人の愚痴を聞いていて、内容がどうであれまずは相手の気持ちを落ち着かせる必要があるとき、それをうまくやるコツです。

やり方

①判決を下そうとしない

「あなたのここについては良くない」などと言ってはいけません。偉そうに見えて反感を買います。反感を持った相手は、今後行うであろう自分からのアドバイスに耳を貸さなくなります。

②証拠を求めない、疑わない、そして信じない

相手の主張についての根拠や理由を求めず、提示された根拠があっても深堀りしません。信じもせず疑いもせず、「そうなんだね」と聞き流して無視します。

・証拠を求めると⇒話のとりとめがなくなって、こちらが悪いような雰囲気になる
・疑うと⇒反感を買う
・信じると⇒相手は翌日に手のひらを返す(※)

いずれも良くありません。

※信じた翌日に相手が手のひらを返すのは、相手が翌日には「昨日話した主張とその根拠」をすっかり忘れているからです。愚痴聞きの翌日、頭空っぽになった相手が、昨日の俺のリアクションを思い出して、「なんでアイツ(←俺のこと)はあんなことを言ったのか?」と自分勝手に振り返り、一方的に俺に対して反感を持つ、というメカニズムです。(ややこしい文章ですみません。)

その場での相手の感情だけを共有するように話を聞きます。

③相手の話を聞かない

話を聞いてしまうと、次に「判決を下す」ことを要求されてしまいます。「どう思う!?」って言われたら、「俺アホやから完璧にお前の状況を理解できてないかも。もっかい○○のところから教えて。」と切り返します。何回か繰り返し聞いてから、最後に、「今の話聞く限りでは完全にお前の言う通りやと思う」(※一言一句違えずに)と、述べるのがコツです。

④第三者に意見を求めない

前述の③と同じく、「判決を下す」事態を避けるために、他人にこの話をするべきではありません。

⑤相手の更生について考えない

今後どうすればよいかをこのタイミングで考えたり、話したりしてしまうと、偉そうに見えて反感を買います。「次に何をするのか?」と質問するぐらいにとどめておきましょう。

上記①~⑤までは、「裁判官にならない」観点でのコツです。次の⑥は、悪徳弁護士になり切って相手のメンタルを和らげる手法です。

説明文章をできるだけ短くするために、相手の愚痴の対象になっている人物を「パート先の鈴木店長」とします。

⑥ウソでもなんでもいいのでとにかく相手の名誉を守る

悪徳弁護士は、詐称、欺瞞、恫喝、泣き落とし、歪曲、偽装、捏造、論点のすり替え、数々のペテンで自分の主張を通します。愚痴聞きの際は、これらの技術を駆使して、相手を納得させて落ち着かせます。

詐称、捏造

鈴木店長の人物像を勝手に悪意的に作り上げ、適当にでっちあげた根拠とともにその悪い人物像を提示し、相対的に相手の名誉を守ります。勝手なアダ名を発案し、命名してしまうのも有効です。(先日の投稿で述べた共通語法の効果を生みます)

歪曲、偽装

鈴木店長の言動について悪意的な解釈を行いそれを発表することで、捏造した鈴木さんの良くない人物像を補強します。相対的に相手の名誉を守り、自分が展開する悪徳弁論に説得力を持たせます。

欺瞞

相手が過去に行った言動について、ウソでも最大限好意的な解釈を行い、相手に発表します。その後「鈴木店長はお前の言葉(あるいは行動)についての解釈の仕方が間違っている。お前は良かれと思ってやってるのに。」と言いがかりをつけて、「だからお前は悪くない」と締めくくり、相手のメンタルを和らげます。

泣き落とし、論点のすり替え

「自分が同じ状況に立ったら、もっと泣いてしまう」というようなウソを述べて相手を慰めます。多分に感情的で意味の薄いフレーズですが、日常的に愚痴を言うタイプの人には有効です。

ウソつき呼ばわりする

自分のウソがバレないようにする最良の方法は、積極的に他人をウソつき呼ばわりすることです。重箱の隅をつつくように鈴木店長のウソを針小棒大に糾弾し、相対的に相手の名誉を守ります。

たまに事実を述べる

相手の話のうち、事実であることがらを記憶し、相手が別の話に移った後で、振り返りとして自分から述べます。自分のウソだらけの話に1割ぐらいの事実を混ぜることで、相手に自分の話の全てを信じ込ませる詐欺師のテクニックです。

恫喝

リアクションに使用します。相手が鈴木店長の話をしたらすかさず「なんでやねん!!!」と脅すように言います。注意点としては、相手を脅すのでなく、相手の話の中の鈴木店長を脅す感じでいうのがポイントです。「俺がその場にいたら感情を高ぶらせて鈴木店長に『なんでやねん!!!』って言っちゃうね」という感じの「なんでやねん!!!」です。言い終えると同時に鼻で笑うよな態度を示すとより効果が高まります。
※失敗すると相手が泣き出すリスキーな手法です

その後

相手が落ち着いて、会話ができそうになったタイミングで「先日の俺の話は全部ウソだ。本当に言いたかったのは○○だ」と、相手のために自分が本当に伝えたかったことを話すようにします。

──

以上です。

相手への貢献のために、考え方についてのアドバイスや判断の提供、次の行動の選択肢の提示を今すぐ行いたいところですが、相手がそれを聞かければ結局相手の役に立つことができません。冷静になり、この手法を用いて相手の弁護士になることで、愚痴聞きの初動ミスを防止しましょう。という提案でした。

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