在留資格を持つ外国人の入国を認めている。外国人の入国者は9月の1万3700人から10月は2万7400人へと倍増。今月から中韓など11の国・地域からの入国者については空港でのウイルス検査が不要になった。

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