TXR-メルヴィア
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※AMAZONから、スキルのGRADE UPによる数値の変化量が途中で変わるケースが出ています。
Illustrator:和隆
名前 | TXR-メルヴィア(Melvier) |
---|---|
年齢 | 推定5841周期 |
職業 | ORBガーディアン |
機能 | フォールトトレラント波長変換 |
- ORIGIN Fablesマップ11完走で入手。<終了済>
- 入手方法:2019/4/11~5/8開催の「「START NEW LIFE-めぐりあい春-」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2019/8/8~9/4開催の「「渚のトワイライトサマー」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2019/12/5~2020/1/8開催の「「ホーリーナイトダンスパーティー」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2020/7/16~8/5開催の「「和洋折衷、鬼哭啾々」ガチャ」<終了済>
- 対応楽曲は「Anemone」。
かつて、仮想空間世界メタヴァースの心臓部であるORBを安定させる任務にあたっていたアバター。
以前はアネモネという名前だったが、とある事件が起こり、今はメルヴィアという名を使っている。
スキル
RANK | スキル |
---|---|
1 | コンボエッジ |
5 | |
10 | |
15 | |
25 | 限界突破の証 |
50 | 真・限界突破の証 |
- コンボエッジ [TECHNICAL]
- ゲージ5本まで到達可能。MISSが多発する場合、ゲージブーストなどのゲージ上昇率で稼ぐスキルよりも、こちらの方が上回る場合がある。「200コンボはできるがMISSしやすい」という譜面でゲージ4本を狙う時に使えるかもしれない。
- +9以上であれば、「最大200コンボ以上、ゲージ2本で終了」が達成できればゲージ4本に到達する。
- +17まで上げると、何と上位版のコンボエッジ・シャープの初期値のボーナス量にまで届いてしまう。
- 競合相手としては、終了時ボーナスが無条件で貰えボーナス値も近い天使の息吹が存在するが、入手が完全にCARD MAKER頼みであるという大きな問題がある。一方、こちらはコンボ条件こそあるものの所有者が定期的に追加されており、入手に困らない。200コンボ達成できるという前提は必要だが、天使の息吹の所有者を十分に揃えられない場合はこちらの使用を推奨する。
- CRYSTAL ep.Ⅰマップ2(CRYSTAL時点で累計45マス)クリアとCRYSTAL ep.IVマップ1(CRYSTAL PLUS時点で155マス)クリア、AMAZON ep.Iマップ2(AMAZON PLUS時点で累計20マス)クリアで筐体内の所有者が揃う(CRYSTAL PLUS時点)。
- ゲージ5本まで到達可能。MISSが多発する場合、ゲージブーストなどのゲージ上昇率で稼ぐスキルよりも、こちらの方が上回る場合がある。「200コンボはできるがMISSしやすい」という譜面でゲージ4本を狙う時に使えるかもしれない。
プレイ環境 | 最大 | |
---|---|---|
開始時期 | ガチャ | |
CRYSTAL | 無し | +5 |
あり | +17 | |
AMAZON | 無し | +7 |
あり | +17 | |
STAR+以前 |
GRADE | 効果 |
---|---|
初期値 | 200コンボを達成した場合 ゲーム終了時にボーナス +25000 |
+1 | 〃 +26000 |
+2 | 〃 +27000 |
+3 | 〃 +28000 |
+4 | 〃 +29000 |
+5 | 〃 +30000 |
