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病床占有率71%に 沖縄コロナ倍増78人、3連休後の発症6割

2020年11月29日 09:21

 県は28日、県内で新たに10歳未満から90代までの男女78人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前日に比べて倍増し、累計感染者数は4247人となった。県が感染予防の徹底を呼び掛けていた21日からの3連休後の発症者が半数以上を占めており、県は3連休の影響とともに市中感染の広がりの可能性があるとみて警戒を強めている。

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供) 県内の感染者数の推移 県の新型コロナ感染に関する判断指標と現状

 県が警戒レベルを判断する七つの指標のうち、71・0%となった病床占有率は4日以来、24日ぶりに最高の第4段階(感染まん延期)に上がった。第4段階は療養者数など含め四つ。

 病床確保計画に基づく医療フェーズは現在、上から2番目となる「フェーズ4」となっており、県は専門家の意見を聞きながら最高位の5に引き上げるかどうか判断する見通しだ。

 新規感染78人のうち、感染経路が分からない患者は半数近い38人。判明した中で多いのは家族内14人、会食飲食10人、高齢者施設4人、知人・友人3人。3連休後の発症は少なくとも48人で、全体の6割超を占めた。地域別では那覇市が31人と最多。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は16・82人で全国4番目。北海道30・27人が最多で、大阪府27・47人、東京20・61人と続く。

 在沖米軍関係は嘉手納基地で新たに5人の陽性者を確認。累計では492人となった。

(写図説明)県内の感染者数の推移

(写図説明)県の新型コロナ感染に関する判断指標と現状

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