名古屋大トランスフォーマティブ生命分子研究所の伊丹健一郎拠点長らが昨年、英科学誌ネイチャーに発表した次世代炭素材料に関する論文の実験データに疑義があり、名古屋大は27日、経緯や研究不正の有無を調べる調査委員会を設置したと明らかにした。ネイチャーは25日付で撤回を発表した。
論文は炭素材料として注目が集まる「グラフェンナノリボン」を精密に合成する技術を開発したとの内容で、2019年6月26日付のネイチャーに掲載された。〔共同〕
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日本経済新聞は19年7月1日付の朝刊科学技術面で、問題となった研究成果に関する記事を掲載しました。論文が撤回されたのを受け、記事を削除します。