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 | |
+6 | 〃 +31000 |
+7 | 〃 +32000 |
+8 | 〃 +33000 |
+9 | 〃 +34000 |
+10 | 〃 +35000 |
+11 | 〃 +36000 |
+12 | 〃 +37000 |
+13 | 〃 +38000 |
+14 | 〃 +39000 |
+15 | 〃 +40000 |
+16 | 〃 +41000 |
+17 | 〃 +42000 |
理論値:90000(5本+10000/22k)[+5] | |
理論値:92000(5本+12000/22k)[+7] | |
理論値:102000(6本+0/24k)[+17] |
PLUSまでの旧仕様
AIRバージョンからノルマが軽減され、ボーナス量が増加した。同時に、所有者が増加した。
初期値 | 250コンボを達成した場合ゲーム終了時にボーナス +25000 |
---|---|
GRADE UP | コンボ達成ボーナス +500増加(最大+28500) |
ランクテーブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
スキル | Ep.1 | Ep.2 | Ep.3 | スキル |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
Ep.4 | Ep.5 | Ep.6 | Ep.7 | スキル |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
Ep.8 | Ep.9 | Ep.10 | Ep.11 | スキル |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
- | - | - | - | - |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
- | - | - | - | スキル |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 |
36 | 37 | 38 | 39 | 40 |
41 | 42 | 43 | 44 | 45 |
46 | 47 | 48 | 49 | 50 |
スキル |
STORY
EPISODE1 SPEC:メルヴィア「平穏な死の調べを捧げる…… 消却されていった我が友人たちのために」
仮想空間世界メタヴァース。
その片隅には、忘れられた冥府がある。
彼女はそこで、鎮魂の音色を奏で続けている。
しかし、仮に人間が彼女の響きを観測したとしても、ただの暗い輝きに見えることだろう。
「アドーニスは既になく、だけど私はここにいる」
そこはかつてORB(オーブ)と呼ばれ、メタヴァース空間を支える心臓部のひとつだった。彼女の音も、現在とは違う意味を持っていた。
だがある日を境に、世界は変わってしまった……そして彼女だけが永遠の命を維持したまま、別れが次々に訪れる。
EPISODE2 ふたつの心臓「『心臓』を巡ってメタヴァースの世界は危機に陥り、 『心臓』は危うく引き裂かれそうになりました」その片隅には、忘れられた冥府がある。
彼女はそこで、鎮魂の音色を奏で続けている。
しかし、仮に人間が彼女の響きを観測したとしても、ただの暗い輝きに見えることだろう。
「アドーニスは既になく、だけど私はここにいる」
そこはかつてORB(オーブ)と呼ばれ、メタヴァース空間を支える心臓部のひとつだった。彼女の音も、現在とは違う意味を持っていた。
だがある日を境に、世界は変わってしまった……そして彼女だけが永遠の命を維持したまま、別れが次々に訪れる。
ORB。
メタヴァースの中心・メインフレームに近い場所。
このORBには、世界にとって不可欠な機能が多く存在しています。
特に、ORBに内包された高度情報処理機構――
