こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。
今回は初心者の方向けに、自作キーボードってどこで買えばいいの?というお話をしようと思います。
※本記事は2020年11月29日時点の情報です。
はじめに
キーボードニュースのびあっこさんやぺかそさんや縁鍵盤工房の月山縁さん、Daihuku KeyboardのDaifukuさんなどの様々な方の精力的な活動により日々新しい方が自作キーボードを目に止め作ろうとされているのを感じています。
そこで一度自作キーボードのキットやパーツの入手先をまとめたいと思います。
※本記事は2020年11月29日時点の情報です。
用語解説
GB・Group Buy・グループバイ
その名の通り共同購入のこと。
消費者が料金を支払ってから製造を行うので、販売者側に在庫リスクを考慮しなくてよく、消費者側もその分割安な価格で購入できるので、カスタムキーキャップセットやアルミ削り出しのカスタムキーボード等の主流な入手方法になっています。
上記の通り共同購入が締め切られた後に製造が行われるので購入しても手元に届くのは当分先になります。
特に最近はキーボード人気が世界的に高まっているようで、製造がスケジュールどおりに行かないことが多いようです。
基本的に初心者の方はこの購入方法はオススメできません。
この購入方法で購入する場合、発送時期の目安をよく確認してください。
それもあくまで目安なので、もっと長く(2年以上)待つ場合があります。
例)某YouTuberのぺかそさんはsusuwatariというキーキャップで凄く長く待たされたようです。(キーボードニュース参照)
凡例
各ショップで購入できるものを分かりやすくするために、以下のアイコンをつけておきます。
国内ショップ
遊舎工房
言わずとしれた自作キーボード専門店。
世界でも珍しい実店舗を秋葉原にオープンさせている。
キーボードキットの委託も受付ており、真新しい形のキーボードから高級志向なカスタムキーボードを実際に見て触ることができる。
組立サービスも行っているので、組立に自信が無い方も安心して自作キーボードに入門できます。※
※委託販売のキットを除く。
個人的な見所:だいたいここで揃うので、まずはここから見よう。
TALP KEYBOARD
日本国内で最も早く自作キーボードのパーツの販売を始めたショップ。
世界的に長く人気のある分割型キーボードキットと一体型キーボードキットを取り扱っている。
キーキャップも廉価なものを中心に取り揃えている。
最近コスパがいいと評判のDurock製やEverglide製のキースイッチや高級スタビライザーの取り扱いを始め、上級者からも注目度が高まっている。
個人的な見所:Durockスイッチ、Durockスタビライザー
ゆかりキーボードファクトリー
Mint60という人気キーボードの設計者であるゆかりさんが始めたショップ。
Mint60とTai-Hao製のキーキャップ、Gateron製スイッチを中心に取り揃えている。
特にMint60スターターセットはパーツが全てセットとなっており、初心者でも取り組みやすいセットとなっている。
他にもショップの方針としてオシャレでカワイイものを中心に取り揃えているようで、トニカクカワイイキーボードが欲しい方は是非見てみて欲しい。
個人的な見所:Mint60スターターセット
Kochi Keyboard
2020年11月にオープンした新しいショップ。
国内のみならず世界的に人気のキーボードであるCorneを中心にキーボードパーツ各種を取り扱っている。
ネジやスペーサーなどを単品で扱っているので細かいパーツを無くしたときにも購入できる。
GopherキーキャップやDukeキーキャップも話題を集めている。
個人的な見所:Kailh Choc v1 Blue (25gf リニア)、Dukeキーキャップ
EXME CABLES
キーボードとPCをつなぐUSBケーブルや分割型キーボードの左右をつなぐTRRSケーブルをキーボードの色に合わせられるArtisanケーブルを購入できるショップ。
長さやカラーを細かくオーダーでき、トータルコーディネートをオシャレに決めよう。
個人的な見所:USBケーブルの途中につけられるデタッチャブルコネクタの種類
nokke/cables
キーボードとPCをつなぐUSBケーブルや分割型キーボードの左右をつなぐTRRSケーブルをキーボードの色に合わせられるArtisanケーブルを購入できるショップ。
長さやカラーを細かくオーダーでき、トータルコーディネートをオシャレに決めよう。
個人的な見所:USBケーブルの途中につけられるアルチザンデタッチャブルコネクタの種類
ふもっふのおみせ
eSports向けのマウスやキーボードを多くリリースしているふもっふのお店も要チェック。
既製品のキーボードだけでなく、キーキャップも多数取り揃えている。
特にDucky製のキーキャップは国内で取り扱っているショップがなく、廉価でキレイなので要チェック。
個人的な見所:Ducky製キーキャップ、ソウルジェム 立体キーキャップ
その他
Boothやamazonでもキーボードキットやキーキャップの取り扱いがされているのでそちらも要チェック!
