自殺者増コロナ起因?福岡大など6大学 影響調査へ
新型コロナウイルスが流行する中で全国的に自殺者が増加していることを受け、福岡大(福岡市)など六つの大学は、病院に搬送された自殺未遂者を対象に、新型コロナの影響や関連を調べる聞き取り調査に乗り出す。
福岡大のほか、大学病院を持つ札幌医大や岩手医大、埼玉医大などが連携。大学病院に運ばれた自殺未遂者に精神科医らが、本人や周囲の感染の有無▽収入など経済状況の変化▽周りの人と会う機会が減ったか-などを聞き取る。来年2月まで実施し、本年度中に分析結果をまとめる予定。
厚生労働省の調べでは、7~10月の全国の自殺者数は累計7710人に上り、昨年の同期を1113人上回っている。調査を実施する福岡大学病院の衛藤暢明医師は「調査を通じて、どんなサポートが必要か細かく検証したい」と話している。 (竹中謙輔)