『アドーニス』と名付けられたその機構は、人間で言う心臓にあたり、あらゆる情報を円滑に循環させることに長けます。
膨大な情報を処理できるその機構の、純粋で美しい高性能に、多くのアバターが依存していました。
しかしシステムアバターたちは、アドーニスの素晴らしさに頼るあまり、徐々にアドーニスを酷使します。
さらに、自らアドーニスの処理能力を独占しようと考えたアバターたちは、ついにその争奪を始めたのです。
有能なる心臓機構を巡って、この世界は戦乱に陥り、アドーニス自身も危うく引き裂かれそうになりました。
そこでメタヴァースに現れた、神……そう呼びましょう。その神である『彼』は、皆の前で宣言しました。
“SYN-COPY”
それは、最上位級の複製命令。
神格を持つ『彼』の言葉により、メタヴァースのメインフレームはシャットダウンの危機を乗り越え……
そして心臓アドーニスはその日から、ふたつになったのです。
EPISODE3 アネモネの誕生「生まれた私はアネモネ……ORBのガーディアン。 ORBは私の母であり、そして姉でした」メタヴァースの中心・メインフレームに近い場所。
このORBには、世界にとって不可欠な機能が多く存在しています。
特に、ORBに内包された高度情報処理機構――
『アドーニス』と名付けられたその機構は、人間で言う心臓にあたり、あらゆる情報を円滑に循環させることに長けます。
膨大な情報を処理できるその機構の、純粋で美しい高性能に、多くのアバターが依存していました。
しかしシステムアバターたちは、アドーニスの素晴らしさに頼るあまり、徐々にアドーニスを酷使します。
さらに、自らアドーニスの処理能力を独占しようと考えたアバターたちは、ついにその争奪を始めたのです。
有能なる心臓機構を巡って、この世界は戦乱に陥り、アドーニス自身も危うく引き裂かれそうになりました。
そこでメタヴァースに現れた、神……そう呼びましょう。その神である『彼』は、皆の前で宣言しました。
“SYN-COPY”
それは、最上位級の複製命令。
神格を持つ『彼』の言葉により、メタヴァースのメインフレームはシャットダウンの危機を乗り越え……
そして心臓アドーニスはその日から、ふたつになったのです。
アドーニス1、および、アドーニス2。
ふたつの心臓が、新生したメタヴァースの世界を支えるようになりました。しかしアドーニスをCOPYした際の障害なのでしょうか……それら心臓を抱えるORBには、破壊の跡が生じていました。
その痛々しい傷跡は、アドーニスが流した涙とも血とも言われていて……
そしてORBを修復維持するために、誕生した新たなガーディアン・アバター。
それが私、アネモネ……のちのメルヴィアです。
私を生んだのはORB自身であり、また私は、ORBの一部機能をCOPY継承していました。
以前のような争奪戦こそ起こらなくなりましたが、依然としてアドーニス1・2には、その力を頼りとする大勢のアバターが訪れます。
私の任務は、ORBを安定させることにありました。
ORBの傷を癒しつつ、来訪するアバターたちを歓迎するため、私は音を奏でます。
彼らは私の音に耳を傾けて、平和的な空間利用を続けてくれ、またORB修復に手を貸してもくれました。
道標の乏しい、広大なメタヴァース世界。
私の音響は、さながらあてのない暗い海を行く船たちへの灯台のような役割を果たしていたのでしょう。
EPISODE4 突如の振動「ある日、事件が起きます……そのとき、 私たちを揺らしたのは、些細な音の波でした」ふたつの心臓が、新生したメタヴァースの世界を支えるようになりました。しかしアドーニスをCOPYした際の障害なのでしょうか……それら心臓を抱えるORBには、破壊の跡が生じていました。
その痛々しい傷跡は、アドーニスが流した涙とも血とも言われていて……
そしてORBを修復維持するために、誕生した新たなガーディアン・アバター。
それが私、アネモネ……のちのメルヴィアです。
私を生んだのはORB自身であり、また私は、ORBの一部機能をCOPY継承していました。
