最終更新日:2020/11/17
トヨタの平均年収は851万円です。
しかし、トヨタの平均年収は年齢や役職などによっても異なります。
そこで、本記事ではトヨタの平均年収について、平均年収ランキングでの順位や、年齢や役職別の年収、グループ関連会社の年収などを解説していきます。
この記事を読んでいただければ、転職前に知っておかなければいけない年収事情が全てわかりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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1.トヨタの平均年収は851万円
公表している有価証券報告書によると、トヨタの平均年収は851万円です。
世界でも最も有名な自動車メーカーに相応しい年収額であり、日本の給与所得の平均440.7万円と比較すると倍近く差があります。(平成30年民間給与実態統計調査より)
トヨタの近年の平均年収推移は以下の通りです。
年度 | 平均年収 |
---|---|
2013年 | 794万円 |
2014年 | 838万円 |
2015年 | 851万円 |
2016年 | 852万円 |
2017年 | 831万円 |
2018年 | 851万円 |
参考:トヨタ有価証券報告書
2013年度から2018年度までの推移をみると、安定した年収を保っていることがわかります。
2019年の自動車世界販売台数2位
トヨタは2020年2月現在、フォルクスワーゲンに次ぎ自動車の世界販売台数2位の会社です。
2019年度世界販売台数はダイハツ・日野自動車との合算で1,074万台とし、6年連続で1,000万台超えを記録しました。
日本企業だけでなく、世界規模で見てもトップクラスの会社と言えるでしょう。
過去6年間の世界販売台数推移は以下の通りです。
2014年 | 1,016万台 |
2015年 | 1,015万台 |
2016年 | 1,025万台 |
2017年 | 1,041万台 |
2018年 | 1,044万台 |
2019年 | 1,074万台 |
上場企業中の年収ランキングは250位
Ulletのデータによると、上場企業約3,700社中、トヨタの年収額は250位と上位10%以内をキープしています。(2020年2月現在)
キーエンスや三菱商事等と比べると落ち着いた数値とはいえ、それでも800万円以上です。
なにより従業員数70,000万人の平均と考えると、全体的に見てハイアベレージを記録しているとわかります(トップ20位中だと一番多くても三菱商事の約6,000人)。
またトヨタは工場員として高校の新卒枠(高卒)や期間工の方も多く、総合職が多数を占める企業に比べ、平均額は落ち着いています。
2.トヨタの年齢別平均年収
ここからはトヨタの年齢別平均年収について、20代から60代までの年収を解説していきます。
あくまでも独自調査による推定値ですので、参考程度に留めておいてください。
年齢別のおおよその年収予想額は以下の通りです。
予想値に併せて、厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」の平均値も比較対象としてご紹介します(企業規模計100人以上参照)。
それぞれ見ていきましょう。
20代:290万円〜640万円
トヨタの20代の年齢別平均年収は、290万円~640万円と予想されます。
トヨタ20代前半 | 290万円 |
厚生労働省20代前半 | 388.6万円 |
トヨタ20代後半 | 640万円 |
厚生労働省20代後半 | 486.6万円 |
20代後半になると、150万円近くの差が出るという結果になりました。
20代前半と後半で差が開いている理由は、高卒者の割合の違いによるものと推測されます。
30代:700万円〜860万円
トヨタの30代の年齢別平均年収は、700万円~860万円と予想されます。
トヨタ30代前半 | 700万円 |
厚生労働省30代前半 | 614.8万円 |
トヨタ30代後半 | 860万円 |
厚生労働省30代後半 | 693.8万円 |
トヨタの基幹職が多いこの年代は、20代よりもさらに高年収を得られる可能性が高いです。
40代:870万円〜910万円
トヨタの40代の年齢別平均年収は、870万円~910万円と予想されます。
トヨタ40代前半 | 870万円 |
厚生労働省40代前半 | 751.7万円 |
トヨタ40代後半 | 910万円 |
