萩生田文科相は21年1月に実施する大学入学共通テストも、厳格な感染予防策を講じた上で予定通り実施する意向を示した=共同
萩生田光一文部科学相は27日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言が発令された場合でも、全国一斉の休校を要請しないとの考えを示した。児童生徒の発症や重症の割合が低く、学校中心に感染が広がっていないなどとして「現時点で春先のような休校要請を考えていない」と述べた。
地域一斉の臨時休校については「学びの保障や子どもたちの心身への影響の観点から、必要な場合に限定して慎重に判断すべきだ」と指摘。2021年1月に実施する大学入学共通テストも、厳格な感染予防策を講じた上で予定通り実施する意向を示し、各大学の個別入試は「受験生に不利益が生じないよう最大限の配慮や工夫をしていただきたい」とした。
文科省は近く、学校での感染対策を示した「衛生管理マニュアル」を改訂し、冬の寒い時期の換気方法などを盛り込む。