以前のような争奪戦こそ起こらなくなりましたが、依然としてアドーニス1・2には、その力を頼りとする大勢のアバターが訪れます。
私の任務は、ORBを安定させることにありました。
ORBの傷を癒しつつ、来訪するアバターたちを歓迎するため、私は音を奏でます。
彼らは私の音に耳を傾けて、平和的な空間利用を続けてくれ、またORB修復に手を貸してもくれました。
道標の乏しい、広大なメタヴァース世界。
私の音響は、さながらあてのない暗い海を行く船たちへの灯台のような役割を果たしていたのでしょう。
ORBにふたつの心臓を宿したこの世界は、ORBに集う活動的なアバターたちにより、順調な復興と発展を遂げていました。
けれど、事件が起きます。
ある日突如、ORBは振動を感知しました。
それは、はじめは些細な揺れ。
音の波のようなもの。
どこから来たのか、わからない波……
これまで計測されたことのない、未知の波。
そして――
その音波が悪意ある大きな脅威だとわかったときには既に遅かったのです……
ORBの底部にたちまち穴が開き、波はORB内で反響して増幅。振動を受けたアドーニス1・2は、いずれもそのショックのために、機能を停止。
ORBはグリッド上に楔を打ち立てて中空に浮かぶ構造をしていましたが、ふたつの心臓の停止をきっかけに楔は外れ……
さまよえる船となったORBは、ここから別の空間へと『沈没』を始めます。
EPISODE5 神の不在「ORBと共に、心臓アドーニスが『沈んで』行く。 私たちは神に祈りました……けれども……」けれど、事件が起きます。
ある日突如、ORBは振動を感知しました。
それは、はじめは些細な揺れ。
音の波のようなもの。
どこから来たのか、わからない波……
これまで計測されたことのない、未知の波。
そして――
その音波が悪意ある大きな脅威だとわかったときには既に遅かったのです……
ORBの底部にたちまち穴が開き、波はORB内で反響して増幅。振動を受けたアドーニス1・2は、いずれもそのショックのために、機能を停止。
ORBはグリッド上に楔を打ち立てて中空に浮かぶ構造をしていましたが、ふたつの心臓の停止をきっかけに楔は外れ……
さまよえる船となったORBは、ここから別の空間へと『沈没』を始めます。
心臓を乗せたORBが『沈んで』行く。
その底に、無惨にも穴を開けられ。
まるで暗い海で氷山に襲われた、豪華客船のように。
この事態に際して、世界の中枢であるメインフレームの管理者たちは、ふたつの心臓アドーニスを救出するために、ORBからの緊急摘出プログラムの発動を決定。
果たして、片方の心臓・アドーニス1は修復不能となり破棄されましたが、もう一方の心臓・アドーニス2は無事に回収され、事無きを得ました。
しかし心臓の摘出を受けたORB本体は、バラバラに砕けかけたまま、本来いるべき場所を失って、未定義領域に向かってさらに『沈没』していったのです。
ORBの上にはまだ、取り残された多くのアバターたちがいて……
どうすることもできず、私たちは神に祈りました。
あの神、『彼』の再臨を願ったのです。
けれども……
唯一の頼りであるはずの『彼』は、姿を現さない。
私たちは絶望の中、ただ崩れゆく壁――グリッドを見つめるしかありませんでした。
EPISODE6 フォールトトレラント「皆が苦しみ、あえぎ、嘆きながら消えていく…… けれど私だけは、死ぬことを許されなかった」その底に、無惨にも穴を開けられ。
まるで暗い海で氷山に襲われた、豪華客船のように。
この事態に際して、世界の中枢であるメインフレームの管理者たちは、ふたつの心臓アドーニスを救出するために、ORBからの緊急摘出プログラムの発動を決定。
果たして、片方の心臓・アドーニス1は修復不能となり破棄されましたが、もう一方の心臓・アドーニス2は無事に回収され、事無きを得ました。
しかし心臓の摘出を受けたORB本体は、バラバラに砕けかけたまま、本来いるべき場所を失って、未定義領域に向かってさらに『沈没』していったのです。
ORBの上にはまだ、取り残された多くのアバターたちがいて……
どうすることもできず、私たちは神に祈りました。