厚生労働省40代後半 | 840.8万円 |
トヨタでは40代で次長の役職に就くことができれば、年収1,200万円以上稼ぐことが可能です。
そうでなくても大卒以上の総合職の場合、1,000万円以上の年収は十分に得られるでしょう。
50代:1,010万円~1,040万円
トヨタの50代の年齢別平均年収は、1,010万円~1,040万円と予想されます。
トヨタ50代前半 | 1,040万円 |
厚生労働省50代前半 | 914.1万円 |
トヨタ50代後半 | 1,010万円 |
厚生労働省50代後半 | 908.9万円 |
50代で部長になれば1,600万円以上の年収を稼ぐことも可能です。
逆に役職を降りる年代でもあるため、50代後半の年収額は横ばいよりやや下がっている傾向が見られます。
それでも1,000万円近い年収であることは、大企業トヨタに勤める強みとも言えますね。
60代前半:808万円
トヨタの60代前半の年齢別平均年収は、約808万円と予想されます。
トヨタ60代 | 808万円 |
厚生労働省60代 | 827.7万円 |
(65歳で定年のため、前半のみで算出)
出世しなかった場合、一般企業とそれほど変わりませんが、出世すると年収1,000万円以上を維持することが可能です。
トヨタの場合は高卒入社の方も多いため、調査の絶対数が少ない厚生労働省の調査よりも平均額が低いと推測されます。
3.トヨタの役職別平均年収
トヨタでは担当から部長までの役職があり、昇進して上位の役職に就くことで年収も高くなります。
トヨタの年収について知るなら、役職ごとの年収について知っておきましょう。
ここからはトヨタの役職別年収について、以下4つのポストを解説していきます。
2020年現在、トヨタは一般企業とは異なる「基幹職・幹部職」の役職が存在しています。
2019年1月1日付けで人事制度の変更が行われ、それ以前にあった基幹職1~3級や常務役員・常務理事等の名称が改変されました。
では以下より、それぞれの項目をチェックしていきましょう(参考元はこちらのリンクより)。
担当:650万円
トヨタの担当の平均年収は650万円と予想されます。
担当は20代で就くことができ、新卒入社で初めて任される役職です。
一般企業で言えば平社員と同じなので、まずは担当から昇進を目指して行きます。
主任:900万円〜1,000万円
メーカーとしはかなり優位性がある。自動車業界ではダントツ。総合職であれば主任までは上がれるので年収1000万円に届く。
(引用:カイシャの評判)
トヨタの主任の平均年収は900万円〜1,000万円です。
主任への昇格試験は30代前半に訪れ、多くの従業員にチャンスが与えられます(最速で7~8年目)。
主任職に就ければ、30代で年収1,000万円への到達も夢ではないでしょう。
基幹職(課長級):1,200~1,500万円
トヨタの基幹職の平均年収は1,200~1,500万円と予想されます。
基幹職はトヨタ独自の管理役職の総称で、一般企業で言えば課長相当です。
2018年12月31日以前は「基幹職3級」と呼ばれていたポストで、2019年1月1日以降の変更により、基幹職2級以上の名称に変化しました。
幹部職(次長・部長・常務理事・常務役員):1,200万円〜2,000万円
トヨタの幹部職、いわゆる部長・次長にあたる役職の平均年収は、1,200万円~2,000万円と予想されます。
2019年1月1日付けの人事制度改革により、いくつかの役職が統合され幹部職となりました。
以前の役職を反映した平均年収予想額は以下の通りです。
基幹職2級(次長級) | 1,200万円~1,500万円 |
基幹職3級(部長級) | 1,600万円~2,000万円 |
常務理事・常務役員・役員など | 2,000万円以上 |
幹部職まで昇進できれば、おおよそ日本トップクラスの給与所得者となれるでしょう。
技術職やその他独自の役職について
トヨタは「事務職」と「技術職」に分かれており、役職名もそれぞれで異なります。
それぞれの年収予想値は以下の通りです。
- チームリーダー:主任クラス
- 組長:基幹職クラス
- 工場長・領域長・グループ長:幹部職または類似するクラス
4.トヨタの学歴による年収の差とは
トヨタでは年齢や役職だけでなく、学歴によっても年収が異なります。
ここからはトヨタの学歴による年収の違いについて、以下の2つを解説していきます。
それぞれ見ていきましょう。
高卒・短大卒・大卒の平均年収の違い
