Didi Foodとは、DiDi フードジャパン株式会社が運営するフードデリバリープラットフォームです。
Didi Foodに登録することで、アプリを閲覧しているユーザーからの注文を受け、好きな場所に届けられるようになります。
この記事では、Didi Foodのサービス紹介や加盟する上で注意すべきポイントについて紹介します。
Didi Foodとは
Didi Foodとは、2020年4月から大阪市6区で試験的に運用が行われ、同年6月23日からサービスが開始されたDiDi フードジャパン株式会社が運営するフードデリバリープラットフォームです。
2020年9月時点では、日本国内での展開は大阪のみとなっています。
注文から配達まで、すべての手続きがアプリの中で完結する手軽さが特徴です。
Didi Foodの仕組み
Didi Foodは、多くの人とモノやサービスを共有する「シェアリングエコノミー」の概念を基盤とした構造を持っています。
顧客はDidi Foodのアプリを介してレストランパートナーとつながることができます。注文された料理の調理依頼がレストランに届き、調理が完了すると次は配達パートナーに配達依頼をします。
レストランにて料理がピックアップされ、その後配達員によって注文者の指定した場所に料理が配送されます。
飲食店がDidi Foodを利用するメリット
Didi Foodの仕組みに飲食店が参入するメリットは、大きく分けて2つあります。
メリット1. 新規顧客獲得
新規顧客獲得につながるという点です。
これまで店内飲食店のみだった場合、販路が広がり新規顧客の獲得の可能性が高まります。
メリット2. 配送の人員が必要ない
2つ目は、配送の人員が必要ない点です。
デリバリーサービスを自社で独自に行うためには、配達のための人員を余分に確保する必要があります。
しかしDidi Foodの場合、配達の委託が可能なため自社での負担が軽減できます。
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Didi Food対応エリアや配達可能時間
Didi Foodを活用することで、これまでにないターゲットにアプローチできます。Didi Foodの現状での対応エリアや営業時間、配送手数料など、実際に活用するにあたって必要な基本情報を紹介します。
Didi Food対応エリア:大阪市内18区のみ(2020年9月時点)
2020年9月時点でのサービスを展開しているエリアは、2020年7月31日に6区が追加され、大阪府大阪市福島区、北区、中央区、西区、浪速区、天王寺区、淀川区、阿倍野区、都島区、西成区、大正区(一部)、東淀川区、城東区、旭区、東成区、生野区、住吉区、此花区(一部)の大阪市内18区となりました。
そのため、上記の大阪市内のエリアにレストランがある場合は、Didi Foodと提携してサービスを提供することが可能です。
配達可能時間
Didi Foodを経由して配送委託が可能な時間は、9:00~25:00の間です。上記の時間内であれば、飲食店の営業時間や店舗状況によって注文の受け付けを設定できます。
店舗ごとの事情に合わせて柔軟にデリバリーサービスの設定ができるので、現状の営業形態を崩すことなくDidi Foodに登録することが可能です。
Didi Foodの登録条件と導入費用
Didi Foodに料理提供側の飲食店として登録するためには、条件があります。登録を試みる前に、これらのポイントを把握しておく必要があります。
加盟店登録に必要な条件
Didi Foodは現状大阪市内のみで展開しているサービスであるため(2020年9月時点)、登録をするためには出店可能エリアである必要があります。ただしDidi Foodは今後日本国内の他のエリアにも拡大していく予定であるため、進出が決定している場所であれば登録自体は行うことができます。
実際に注文の受け付けが開始できるのは、エリアの拡大が行われてからとなります。
また登録の際には、有効期限内の営業許可証が必要となります。
導入費用
Didi Foodの導入費用は、公式サイトから別途資料請求する必要があります。
口ラボ編集部で確認したところ、大阪府は初期費用68,000円、DiDi配達時サービス手数料35%(2020年09月24日時点)でした。
初期費用は分割払いで、店舗売り上げより控除される仕組みとなっています。
また1事業社の運営店舗数は3店舗以下が対象となっており、それ以上の店舗運営を行っている場合も別途問い合わせが必要です。
費用は変動する可能性もあるため、導入前に資料請求または問い合わせをすると良いでしょう。
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Didi Foodの申込方法・利用方法
Didi Foodの登録を実際に行うためには、Web上や郵送での申請を行う必要があります。申請が承認され提携が完了したのちの利用方法についても紹介します。
申込方法
Didi Foodの申し込み方法は、Webから行うものと郵送・FAXで行うものがあります。
まず公式サイト右上あたりにある加盟店登録の必要項目を選択します。
「次へ」をクリックします。
メッセージが表示されるので、「確認」をクリックします。
次のページに切り替わるので「初めてご利用の方?登録」の「登録」をクリックします。
アカウント作成の画面が表示されるので、必要項目をすべて記入します。
携帯電話番号とパスワードを入力すると、認証コードの取得が可能となります。
下から1つ目の記入欄の右端に「認証コード取得」が表示されるので、クリックすると記載した携帯電話へ認証コードが送信されます。
送られてきた認証コードを記入し、「次へ」をクリックするとアカウントの作成は完了です。
その後、ログインしたページから店舗を登録します。右上にある「店舗を登録」をクリックします。
「都市」を選択し「次へ」をクリックします(この際、サービス手数料が表示されます)。
それ以降の画面で、下記の情報を記入します。
- 店舗住所
- 店舗情報
- 店舗の外観写真
- メニュー写真
- 営業許可写真
- 店舗/会社の情報
- 視覚情報
- 売上金振込先
- 配達方法
上記をすべて登録し、審査が終了後に契約書にサインすれば登録完了です。
郵送・FAX申し込みの場合は申込書をダウンロードし、必要事項を記入、営業許可証のコピーを同封し郵送します。もしくは、2点をFAX番号:06-7635-4724宛てにFAXします。
利用方法
契約を結んだ後、Didi Foodから送られてくる専用のタブレット(無償貸与)を用いて掲載メニューを登録することができます。料理の写真は、Didi Foodの専属カメラマンに無料で撮影してもらうことも可能で、登録作業の代行サービスもあります。
すべての登録が完了すると、顧客からの注文を受けることができます。注文が入った際には料理の準備を開始し、配達員へ配送を委託します。
売上は週ごとに支払いがあり、入金は「週次」になります。時間帯や処理の都合に応じて少々着金が遅れることもあります。
Didi Foodの今後のエリア拡大に期待
Didi Foodはシェアリングエコノミーの考え方に基づいたサービスです。
立地によって認知の差が出やすい飲食店業界において、オンライン上で料理を見つけて注文をしてもらえるDidi Foodには、顧客側だけでなく飲食店側にも大きなメリットがあると言えます。
Didi Foodを活用することで、人員を新たに確保することなく新規顧客獲得につながる上、アプリ上での露出による認知度アップも期待できます。
2020年9月時点では大阪市内でしか展開されていないDidi Foodですが、エリア拡大が予定されており、大阪以外の店舗でも登録が可能になると予想されています。
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