昨日はぞろ目なし
ラスレス
>無題Nameとしあき 20/11/30(月)01:30:16No.16177607+
>ラスレスならアルピーノ母娘の衣装がスリングショット水着になる

>ラスレスならアルピーノ母娘の衣装がスリングショット水着になる
これを目撃する娘達…

僕の心はいつになく緊張が走っていた
こうしてこの人と会うのはいつもの事だというのに…
　「――――（ｺﾝｺﾝ）エリオ・モンディアル、並びにミライ・エリシュ
　　シャリオ・フィニーノ……到着しました」
　『入れ』
部屋の中から聞こえてくる静かで、それでいて厳格さが込められている
僕達『3人』いつも以上に緊張した気持ちで部屋の中に入っていった
　「待っておったぞエリオちゃん、ミライちゃん……そして」
　「（ﾊﾞｯ!）時空管理局機動六課ロングアーチ所属シャリオ・フィニーノ陸士
　　招集を受け参りました！」
今回大先生の所に来たのは僕とミライさんとシャーリーさんの3人だ
話の内容は勿論…僕の娘…ウェリオについての事
大先生は椅子に腰かけピリピリとした空気を発している

エリオとシャリオとデバイスと＜父親の不安＞

　「まずはミライちゃん、頼む」
　「了解しました（ｽｯ....ﾊﾟｧﾝ!）」
ミライさんが待機状態のデバイスを取り出し起動させる
するとこの長官室の内部にのみ結界が展開された
ミライさんが得意とする結界系の魔法だ
最初にこれをするという事はつまり…
　「これからする話の内容が外部に漏れない様にする為ですね？」
　「ご明察じゃないエリオちゃん…………さて、と」
一度深呼吸をした大先生は次の瞬間
　「はふぅ～ん（ｸﾞﾃﾞｰ）」
そのままデスクに突っ伏してゆるキャラになってしまった…
　「もう先生？また気が緩んでますよ？」
　「固い事言うでないミライちゃん、これでも気を張るの苦手なんじゃよ」
僕とミライさんは大先生のこういう所は見慣れているから特に驚きはしない
でもシャーリーさんは……

　「あ……あはは……」
シャーリーさんは（うわーどうしよう反応に困るなーこれ）
みたいな顔をして困惑していた
無理もない…シャーリーさんにとってゆるくなった大先生は初めて見るはずだ
　「大先生…それで話というのはウェリオの事ですよね？」
　「そうじゃ、今日ウェリオが起こした事
　　3人は知っているはずじゃ、その詳細もな」
娘達が下校途中に居眠り運転のトラックが近づいてきたという話
ウェリオは自分で作り上げたデバイスを使ってその危機を救った……けど
　「ウェリオの容体はどうじゃった？先に病院に行ったんじゃろ？」
　「はい、地面に落下した衝撃で打撲やすり傷が出来てしまいました
　　ですが命に別状はありません
　　病院に運ばれて治療を受け今は病室で眠っています」
　「そうか……大怪我じゃなくて安心したぞ」
大先生の言う通り今回は不幸中の幸いとしか言えない

　「それでじゃ…シャリオ陸士、ウェリオが使ったデバイスというのは？」
　「はい（...ﾌｫﾝ）」
シャーリーさんが表示させたディスプレイには一つのデバイスが映っている
それはウェリオが作ったとされるデバイスの詳細なデータだった
　「最初に結論を述べさせてもらいますが
　　あまりにも完成度が高くて私自身今でも信じられないくらいです」
　「そんなに凄い物なのか？」
　「はい、管理局に普及されているデバイスは待機状態から起動状態になる際
　　専用のシステムを構築しそれで実行されています
　　ですがウェリオのデバイスはそれが使われていません
　　まったく別の…新しいシステムで構築されていました」
シャーリーさんは専門外である僕らにも分かる様に言葉を選んでくれている
僕らのデバイスをメンテナンスや調整してくれているのはシャーリーさんだ
そのシャーリーさんが認めざるを得ないという事実
僕の中で一抹の不安がよぎった

　「起動すると一瞬でウェリオの両手に展開・構築され
　　両手の平にのレンズから高密度に圧縮されたエネルギーが発射可能です」
　「目撃者の証言・および現場近くに設置されていた防犯カメラの映像
　　それらを照合した結果、ウェリオがトラックを止めたのは間違いありません」
シャーリーさんの説明に捕捉する様にミライさんが告げる
ウェリオのデバイスから放たれたエネルギーがトラックに当たり
それが急ブレーキの様に速度を弱めていた
その衝撃で運転手は意識が戻りハンドルを切る事が出来たんだけど
　「この時のエネルギーの量や威力が弱かったのでしょう
　　トラックそのものが破壊される様な事は起きませんでした
　　トラックの前面部分が少々へこんだ程度です」
そして反動でウェリオの身体は後方へと吹っ飛ばされた
地面に叩きつけられてちょっと怪我をした程度で済んだのは本当に幸いだ
　「これはマズい事になったのぅ…
　　あんな小さな子が作ったデバイスがここまでの物とは…」

今回の事故は未遂で終わった為運転手への責任問題はそれ程大きくない
問題はウェリオが作ったデバイスがあれだけの事をしてしまったという事だ
　「大事には至らなかったものの使い方を誤れば人を傷つける
　　それだけの力があるのは間違いない」
　「リヴァイ中将…この度の騒動は私の責任です
　　申し訳ありませんでした」
シャーリーさんが頭を下げた
それはもう深々と…
　「何故お前さんが謝るのじゃ？」
　「ウェリオのデバイスは私が与えたジャンクから作られました
　　私が軽はずみな事をしたのが原因です」
ウェリオは学校が休みの日はよくシャーリーさんの所に通っている
その事は僕も聞かされていたので知っていた
けどまさかデバイスを作っているとは…
　「お前さんが責任を感じる必要はないぞ、これは予想出来なくて当然じゃ」

　「中将、今回の件ですがお願いがございます」
　「何じゃ？」
　「今回の騒ぎは時間帯も相まって目撃者が多くいます
　　ウェリオがデバイスを使う所も目撃されておりもう隠す事は出来ません」
確かに皆が下校する時刻に起きた事
通行人の数も多かったし目撃者も多い
そんな中でウェリオがデバイスを使ってトラックを止めたのも見られている
情報操作は大先生やミライさんが得意とする所だけど…
これでは今更隠し通す事は出来ないだろう
　「なのであれは私がウェリオに与えたデバイスという事にし…
　　その上で私を処罰して下さい」
シャーリーさんの目は本気だった
ウェリオを守る為に覚悟を決めた目だ

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>シャーリーさんの目は本気だった
>ウェリオを守る為に覚悟を決めた目だ
この状況だと何もできないウェンディ・・・

>この状況だと何もできないウェンディ・・・
う「娘を信じ抜く！母親のやる事はこれだけで十分っす！」

ぞろ目ならウェンディの謝罪行脚

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