東京都の小池百合子知事(68)は27日の定例会見で、新型コロナウイルス感染拡大による政府の観光支援事業「GoToトラベル」の一時停止について「出と入りをセットで考えて国が判断すべき」との認識を改めて強調した。
小池氏は、一時停止に関して「本来、感染拡大を防止するためには拡大地域への観光と、そうした地域からの旅行を止める必要がある。出と入りを止めてこそ感染拡大の防止に資する」との考えを示し、「全国的な視点が必要だからこそ、国が判断すべきだ」と述べた。
同キャンペーンは、感染者数が際立って多かった東京都を発着とする旅行を政府が対象から除外する形で7月22日から始まり、10月に東京が追加された。今回の感染再拡大により、27日時点で札幌市、大阪市を目的地とした旅行が12月15日までキャンペーン対象地域から除外となっている。