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AQUOS sense4とmoto g PROをコスパ観点で徹底比較

AQUOS Sense4アイキャッチ

この記事では共にミドルエンド機種帯に位置するSHARPのAQUOS sense4と、MOTOROLAから発売されたmoto g PROについて、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。

AQUOS sense4は2020/11にSIMフリー版が発売されており、国内ではコスパ観点で非常に人気の高かったAQUOS sense3の後継機として発売されている機種です。

一方の moto g PROは2020/10に発売された端末で、国内ではmoto g8 powerなど国内でも発売されているmotorolaから発売された機種で、ともに同価格帯のAndroidスマホとなります。

AQUOS sense4とmoto g PROのパフォーマンス比較

早速、両者のパフォーマンス比較を始めます。価格はAQUOS sense4、moto g PROともに3万円台のAndroidスマホ比較となります。

項目AQUOS sense4moto g PRO
OSAndroid10Android10
カラーライトカッパー
シルバー
ブラック
ミスティックインディゴ
価格約36000円約32000円
ディスプレイ約5.8インチ フルHD+IGZO
(2280x1080ピクセル)
6.4インチ フルHD+
(2300x1080ピクセル)
リフレッシュレート60Hz
プロセッサーQualcomm® Snapdragon 720G
(オクタコア)
Qualcomm® Snapdragon 665
(オクタコア)
RAM4GB4GB
アウトカメラメイン:1200万画素
広角:1200万画素
望遠:800万画素
メイン:4800万画素
超広角:1600万画素
マクロ:200万画素
インカメラ800万画素1600万画素
ストレージ64GB128GB
サウンドハイレゾ対応
※ハイレゾ対応の出力が必要
通常
SIMカードスロットnanoSIMnanoSIM
デュアルSIMあり(DSDV)あり(DSDV)
SDカードスロットmicroSDスロット(最大1TB)microSDスロット(最大512GB)
認証指紋認証、顔認証指紋認証
バッテリー4570mAh4000mAh
コネクターUSB-C™ USBUSB-C™ USB
重さ177g192g
幅 高さ 厚み71.0mm 148.0mm 8.9mm75.88mm 158.55mm 9.2mm
ヘッドホンジャックありあり
通信機能Wi-Fi 802.11a/b/g/n/acWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
BluetoothBluetooth 5.1Bluetooth 5.0
ネットワーク4G4G
防水IPX8非対応
防塵IP6X非対応
おサイフケータイ対応非対応
FeliCa⁷対応非対応
NFC対応対応
ワイヤレス充電非対応非対応
急速充電対応対応

AQUOS sense4とmoto g PROのスペックの違い

OS

android_os
AQUOS sense4moto g PRO
Android10Android10

AQUOS sense4、moto g PROともにAndroid10対応です。

2020/9に配信されているAndroid11について、AQUOS sense4は未定ですが、他のキャリア版は2年間のアップデート保証が入っている事から、SIMフリー版もいずれ対応されると思われます。

一方のmoto g PROも、Android Oneに追随しており、3年間の月次セキュリティーパッチと2世代のOSアップグレード(Android 12までのOSアップグレード)が可能です。

そのため最新OSとなるAndroid11配信も保証されています。

新OSのほうが動作性能や機能アップデートが行われるものの、既に主要機能は搭載されており使い勝手が大きく向上するものではありません。強いこだわりがない方以外は他の性能で見ることをお勧めします。

ディスプレイ性能 AQUOS sense4はIGZOディスプレイ搭載

AQUOS sense4_ディスプレイ
AQUOS sense4moto g PRO
5.8インチ フルHD+IGZOディスプレイ
(2280x1080ピクセル)
6.4インチ フルHD+
(2300x1080ピクセル)
リフレッシュレート:60Hzリフレッシュレート:ー

ディスプレイサイズはAQUOS sense4は約5.8インチのディスプレイと発売されているAndroidスマホの中では小型のディスプレイです。

moto g PROは6.4インチと比較すると大型のディスプレイサイズとなっています。

Androidスマホは6インチ以上の大型化が進んでいる傾向にあるため、小型のスマホを探している方は今回紹介するAQUOS sense4はお勧めできるスマホになります。