海外ショップ
めちゃくちゃ多いので、私がオススメショップを中心に紹介します。
でもトラブル時は英語対応は必要ですし、ビルドガイド(組立手順書)がそもそも無いことも多いので、初心者は国内のショップを利用することをオススメします。
KBDfans
世界的に見て最も品数が充実している中国のショップの一つ。
GBも数多く主催している。
全体的に安めのキーボードとパーツを中心に取り揃えている。
組立サービスも実施しているので初心者でも比較的安心して購入できる。
NovelKeys
世界的に見て最も品数が充実している米国のショップの一つ。
GBも数多く主催している。
比較的廉価なオリジナルキーボードキットであるNK65、かなり評判のいいオリジナルスイッチのNK_Silk、NK_Dryキースイッチ、オシャレなデスクマット、GMKキーキャップのGBを取り揃えている。
zFrontier
GBのアジアプロキシ(中継点。アジアからの注文をまとめる)となることが多い中国のショップ。
GBメインで、在庫販売は少ないがたまにJTK製のキーキャップグラブバッグなどを在庫販売している。
drop
旧massdrop。
キーボード関係以外にもヘッドホンやナイフなどの共同購入を運営している米国のショップ。
GMKなどのキーキャップのキースイッチ、キーボード本体を継続的に販売している。
GB形式の販売がメインだが、GMK WoB(White on Black、黒地に白文字)を短いスパンで販売しているので、手っ取り早くGMKを体験したい人にはこちらもオススメ。
The Key Company
世界的にかなり評価の高いC3スイッチシリーズ(Tangerine、Kiwi等)や40%キーボードなのにテンキーがついたCandyBarキーボード、PBTでキレイな昇華印刷のInfinikeyキーキャップセットを販売しているショップ。
特にC3スイッチはスムーズかつキレイな色のものが多いのでオススメ。
RAMA Works
独特な丸くてレトロ風味な世界観を感じるキーボードやキーキャップを展開するショップ。
U80という高級テンキーレスキーボードからGRIDキーキャップという不思議なキーキャップまで取り扱う。
GMKキーキャップセットに付随して販売される金属製のキーキャップはここが製造している。
MelGeek
日本の自作キーボード界隈には馴染み深いMDAというプロファイルのキーキャップセットの企画販売をするショップ。
MDAプロファイルのキーキャップで少ないキーのセットなどが購入できる。
MGプロファイルというSAプロファイル(レトロな背の高いキーキャップ形状)もとてもキレイなキーキャップなので要チェック。
iLumkb
GBから小物類の在庫販売まで行う幅広いショップ。
個人的に最近このショップを目にすることが多くなっている。
TypePlus
世界的に人気のあるキーボードを立て続けにリリースしているai03さんのキーボードを今後メインで扱っていくことになるショップ。
とても人気なので一瞬で売り切れてしまい、私は今まで買えてない。
今後もOrbit-Xという分割型のアルミ削り出しキーボードがリリースされる見通しなので特に注目することをおすすめする。
WASD Keyboards
キーキャップのデザインを作成するとそのとおりにUVプリントで印刷して送ってくれるサービスが最大の特徴。
キーデザイン作成の敷居はやや高いが、キー印字と実際のキーが乖離しがちな自作キーボードにおいて、印字が一致しないと嫌な人には特にオススメ。
AliExpress
言わずとしれた中国の外貨獲得ショップ。
ショップ全体が怪しい日本語のように見えるが、検索は英語のキーワードでする必要がある。
日本で買うよりもかなり安いものが多いが、発送に1ヶ月弱かかる場合が多い、偽物が多い、対応が悪い場合もあるため、日本の通販サイトのように使用することは危険。
おわりに
本記事は前回紹介した個人Discordサーバの #こういうの書いて欲しい! チャンネルでリクエストのあったものです。
salicylic-acid3.hatenablog.com
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この記事は7sProフルアクリルバージョンで書きました。