【名称】田道将軍の怨霊
【出没地域】宮城県石巻市山下町禅昌寺
【伝承地域】同地
【要約】
石巻市禅昌寺には「霊蛇田道公墳」と書かれた古碑があり、『日本書紀』に登場する田道将軍の墳墓であると伝えられている。同書によると、田道将軍は仁徳天皇の時代に蝦夷討伐のために奥州に遣わされた人物であったが、伊峙水門の戦いで蝦夷に討ち取られてしまった。その後、生き残った蝦夷が田道将軍が葬られた墓を暴いた際に、墓穴から大蛇が出てきて、大蛇の毒気によって多くの蝦夷が死んだ。この大蛇こそが田道将軍の霊の化身であったという。
石巻市内にある「蛇田」という地名もこの伝説が由来であると言われている。
【参考文献】
『東北の鬼』岩手出版