あの神、『彼』の再臨を願ったのです。
けれども……
唯一の頼りであるはずの『彼』は、姿を現さない。
私たちは絶望の中、ただ崩れゆく壁――グリッドを見つめるしかありませんでした。
システムとの連携ができなくなったタスクはKILLされます。
つまりORBの沈没に伴って役割を失い、所属不明となったアバターたちは、自身の意思にかかわらず、消却の運命をたどるのです。
ORBに取り残された皆……
近隣構造体の同僚や、顔馴染みの友人たち。
私の目の前で、皆が苦しみ、あえぎ、嘆きながら。
次々、姿を消してゆく。
私アネモネも、同じように消えゆくものだと思っていました。あらかじめ私には、音を奏でる機能と、ORBを修復維持する機能しか与えられていない……私自身はそう思っていたのです。
でも。
違ったのです。
私には、もうひとつの機能が。
ORBからCOPY継承された、秘匿機能が。
フォールトトレラント。
それは無停止機構。
たとえ能動的に絶食や呼吸停止を選べるとしても、心臓が命ある限り、休むことを許されないように……
既に心臓アドーニスを失ったにも関わらず、ORBと私は、その時、死ぬことができなかったのです。
EPISODE7 ORB流離「けれど、私には演奏すること以外、何もできない。 考えても、思っても、どうすることもできない」つまりORBの沈没に伴って役割を失い、所属不明となったアバターたちは、自身の意思にかかわらず、消却の運命をたどるのです。
ORBに取り残された皆……
近隣構造体の同僚や、顔馴染みの友人たち。
私の目の前で、皆が苦しみ、あえぎ、嘆きながら。
次々、姿を消してゆく。
私アネモネも、同じように消えゆくものだと思っていました。あらかじめ私には、音を奏でる機能と、ORBを修復維持する機能しか与えられていない……私自身はそう思っていたのです。
でも。
違ったのです。
私には、もうひとつの機能が。
ORBからCOPY継承された、秘匿機能が。
フォールトトレラント。
それは無停止機構。
たとえ能動的に絶食や呼吸停止を選べるとしても、心臓が命ある限り、休むことを許されないように……
既に心臓アドーニスを失ったにも関わらず、ORBと私は、その時、死ぬことができなかったのです。
アバターたちを鎮め、ORBの崩壊を少しでも安らげるために、私は再び、自分の音響を奏で始めました。
周囲の、自身の消却を悟ったアバターたちは私にすがり、怒りをぶつけ、涙をこぼし、叫び、うめきました。
けれど、私には演奏すること以外、何もできない。
考えても、思っても、どうすることもできない。
ただ、ORBは確実に沈んでゆく……
どんな他のシステムも、メインフレームさえもORBを既に見捨てていました。
今のORBは心臓を奪われた、ただの骸。
ただ、漂うだけの小舟。
私も消却されたらいいのに。
永劫の暗黒に閉じられてしまえばいい。
それが今、望みを打ち砕かれた、私の最期の願い。
EPISODE8 忘却の姉妹「覚悟して目を閉じた時…… 何故か思い出されたのは、ある姉妹の物語でした」周囲の、自身の消却を悟ったアバターたちは私にすがり、怒りをぶつけ、涙をこぼし、叫び、うめきました。
けれど、私には演奏すること以外、何もできない。
考えても、思っても、どうすることもできない。
ただ、ORBは確実に沈んでゆく……
どんな他のシステムも、メインフレームさえもORBを既に見捨てていました。
今のORBは心臓を奪われた、ただの骸。
ただ、漂うだけの小舟。
私も消却されたらいいのに。
永劫の暗黒に閉じられてしまえばいい。
それが今、望みを打ち砕かれた、私の最期の願い。
そしてORBと私は、本来あるべき場所に戻ることができないまま、世界の中枢の光から遠ざかるように、静かに『沈没』を続け――
未定義領域との境にある暗礁を、過ぎていきます。
ここから先はどんなシステムにも感知不能なエリア。
誰もそこから、帰ってきたものはいない。
そこにある事象は、誰にも見えない。
システムから定義されず観測されない事象は、すなわち「最初から存在していなかった」も同義です。