AQUOS sense4、moto g PROともにフルHD+に対応しており、AQUOS sense4はIGZOディスプレイが搭載されています。

IGZOディスプレイはシャープ開発のディスプレイであり、表示性能に加えて消費電力の削減にも繋がっています。

前世代のAQUOS sense3とほぼスマホのサイズは変わらないものの、ディスプレイサイズが5.5インチから5.8インチと大きくなっており画面占有率が向上しています。

ともにスマホサイズとディスプレイサイズの画面占有率も高いスマホであり、特にmoto g PROはスタイラスペンが標準搭載されているため、画面の比率が高いのは嬉しいポイントです。

プロセッサー、RAM(性能)

AQUOS sense4moto g PRO
Qualcomm® Snapdragon 720G(オクタコア)Qualcomm® Snapdragon 665(オクタコア)
4GB4GB

プロセッサーの性能はAQUOS sense4は20万台後半のAntutuスコア、moto g PROは約17万程度であり、スマホ性能はAQUOS sense4のほうが優れています。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア

AQUOS sense4のSnapdragonにGがついているプロセッサはsnapdragon elite gamingというGPUパフォーマンスや読み込み速度の向上、CPU性能向上などゲームやエンタテインメント体験を向上させる仕様に準拠しています。

AQUOS sense4は通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧には全く問題なく、ゲームをストレスなく楽しみたい方にも充分な性能です。

カメラ性能

AQUOS sense4_camera
AQUOS sense4moto g PRO
メイン:1200万画素
広角:1200万画素
望遠:800万画素
メイン:4800万画素
超広角:1600万画素
マクロ:200万画素
インカメラ:800万画素 インカメラ:1600万画素

moto g PROはメインカメラ4800画素を含めたトリプルカメラが搭載されており、AQUOS sense4よりも優れています。

インカメラも1600万画素と、フロントカメラと合わせて価格帯を考えると高い性能です。

一方のAQUOS sense4も画素数は劣るもののトリプルカメラ搭載と性能に問題はなく、GoogleのPixelシリーズなどと比較すると高いカメラ性能となっています。

デュアルSIM仕様

AQUOS sense4moto g PRO
DSDV対応DSDV対応

AQUOS sense4、moto g PROともにDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。

DSDV徹底解説 DSDSとDSDVの違いとは?

内部ストレージ・SDカードスロット対応

ストレージ
AQUOS sense4moto g PRO
64GB内部ストレージ128GB内部ストレージ
microSDスロット(最大1TB)microSDスロット(最大512GB)

内部ストレージはAQUOS sense4は64GB、moto g PROの128GBが搭載されています。

ただ外部ストレージの対応容量は1TBと512GBでAQUOS sense4のほうが対応メモリ量は大きい仕様となっており、共に大容量の外部ストレージに対応できています。

特にmoto g PROはカメラ性能が高いこともあり、内部ストレージを使い切ってしまうことも考えられるため、外部ストレージ対応できているのは嬉しいポイントの一つです。

認証方式

認証方式
AQUOS sense4moto g PRO
指紋認証、顔認証指紋認証

AQUOS sense4は指紋認証+顔認証に対応しています。

昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。

各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。

一方のmoto g PROは背面の指紋認証のみ対応です。

バッテリー性能

OPPO Reno3 A_battery
AQUOS sense4moto g PRO
4570mAh4000mAh

AQUOS sense4は4570mAhと、他のAndroidスマホに比べると、高いバッテリー容量が搭載されています。

AQUOS sense4はディスプレイサイズの小ささや、IGZOディスプレイなど省電力性が優れる仕様のため、「一週間使えるバッテリー」として公表されています。

一方のmoto g PROも4000mAhと、一般的にAndroidスマホと同等のバッテリーを搭載しており、バッテリー容量に関して困るケースは少ないでしょう。

重さ、幅、高さ、厚み

OPPO Reno3 A_size
AQUOS sense4moto g PRO
重さ:177g重さ:192g
幅・高さ・厚み
71.0mm 148.0mm 8.9mm
幅・高さ・厚み
75.88mm 158.55mm 9.2mm

ディスプレイサイズには大きな違いがありますが、重さや幅・高さのサイズはAQUOS sense4のほうが軽くコンパクトな作りです。

AQUOS sense4は優秀なサイズ性能である点が、人気となっている理由の一つとなっていますが、重さに関してはバッテリー容量が大きいことから同サイズとスマホと比べると多少重みがあります。

