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鳩の子供はどんな姿?知っておきたい鳩の子供の扱い方について

投稿日:2018-02-07 更新日:2018-10-03

鳩の子供はどんな姿?知っておきたい鳩の子供の扱い方について

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

街中や公園など、鳩を見かける機会は多いと思いますが、鳩についてどれくらいご存知でしょうか。例えば、鳩の子供はどのような姿をしているか、どのように成長していくか、言われてみるとわからないことが多いですね。
今回は鳩の成長過程や、意外と知らない鳩にまつわる法律についてご紹介します。

鳩の子供の成長過程

一般的に鳥は約6個卵を産むといわれていますが、鳩は2個の卵を産むことが多いようです。2個の卵は同時ではなく間隔を空けて1個ずつ産み、1個だけが大きくなるもしくは小さくなることを防いでいます。

産卵後は2個同時に7日ほどメスが卵を守り、その後18日ほど、オス・メスが交互に卵を温めた後に孵化します。孵化直後の数日間は、「ピジョンミルク」というたんぱく質が多く含まれたミルクを与え育てます。ピジョンミルクとはオス・メス両方の体内の「そのう」という場所で作られ、親鳩は交代で子供に栄養を与えて育てていきます。

聞きなれない「そのう」とは食道の下部にある膨らんだ部分で、食物を一時的に貯蔵したり、柔らかくしたりする機能があります。そのうが大きくなり、ミルクを含んだ部分がそのうの中に剥がれ落ち、これを吐き戻して子供に与えます。これは鳩やフラミンゴにみられる特徴です。

さらに10日ほどで大人の羽が生え始め、15日ほどするとすべての羽が生え変わり、羽を動かす練習を始めます。その後巣立ちますが、巣立った後もしばらくは親から餌を運んでもらい成長していきます。しばらくすると、子供が餌をもらおうと巣にやってきても追い払うようになり、子供は独り立ちします。

      鳩の子供の成長過程

鳩の子供を目にしない理由

鳩の子供は孵化してから巣立つまで約1ヶ月の期間があります。ほかの身近なツバメやスズメなどと比べ巣立ちまでの期間が長く、雛を見る機会は多いような気がしますが、実際に見たという人は多くないようです。雛を見る機会がないのは鳩の育児方法に理由があります。

成長過程でも触れましたが、鳩はオス・メスが協力して子供を育て、卵から巣立ちまでをサポートします。そのため、親鳥が餌を雛に与えるので巣から外に出る必要がないからです。巣立つ時には成鳥と同じくらいの大きさになっているため、私たちが鳩の子供を目にする機会がないのですね。

さらに、鳩が巣を作る場所はオスが決定します。巣を作る場所は長い時間をかけて情報収集をして、安全な場所に作ります。また同じ場所に卵を産み、巣立ちを繰り返していきます。
巣が安全なことと、長い時間をかける子育て方法が影響して鳩の子供を目にする機会がないのでしょう。

鳩の子供も法律で保護されています

鳩の子供も親鳥と同じように鳥獣保護法で保護されています。『鳥獣保護管理法』では鳥獣を「鳥類または哺乳類に属する野生生物」と定義しています。そのため、雛や卵がいる巣を落としたり、駆除をしようとすることは、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」が課せられます。

これは自分が所有する土地であっても該当しますので注意が必要です。また、駆除ではなく保護をすることも法律で禁止されています。

家のベランダなどに巣を作っていて困っているという方も少なくないと思いますが、また同じ場所に繰り返し巣を作ることがありますので、巣立った後にネットなどをかけて鳩が入れないようにするという方法もあるようです。対策方法は多くありますので、鳩が巣に戻ってくる前に早期対応できると安心ですね。

      鳩の子供も法律で保護されています

傷ついた鳩の子供を見つけたらどうすべきか

街中で傷ついた鳩を見かけたり、巣から雛が落ちてしまっている場合、どのようにしたらよいか迷いますよね。上記のとおり、保護をすることも法律違反となります。傷ついた鳩の子供を見つけた場合は、全国の野生鳥獣窓口に問い合わせをしましょう。

窓口に問い合わせをする前に一時的に保護する場合は、感染症予防のため直接手で触らないようにするなど注意が必要です。また、鳩の体温は40~42度と人間より高いので、手で温めようとしても逆に鳩の体温を下げることになるので、こちらも注意が必要です。

      傷ついた鳩の子供を見つけたらどうすべきか

まとめ

鳩の子供を見かけない理由は成鳥と同じくらいの大きさになるまで親が育て、巣から出ることがないためでした。餌のしくみや産卵にも特徴があり、ほかの鳥と比べて独り立ちに時間がかかることがわかります。

また、鳥獣保護法という法律で保護されているため、街中や敷地内であっても鳩の保護や駆除を行うことはできません。保護に関しては、弱っていたら助けてあげたくなりますが、専門的な知識も必要になりますので、早急に専門の窓口に連絡し対応をしてもらうことが大切です。

今回は鳩の産卵から巣立ちの成長過程や鳩にまつわる法律など、様々な事柄を知ることができました。これから街中で見かける鳩も以前とは違うようにみえるかもしれませんね。

鳩の駆除は鳥獣保護管理法もあるので実際に駆除をしようと思ったときにどうしていいかわからないのではないかと思います。実際に鳩の被害があり困ってしまうなんてときは、一度ハト駆除のプロに相談をしてみることで解決に向かうかもしれません。

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この記事を書いた人
生活110番:編集長 SUZUKI
2015年より暮らしのお困りごとを解決するためのコンテンツを作成し、編集した記事は7000ページ以上。 現在は編集長として「本当に役立つコンテンツ」をテーマに日々コンテンツを研究中
得意ジャンル: 害虫駆除(蜂の巣駆除・シロアリ駆除)・害獣駆除(ハクビシン駆除・イタチ駆除・アライグマ駆除)・害鳥駆除(鳩駆除・コウモリ駆除)

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