「国際ロマンス詐欺」容疑でカメルーン国籍の男を逮捕 グループによる被害計1.5億円

[ 2020年12月1日 05:30 ]

 静岡、北海道など4道県警は30日、他人名義のキャッシュカードで現金を引き出したとして窃盗の疑いで、東京都足立区に住むカメルーン国籍の会社役員アンドレアス・アカメ・ベティカ容疑者(36)を逮捕した。静岡県警は認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は4月22日、氏名不詳者と共謀して他人名義のキャッシュカードを使い、栃木県にあるATMから現金40万円を引き出した疑い。

 静岡県警によると、恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」グループのメンバーという。4道県警は、このグループによるとみられる事件でこれまでに全国9都道県、14人分の被害を立件し、被害総額は1億5千万円に上ると明らかにした。

 4道県警はこれまでに、ナイジェリアや米国、カメルーン国籍の外国人6人と、日本人3人を逮捕。静岡県警によると、このうちナイジェリア国籍の男は、海外を拠点とする非政府組織(NGO)の日本支部代表を自称しており、一連の事件の指示役とみられるという。

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2020年12月1日のニュース