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アストラのコロナワクチン、90%有効性は比較的若い被験者のグループ

  • 「ワープ・スピード作戦」責任者スラウイ氏が記者団に説明
  • 少ない量の方が効果高かった結果に研究者は困惑していた

アストラゼネカの新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの臨床試験で、少ない量を接種した被験者で有効性が最も高かったことについて、トランプ米政権の「ワープ・スピード作戦」責任者モンセフ・スラウイ氏は、この被験者群が比較的若い年齢層が対象だったことを明らかにした。

  23日の発表によると、アストラゼネカがオックスフォード大学と開発中のワクチンの治験では、1回目にフル用量の半分、2回目にフル用量を接種した被験者群の有効性が90%だったのに対し、2回ともフル用量の被験者群は62%だった。スラウイ氏は24日の記者団との電話会見で、前者のグループが55歳以下だったのに対し、後者には55歳を超える人も含まれていたことを明かした。

  少ない量の方が効果が高かったとの結果について研究者は困惑していた。アストラゼネカは23日の発表資料で、2つのグループの年齢別の内訳を示していなかった。スラウイ氏によると、一部の人が1回目に半分の量を接種したのは、一部のバイアルに入れられたワクチン量に誤りがあったためだという。

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原題:
Astra Vaccine’s 90% Efficacy in Covid Came in Younger Group (2)(抜粋)

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