沖縄県は29日、新型コロナウイルスに感染した1人が死亡したと発表した。関連死者は計69人となった。また、新たに47人が新型コロナに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者が二桁になるのは65日連続で、累計感染者数は4294人になった。
在沖米軍関係の新規感染者は確認されなかった。
県内では28日、10歳未満から90代までの男女78人が感染し、県が感染予防の徹底を呼び掛けていた21日からの3連休後の発症者が半数以上を占めた。県は3連休の影響とともに市中感染の広がりの可能性があるとみて警戒を強めている。
28日夜には、新型コロナウイルス感染症対策に関する県の専門家会議が県庁であった。国の「Go To キャンペーン」について、感染対策の徹底を条件に、対象除外を求める必要性はないとの意見で一致した。一方、県内では感染者の急増で医療提供体制は逼迫(ひっぱく)し、緊急事態宣言や外出自粛なども視野に入れるなど踏み込んだ対策を求める意見もあった。
県は30日以降に対策本部会議を開く予定で、今回の専門家会議の意見を踏まえて国に対象除外を求めるかなどを判断する。
28日に発表された直近1週間(21~27日)の人口10万人当たりの新規感染者は、沖縄は16・82人で全国で4番目に多い。最多は北海道の30・27人で、次いで大阪府27・47人、東京都20・61人となっている。