満月の呼び名 1月から12月まで勢ぞろい
先人たちは月の動きを観察して太陰暦を作り、農業や漁業、狩猟の目安にしていたことはよく知られています。
The Old Farmers’ Almanac によると、今アメリカで使われている満月の名前は、ネイティブ・アメリカンやその後の入植者によって広く使われるようになった呼び名にちなんでいるそう。ここではそのうちの主なものをご紹介します。
1年間の満月 主な呼び名 2020年
1月: Wolf Moon/Old Moon(狼が空腹で遠吠えをする頃)
2月: Snow Moon/Hunger Moon(狩猟が困難になる頃)
3月: Worm Moon/Sap Moon(土から虫が顔を出す頃/メープル樹液が出る頃)
4月: Pink Moon(フロックス/Phlox というピンクの花が咲く頃)
5月: Flower Moon(花が咲く頃)
6月: Strawberry Moon(イチゴが熟す頃)
7月: Buck Moon(雄ジカの新しい枝角が出てくる頃)
8月: Sturgeon Moon(チョウザメが成熟し、漁を始める頃)
9月: Corn Moon(とうもろこしを採取する頃)
10月: Harvest Moon(収穫の頃)/Hunter’s Moon(狩猟を始める頃)
11月: Beaver Moon(毛皮にするビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける頃)
12月: Cold Moon(冬の寒さが強まり、夜が長くなる頃)
アメリカの国土は日本の約26倍もあり、「アメリカ」と言っても、地方で気候がかなり異なります。例えば、1月の満月には、アメリカ北西部の太平洋側の Tlingit 族は Goose Moon、オレゴン州の太平洋側 Kalapuya 族は Stay Inside という意味の名前をつけていました。