年収、ボーナスは申し分ない。他の企業よりもはるかに良い。高卒でも、200万/年間余裕で越えてきます。
(引用:カイシャの評判)
高卒と大卒では配置場所が異なっており、高卒だと基本的には工場勤務となります。
大卒だと幹部候補となるので、高卒や短大卒より昇進スピードが早いです。
その分年収も上がりやすいため、高卒や短大卒よりも年収が高くなっています。
ただし工場勤務と言えども、他の企業の年収に比べると非常に高い額が予想されます。
大卒と大学院卒の初任給の違い
トヨタの大卒・大学院卒の、2018年4月の初任給実績は以下の通りです。(事務職・技術職)
大卒 | 208,000円 |
大学院卒(修士) | 230,000円 |
(参考:リクナビ2020)
業務職の場合は、大学卒で18万6,000円、短大・専門卒で16万6,000円でした。
自動車のトップメーカーのトヨタは開発や研究に力を入れているため、専門性が高い方が評価されるのです。
またキャリア採用では、博士以上の学歴を求める職種も存在します。
5.トヨタのグループ関連会社の平均年収
ここからはトヨタのグループ関連会社の平均年収について、以下の4つを解説していきます。
豊田自動織機:813万円
2019年3月期の有価証券報告書によると、豊田自動織機の平均年収は813万円です。
豊田自動織機は繊維機械の製造のほか、自動車関連部品の生産も行なっています。
フォークリフトやカーエアコン用コンプレッサーの分野ではシェア率世界トップです。
豊田通商:1,096万円
2019年3月期の有価証券報告書によると、豊田通商の平均年収は1,096万円です。
豊田通商は総合商社であり、自動車・金属・機械・石油・保険などを取り扱っています。
日本が誇る「7大商社」の一つとしても有名です。
利益に結びつきやすい商社だけあり、トヨタ自動車より高い平均年収額を誇ります。
東和不動産:500万円〜900万円
有価証券報告書の公表はありませんが、東和不動産の平均年収は500万円〜900万円と予想されます。
東和不動産はビルや商業施設の開発・運営を行なっています。
アイシン精機:749万円
2019年3月期の有価証券報告書によると、アイシン精機の平均年収は749万円です。
アイシン精機はトヨタグループの自動車部品メーカーで、フランスのプジョーにも部品を供給しています。
投資者にとって投資魅力の高い会社が選定される「JPX日経400」にも選ばれている、安全性の高い優良企業の一つです(輸送用危機)。
6.トヨタに転職する上で知っておくべきポイント3つ
ここからはトヨタに転職する上で知っておくべきポイントとして、以下の3つを解説していきます。
それぞれ見ていきましょう。
ポイント1.原則5年以上の研究・実務経験が必要
トヨタに転職するなら、 原則として5年以上の研究・実務経験が必要になります。
これは事務系の求人でも同じで、5年以上の実務経験が必要です。
トヨタに転職するなら、大学院の博士課程や企業の研究職出身だと有利になるでしょう。
ポイント2.異業種から転職することも可能
トヨタは 異業種からの転職をすることも可能です。
実際に、異業種で活躍していた人も積極的に採用しています。
そのため、異業種だからといって転職を諦める必要はありません。
ただし応募する職種と類似したスキル、マッチした能力が求められるため、どんな人でも簡単に転職できるとは限らないでしょう。
ポイント3.女性を積極的に採用している
トヨタは女性を積極的に採用しています。
2002年にダイバーシティプロジェクトを発足してから、在宅勤務や託児所を整備してきました。
現在も保育費補助など様々な制度を充実させており、女性が働きやすい環境となっています。
そのため、男性だけでなく女性にもトヨタへの転職をおすすめできます。
7.トヨタに転職するなら転職エージェントの利用がおすすめ!
トヨタに転職するなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
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まとめ
トヨタは日本を代表する企業であり、世界規模でも有名な自動車メーカーです。
トヨタの平均年収は平均よりも高いですが、ダントツで高いというわけではありません。
しかし、トヨタは誰もが憧れる企業であり、トヨタで働くモチベーションは年収以外にもあります。
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