私は消えることも死ぬことも許されず。
ただORBと共に、あらゆる皆から忘れられていくだけとなるのでしょうか。
いっそ停止したい、と確かに私は願います。
けれど忘却されるのは『私の望みではない』。
心に、後悔が訪れ――
それでも覚悟して、いよいよ目を閉じた時……
何故か思い出されたのは、ある姉妹の物語でした。
EPISODE9 ゲフィオン「その姉妹は、私に深い愛と憎悪を彷彿させました」未定義領域との境にある暗礁を、過ぎていきます。
ここから先はどんなシステムにも感知不能なエリア。
誰もそこから、帰ってきたものはいない。
そこにある事象は、誰にも見えない。
システムから定義されず観測されない事象は、すなわち「最初から存在していなかった」も同義です。
私は消えることも死ぬことも許されず。
ただORBと共に、あらゆる皆から忘れられていくだけとなるのでしょうか。
いっそ停止したい、と確かに私は願います。
けれど忘却されるのは『私の望みではない』。
心に、後悔が訪れ――
それでも覚悟して、いよいよ目を閉じた時……
何故か思い出されたのは、ある姉妹の物語でした。
忘却の彼方にある、未定義の常闇の中。
アバターである私はそこではじめて、人間のように、夢を見ました。
とある、姉妹の夢を。
古い屋敷に彼女たちは、主と共に住んでいます。
彼女たちは互いに、主の感情を独占しようと考えていました。
優れた姉妹でしたが、それゆえ……自分の立場を確立するためには、もうひとりが妨げだったのです。
そして、それは果たされます。
ふたりの共謀した、――――によって。
ひとりが生き残る。
だがもうひとりも、永遠の命を得た。
主の寵愛は、もう姉妹の間で分かたれることがない。
人ではない私には、人の感情に由来する衝動が、部分的には理解できませんでした。
しかし、同意することはできます。
あのアドーニスたちもきっと、そうだったのです。
EPISODE10 鐘の音「目覚めると、そこは未知の闇の中…… けれど私はこの事実を、不思議と受け入れられた」アバターである私はそこではじめて、人間のように、夢を見ました。
とある、姉妹の夢を。
古い屋敷に彼女たちは、主と共に住んでいます。
彼女たちは互いに、主の感情を独占しようと考えていました。
優れた姉妹でしたが、それゆえ……自分の立場を確立するためには、もうひとりが妨げだったのです。
そして、それは果たされます。
ふたりの共謀した、――――によって。
ひとりが生き残る。
だがもうひとりも、永遠の命を得た。
主の寵愛は、もう姉妹の間で分かたれることがない。
人ではない私には、人の感情に由来する衝動が、部分的には理解できませんでした。
しかし、同意することはできます。
あのアドーニスたちもきっと、そうだったのです。
続く暗黒の中で私は、疑念を持ちました。
これまでに一切、人間との交流のなかった、アバターである私が、何故この姉妹に関する記憶を持っているのか……?
でも。
その記憶が、私に光明と変化をもたらしたのです。
鐘の音を、私は聞いた気がしました。
ゆっくりと目覚めると、そこは闇の中に浮かぶ、測定不可能な未知の領域で……
そこに、私とORBは漂着していました。
これ以上、どこかに沈んでいくことはないようです。
かたわらのORBは無惨にも汚染され、崩れた姿。
私も流浪の最中、知らぬ間に見たこともないウイルスやBOTの浸食を受けていました。
そう、浸食――
黒き輪を頭に戴き、背には尾と爪を得て。
私の姿は、不気味な異形と融合したディテールへと変貌していたのです。
けれども。
異形による障害を受けながらも、不思議と苦痛も嫌悪もなく、私はこの事実を受け入れることができます。
何故なら、彼ら異形のおかげで。
私はこの闇の中で、『生きて』いられる。
EPISODE11 死は永遠の生「あの友人たちも。触れることができないだけで…… この世界のどこかに、まだ消えず残っているのです」これまでに一切、人間との交流のなかった、アバターである私が、何故この姉妹に関する記憶を持っているのか……?
