「わたしはクラーケンを解き放つ!」。
トランプ支持者の合言葉に
パウエルが出演したこのインタビュー映像は瞬く間にTwitterとYouTubeを席巻し、4日間で130万ビューを記録した。そして「クラーケンを解き放て!」は陰謀論ネットのトランプ支持者たちの合言葉となっている。「クラーケン」とは北欧の伝説に伝わる海の巨大な怪物で、船を転覆させて海に引きずり込むと信じられていて、オオダコやクジラの姿で描かれることが多い。
トランプ支持者たちによれば、今回の選挙では、激戦州でDominion Voting Systemという集票機械が使われていて、これはベネズエラのチャベス大統領が選挙で不正を行うのに使ったのと同じ機械で、世界中でこの機械を使って、不正が行われているのだと言う。「クラーケン」はバイデン陣営の不正を暴く巨大な証拠なのだ。
TwitterやFacebookでは、このパウエル弁護士の映像と発言はガイドラインに抵触しないとして、野放しのままになっている。そして右翼のメディア活動家たちは映像とともにこの合言葉を盛んに拡散している。
たとえば、インターネット右翼活動家オーステン・フレッチャーは「パウエルは素晴らしい女性だ。〈クラーケン〉が解き放たれた時、誰が真実を求めていたかをアメリカは理解するであろう」と語っている。フレッチャーは、新型コロナウイルスはリベラル左翼とシリコンバレーとグローバル・エリートたちが作り出した支配のための道具だとプロパガンダし続けている。
見た者は誰でも海の中に引き込まれるという怪物「クラーケン」は、はたしてその姿をあらわすのだろうか。
※Foxビジネスでのパウエル弁護士(右・女性)の映像
(2020.11.17)