防水・防塵機能

防水・防塵機能
AQUOS sense4moto g PRO
防水:IPX8
防塵:IP6X
防水:非対応
防塵:非対応

AQUOS sense4は防水・防塵機能ともに対応しています。

AQUOS sense4の防水機能はIPX8で水面下での使用が可能という定義であり、お風呂場や台所でも利用は全く問題なく利用可能です。防塵性能にも優れており、防水・防塵機能はトップクラスの性能です。

moto g PROの欠点の一つとして防水・防塵に対応できていない点です。比較すると非対応となっているのはマイナスポイントです。

防水・防塵機能が必要という方はAQUOS sense4を選択しましょう。

おサイフケータイ、Felica、NFC対応

OPPO Reno3 A_osaihu
AQUOS sense4moto g PRO
おサイフケータイ、Felica、NFC対応NFC対応

AQUOS sense4はおサイフケータイに対応できています。moto g PROはNFC機能のみ対応です。

価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は増えてきており、対応出来ている点はAQUOS sense4のメリットの一つです。

現在、おサイフケータイ機能を使っている・利用を考えている方はAQUOSシリーズやOPPO製のスマホは非常にお勧めです。

急速充電・ワイヤレス充電対応

急速・ワイヤレス充電
AQUOS sense4moto g PRO
急速充電:対応
ワイヤレス充電:非対応
急速充電:対応
ワイヤレス充電:非対応

AQUOS sense4、moto g PROともにワイヤレス充電に未対応、急速充電に対応しています。

どちらもバッテリー容量が大容量であり、急速充電に対応できているため、非常にバッテリー観点では使いやすいスマホになっています。

対応バンド/band(4G)

対応バンド/band
AQUOS sense4B1/3/5/8/12/17/18/19/39/41
moto g PROB1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/38/40/41/66
キャリアAQUOS sense4moto g PRO
ドコモ(1,3,19)
au / UQモバイル(1,18 or 26)
ソフトバンク / ワイモバイル(1,3,8)
Rakuten Mobile(3,18 or 26)

※カッコ書きは重要な対応band数字

AQUOS sense4、moto g PROともにキャリア4社の重要な4G band対応が出来ており問題ありません。

ただmoto g PROについては、公式ページにて「楽天モバイルを除く日本国内の通信キャリアで使用可能」と記載があるため、楽天モバイル利用の場合は気を付けてください。

5G対応

5g_image
AQUOS sense4moto g PRO
非対応非対応

AQUOS sense4、moto g PROともに5Gネットワーク非対応です。

発売時点では5Gネットワークに対応している範囲が非常に狭いため、国内利用における大きなデメリットはありませんが、詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。

5Gスマホの選び方や買い時、各キャリアの5G状況も合わせて紹介しています。

上記記事にも記載していますが、5Gネットワークを利用するには5G対応のスマートフォンとキャリアでの5G加入の両方が必須となっています。

AQUOS sense4とmoto g PROのコスパ比較まとめ

今回の記事では同じ価格帯であるAQUOS sense4とmoto g PROの比較を行いました。以下に内容をまとめます。

  • ディスプレイサイズは5.8インチと6.4インチで大きな違い
  • AQUOS sense4はIGZOディスプレイを搭載しておりディスプレイ性能が優れている
  • スマホ性能はAQUOS sense4のほうが優秀。ゲーム利用など含めストレスなく利用可能
  • カメラ性能はともにトリプルカメラ搭載。性能面ではmoto g PROのほうが優秀
  • AQUOS sense4は大容量バッテリー搭載。IGZOディスプレイで更に省電力性に優れる
  • moto g PROは指紋認証のみで、認証機能に違い
  • AQUOS sense4は防水・防塵機能・おサイフケータイに対応、moto g PROはいずれも非対応
  • moto g PROはスタイラスペンが標準搭載

AQUOS sense4は防水・防塵機能やおサイフケータイ対応など非常にバランスのよい機種で、moto g PROと比較しても、スマホ性能面やバッテリー容量などあらゆる面で上回っており、コスパ面では圧倒しています。

価格帯も変わらないため、今回の2機種比較においては、圧倒的にAQUOS sense4をおススメします。

同価格帯ではトップクラスのコスパ性能で、小型ディスプレイかつ各機能対応のバランスもよいことから長期間人気になるSIMフリースマホとなるでしょう。

moto g PROは、カメラ性能、スタイラスペン搭載のビジネス向けスマホという特徴はありますが、比較すると劣る結果となりました。




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