でも。
その記憶が、私に光明と変化をもたらしたのです。
鐘の音を、私は聞いた気がしました。
ゆっくりと目覚めると、そこは闇の中に浮かぶ、測定不可能な未知の領域で……
そこに、私とORBは漂着していました。
これ以上、どこかに沈んでいくことはないようです。
かたわらのORBは無惨にも汚染され、崩れた姿。
私も流浪の最中、知らぬ間に見たこともないウイルスやBOTの浸食を受けていました。
そう、浸食――
黒き輪を頭に戴き、背には尾と爪を得て。
私の姿は、不気味な異形と融合したディテールへと変貌していたのです。
けれども。
異形による障害を受けながらも、不思議と苦痛も嫌悪もなく、私はこの事実を受け入れることができます。
何故なら、彼ら異形のおかげで。
私はこの闇の中で、『生きて』いられる。
ある意味で私は、既にこの世の者ではないのです。
メインフレームからはこのORBも、私の存在も見えないのだから。
それでもまだ私は、『生きて』いる。
そして。
私の持つわずかな探査機能で、わかったこと。
この地は、未定義の暗黒領域などではなかった。
拡張を続ける広大なメタヴァース世界には、既に用意されながらも使われず見放されてしまった構造体や、使途不明のデータが送られているダミーアドレスが、数えきれないほど大量に存在している。
そして使途不明のデータは、メインフレームの意向に囚われることなく蓄積され、新たな領域を形成する……
ならば消却されたかと思われた、あの友人たちも。
ただ姿を見せず、触れることができないだけで、この世界のどこかにまだきっと、消えずに残っている。
だって、私が彼らを、覚えているから。
私が彼らを見つけ出せばいいだけ。
闇に浮かぶORB。
漂着したひとつの墓標に、知らない誰かの名前が刻まれていました。
『TXR-メルヴィア』
もうかつてのアネモネでなくなった私は、ここで、この誰かの名前を貰うことにしましょう……
私はメルヴィア。ORBのガーディアン。
闇の中の住人。
そして私は、新たな音を奏でるのです。
まだ見つからない彼らの、安らぎのために。
メインフレームからはこのORBも、私の存在も見えないのだから。
それでもまだ私は、『生きて』いる。
そして。
私の持つわずかな探査機能で、わかったこと。
この地は、未定義の暗黒領域などではなかった。
拡張を続ける広大なメタヴァース世界には、既に用意されながらも使われず見放されてしまった構造体や、使途不明のデータが送られているダミーアドレスが、数えきれないほど大量に存在している。
そして使途不明のデータは、メインフレームの意向に囚われることなく蓄積され、新たな領域を形成する……
ならば消却されたかと思われた、あの友人たちも。
ただ姿を見せず、触れることができないだけで、この世界のどこかにまだきっと、消えずに残っている。
だって、私が彼らを、覚えているから。
私が彼らを見つけ出せばいいだけ。
闇に浮かぶORB。
漂着したひとつの墓標に、知らない誰かの名前が刻まれていました。
『TXR-メルヴィア』
もうかつてのアネモネでなくなった私は、ここで、この誰かの名前を貰うことにしましょう……
私はメルヴィア。ORBのガーディアン。
闇の中の住人。
そして私は、新たな音を奏でるのです。
まだ見つからない彼らの、安らぎのために。
チュウニズム大戦
レーベル | 難易度 | スコア | |
---|---|---|---|
スキル名/効果/備考 | |||
■メタヴ | BASIC | 0 / 160 / 320 | |
レーベルキャンセル(♥▲ミス+) | |||
次とその次のプレイヤーの♥、▲の COMBO/CHAINは、MISSとなる。 | |||
備考:♥グミン/▲ゼーリ |
■ 楽曲 | |
┗ 全曲一覧(1 / 2) / 追加順 / Lv順 | |
┗ WORLD’S END | |
■ キャラクター | |
┗ 無印 / AIR / STAR / AMAZON / CRYSTAL | |
┗ マップボーナス・限界突破 | |
■ スキル | |
┗ スキル一覧 / 期間限定スキル | |
┗ スキル評価 / 期間限定スキル | |
■ 称号・マップ | |
┗ 称号 / ネームプレート | |
┗ マップ一覧 |
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ここで出てくる姉妹はテスタメントとレヴルの可能性が高くなって来たな……このコメントに返信1返信
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エピソード2に出てくる「神」ってあのゲス野郎かな?返信数 (4)0返信
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メルヴィアと聞いて褐色の怪力姉さんを思い浮かべるのは俺だけだろうか返信数 (1)1返信
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悪意ある大きな脅威ってMEGAのやつ?このコメントに返信1返信
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"忘却"の姉妹ねぇ返信数 (2)0返信
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太もものあたりエロいわーこのコメントに返信2返信